初めてドローン空撮をする人に今最もおすすめなのが、2019年の12月頃に発売になったDJI社の「Mavic Mini」になります。
この記事を書いている時点で、この機体以外の選択肢はないと言っても良いくらいですので、とりあえず初めての空撮でどのドローンを買おうか迷っている人がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
Mavic Miniは単体で46,200円、バッテリーなどがプラスで付属されたコンボセットが59,400円になります。
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初めてのドローン空撮にMavic Miniがいい理由
空撮用ドローンと言えばもはやDJI社の一択になるわけですが、そのDJI社が販売しているドローンのなかでもMavic Miniがドローン空撮デビューには最も良いと個人的には思っています。
理由はこの先で書いていきますが、ドローンに関係してくる「法律面」「性能面」「金銭面」の主に3つのことを考えると、Mavic Miniという選択肢が一番良く、これまで複数のドローンを使ってきた経験からも本当におすすめできる一台です。
理由① 200g未満の機体なので法律が一部適用されない
日本でドローンを飛ばそうと思った場合、複数の法律が関係してくるわけですが、そのなかで最も重要なのが「航空法」になります。
航空法では、主に「○○では飛ばしていけない」「○○の条件では飛ばしていけない」といった感じで、有人機と接触しないように飛ばしてはいけない場所が決まっていたり、墜落を防ぐために飛ばしてはいけない方法が決まっています。
具体的に飛ばしてはいけない場所は、地水表面から150m以上の空域だったり、空港周辺の制限表面上、人口集中地区になります。
また、飛ばしてはいけない方法とは、機体を目視しないでモニターを見ながらの飛行だったり、周囲30m以内に人がいる・物件がある場合の飛行、夜間の飛行などが挙げられます。
これらの条件下で飛ばす場合には、国土交通省から許可を貰う必要があるのですが、申請して許可を貰うには面倒が発生してしまいます。
実質許可なしで映像を撮ることができない
まともに映像を撮るためには、どうしても手元のFPVモニターを見なくてはなりませんから、事実上、国土交通省から許可を貰わない限り映像を撮ることができません。
また、いまの日本に周囲30m以内に人や物がない場所なんてほとんど存在しません。この「物」には、電柱やガードレールなどの人工物が含まれており、完全に30m以内に何もない場所はかなり限られますし、そんなところにはおそらく良い被写体はないと思われます。
ただ単に国土交通省から許可を貰えばいいだけの話なんですが、なんといっても許可を貰うための申請も面倒ですし、最初はそれなりに労力を使いますし、申請自体は簡単にすることも可能ですが、たとえ許可を貰ったとしても一工夫しない限りは結局自由に飛ばせないのが現状です。
Mavic Miniは同じドローンではありますが、この許可が基本的には必要ありませんから、初めての人に強くおすすめできるのです。
Mavic Miniは200g未満の模型航空機
実は、ドローンは「無人航空機」と「模型航空機」に分類されていまして、200g以上のドローンは「無人航空機」、199g以下のドローンは「模型航空機」ということになっています。
同じドローンでもこの「無人航空機」と「模型航空機」とでは大きな差がありまして、それが先程挙げた航空法が適用されるか否かになります。「無人航空機」は航空法がバッチリ適用されるのですが、「模型航空機」は航空法の一部が適用されませんので、許可を貰うことなくわりと自由に飛ばすことができます。
そして、日本仕様の「Mavic Mini」は重量がちょうど199gということで「模型航空機」に該当しているため、許可を貰う必要なく飛ばせてしまうのです!
例えば、FPVモニターを見ながら飛ばすことができたり、人口集中地区でも飛ばせますし、夜間に飛ばすことも可能。さらに、周囲30m以内に人がいても物があっても飛ばせてしまいます。
空港周辺や高度関係の航空法は適用されますが、そのほかの主に飛ばし方における規制を受けませんので、航空法以外の法律を守った上でなら自由に飛ばすことができます。
理由② カメラを含め空撮に十分な性能を備えている
空撮する上でもっとも大事なのがカメラ性能ですが、Mavic Miniは2.7K 30fpsで撮影することができます。
センサーは1/2.3インチCMOSとなっており、動画に関してはマニュアル撮影やLOG撮影することはできません
これらのカメラスペックからも間違いなくプロ用の機体ではありませんが、正直YouTubeに動画をアップロードする趣味レベルでしたら全然問題ありませんし、テレビ撮影でもフルHDで撮れるため全然この機体で対応可能です。これからは4Kが当たり前になると思われますが、現状ではフルHDがまだまだ一般的。
ズーム機能が必要だったり、とにかく画質にこだわるのでしたら残念ながら物足りない機体ではありますが、初めての空撮でドローンを購入するのでしたら、十分なカメラ性能と言えますし、普通に映像は綺麗です。
何度かすでにMavic Miniで撮影した映像をYouTubeに載せていますので、そちらを見ればわかります。
飛行性能もまったく問題なし
重量が199gということもあり、機体がとても軽いため風に弱いのではないかという懸念がありますが、何度か風が吹いている状況下で飛ばしましたが、特別弱いということは決してありません。
公式サイトのスペックにも最大風圧抵抗8m/sと書いてあり、強風というくらいでなければ特に問題ないです。
また、操作性はほかのドローンと全く同じですし、「速度が遅かったり」「電波が弱かったり」とより高性能なドローンと比較すると劣っていますが、それでも初めての人には十分過ぎるほどの性能です。
GPS搭載でかなり安定した飛行ができ、操作しなければピタッと同じ場所にホバリングしますので、初めての人にとって優しい機体と言えますね。
唯一、衝突防止機能(センサー)が付いていませんので、そこだけは最大限注意を払う必要がありますが、開けた場所で飛ばす分には衝突は回避できます。
理由③ お手頃価格なのに高性能
Mavic Miniが凄いのは、航空法が一部適用されず、さらに高性能なのにもかかわらず、約5万円ほどで買えてしまう点です。
ズーム機能や映像の質にこだわったりすると、大体機体の値段は20万円ほどしますが、その1/4の値段でMavic Miniは買えてしまうわけです。
もちろん20万円の機体のほうが性能は良いのは当然ですが、約15万円ほどの差(価値)があるかと聞かれれば正直なところないですね(笑)
映像が綺麗なだけ、ズームができるだけで+15万円は金額的に高いと思いますし、それだったら少し我慢してMavic Miniを買った方が全然コストパフォーマンスはいいです。
特に、初めて買う機体でしたらすぐに墜落させてしまうかもしれませんので、それだったらいきなり20万円ほどする機体を買わずに、安くてわりと高性能な機体を買ったほうが賢明です。
Mavic 2 ? Mavic Air ? Mavic Mini ?
買う際にひょっとしたらこの3機種で迷うかもしれません。
Mavic 2 Proはとにかく映像のクオリティを追求したい人向けで、ハッセルブラッドのカメラを装備し、1インチセンサーで色編集もかなりできますので、プロ向けの1台といってもいいかもしれません。
Mavic 2 Zoomはズーム機能を使いたい人向けで、24-48mmまでズームすることができ、遠くの被写体をまるで近くで撮っているかのように撮れます。また、機体を後退させると同時にズームすることで「ドリーズーム」をすることもできますので、幅広い映像表現をしたい人におすすめ。
(Mavic 2はProもZoomもカメラ以外ではまったく同じ機体です)
Mavic Airは簡単に言えば、Mavic Miniの4Kが撮れるバージョン、Mavic Miniの航空法が適用されるバージョンといったところで、4Kが絶対に必要であるならMavic Airという選択肢もありですが、航空法がガッツリ適用されますので、飛ばせる自由度は低くなります。
それだったら個人的には4Kを我慢して、自由に飛ばせるMavic Miniを選びますね!
映像 → Mavic 2 Pro
ズーム → Mavic 2 Zoom
こだわりなし → Mavic Mini
すでに紹介した通りMavic MiniとMavic 2とでは約15万円ほどの金銭的な差があるので、それを考慮すると初めてドローンを買うならMavic Miniが絶対的におすすめですし、それで全然十分だと思います。
Mavic Miniで撮った映像
初フライト時にフェリー「シーパセオ」を空撮した時の映像
Mavic Mini(模型航空機)で地水表面から250mまで飛ばした映像
雪が降る中、Mavic Miniを飛ばした時の映像
雪が降った翌朝、朝日に照らされ神秘的な風景を撮影
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Mavic Miniは最高で2.7K(30fps)でしか撮影することはできませんが、ご覧の通り綺麗な映像を撮ることができてしまいます!
また、色々条件はありますが、一般的なドローン(無人航空機)では飛ばせない空域まで許可なしで飛ばすこともでき、とにかく航空法の縛りが少なく自由度は高めですので、初めて買う一台には最適です!
単体ではなくFly Moreコンボで買いましょう!
これはMavic Miniだけではなく、全てのドローンを買う時に共通して言えることですが、ぜひドローン単体で買うのではなく、「Fly Moreコンボ」という付属品が付いているセットで買うようにしましょう!
理由は、バッテリーが合計3本付いているためです。
ドローンはバッテリー1本では10〜30分ほどしか飛ばず、Mavic Miniに関しては10分程度しか飛ばせませんので、わざわざ人里離れた場所へ移動して10分間しか飛ばせないなんて悲し過ぎます。全然満足のいくように楽しめません(T . T)
なので、バッテリー3本くらいは必ず必要ですし、個人的には4本を推奨。
「Fly Moreコンボ」はバッテリー以外にもプロペラガードなどが付いてきますが、メインはやはりバッテリーになりますので、バッテリーを余分に買うために単体ではなく「Fly Moreコンボ」を買うようにしましょう!
Mavic Miniを購入!
Mavic Miniの値段は、、、
単体が46,200円
Fly Moreコンボが59,400円
になります。
購入はDJIの公式オンラインストアで買えます。
公式サイト:DJIオンラインストア
また、Amazonでも買えますよ!
コンボセットでの購入はこちら↓
まとめ
これから初めて空撮用ドローンを買うならMavic Miniの一択です!
航空法の一部が適用されず自由度MAX、約5万円という値段の安さで、なおかつ高性能ということで、初めてにはまさにピッタリな機体なのです。