ドローンのレンタルはおすすめできない・・・

ドローン

いまでは高額なドローンを買わなくても、誰でもリーズナブルな値段でレンタルすることにより、旅先などでドローンを飛ばして空撮を楽しむことができます。

しかし、個人的にはドローンをレンタルするのは気が進まないと言いますか、レンタルしたドローンを飛ばすのにはかなり抵抗がありますし、ほとんど飛ばしたことのない人がレンタルして飛ばすのは非常にリスクがあると思ってます。

おそらく、このようなレンタル事業はドローン初心者の人がメインターゲットだと思いますが、そのような人たちはドローンの操縦に慣れていなかったり、ドローンに関する法律を全然知らなかったりするので、安易にドローンを借りて飛ばしてしまうとトラブルに発展してしまうリスクが高いわけです。

今回はレンタルしてドローンを飛ばすのはおすすめできない点について私見を書いていきたいと思います。



墜落させてしまう可能性が高い

ドローンを含めて空を飛んでいるもので墜落の可能性がゼロなものはありません。飛行機でもヘリコプターでも墜落する時はしますので、簡易なプロペラたった4枚で飛んでいるドローンなんてそれらと比べれば遥かに墜落する可能性は高いです。

墜落させてしまった場合、もしその下に人がいたとしたら人的被害が出ます。頭に当たれば重傷になるかもしれません。また、下に家などの建物があったとしたら破損してしまい損害賠償請求されるかもしれません。(※保険には入りますが)

ドローンを飛ばす上でなにより大事なのは、離陸させて安全に飛行させ、何事もなく着陸させることです。

これを実現させるために、適切な操作を日々練習したり、法律や規則を遵守したり、普段からドローンを点検したりしています。つまり、墜落の可能性を限りなくゼロに近づけているわけです。

ドローン初心者の人が安易にドローンをレンタルして飛ばすことは、本来ゼロに向けて努力しなければならないはずのことをすっ飛ばすわけですから、おのずと危険性は高まってしまいます。

そもそも自分以外のドローンを操作すべきじゃない

普段からドローンを飛ばしていますが、他人のドローンは絶対に操作しません。

それはそのドローンに信頼がないからです。

自分が普段から飛ばしているドローンであれば、定期的に点検していれば、自分自身が墜落させないように点検しているということもあって信頼が置けます。

しかし、他人のドローンやレンタルしたドローンはそれまでどんな風に使われてきて、本当にどこも故障がないのか?一度も墜落してないのか?などが一切わかりません。たとえ「この機体は100%大丈夫です」と言われたとしても、自分の目で見てない、触ってない限りは信頼するのは不可能です。

万が一レンタルして大事故でも起こしてしまったら、たとえ自分の操作ミスでなくても全ては操作しているパイロットの責任になりますので、その責任を負えないのでしたら信頼できないドローンは使うべきではないということです。

操作が不慣れで、墜落の危険あり

ドローンの操作自体はとても簡単です。

2本の指でスティックを操作するわけですが、基本的にスティックを触らなければドローンはその場に止まります。GPSがありますので、そのおかげで静止してくれるのです。そして、スティックを前後左右に倒すことでドローンは前進・後進したり高度を上げたり下げたりします。GPSが効いていればものすごく簡単です。

しかし、飛行途中でもしかしたら突然GPSが切れてしまうかもしれません。そうなると、ドローンはその場に止まらず風に流されて勝手に動いてしまい、すぐ近くに木だったりの障害物があれば衝突して墜落してしまうかもしれません。

本来、許可を持っている人は、許可を取るためにあえてGPSを切った状態でしっかり操作できるように練習を積むのですが、初めてのドローンであれば練習できませんので、焦って対処することができず、結果墜落させてしまうわけです。

また、たとえGPSが効いていたとしても、操作に慣れていないことで誤ってどこかに衝突させてしまうこともかなり多いですので、練習もせずにいきなり旅先などで飛ばすのは危険極まりないですね。



法律や規則を知らないで飛行すると逮捕も!?

ドローンに関する法律や規則は、ドローンを安全に運用するためだったり、他人の土地やプライバシーを侵害しないようにするために設けられています。

これらを破れば墜落の危険性は増しますし、他人に損害を与えたりしてトラブルにまで発展するかもしれません。もちろん、法律を破れば逮捕されることもありますし、墜落状況によってはニュースに載ることさえ考えられます。

はじめてレンタルしてドローンを飛ばす場合、おそらくほとんど人は法律や規則は知らない状態だと思います。それは、いま実際にドローンを飛ばして、国土交通省から許可をもらっている人でさえ、曖昧な知識のまま飛ばしている人がいるくらいですから当然です。

レンタルした際には、法律や規則に関する説明事項(紙)がドローンと一緒に同梱されてるようですが、正直なところ、それを読む人がどれだけいるか微妙ですし、たとえそれを全て読んだとしても、レンタルする人は何かしらの法律を破る可能性が非常に高いと思われます。

その理由としては、もし法律や規則を完璧に守った上でドローンを飛ばすとなると、実は日本では飛ばせる場所なんてほとんどないからです。また、どこで飛ばすにしても “ある面倒” が生じるからです。

許可なしで飛ばせる場所はほぼない

ドローンをレンタルしたとしても、日本に飛ばせる場所はほとんどありませんし、飛ばし方も制限されていますので、まともに空撮することができません。

制限しているのが「航空法」というやつで、簡単にいうと、「○○の場所では飛ばせません」「○○の方法では飛ばせません」というように、航空機や人・物との接触を避けたり、安全に飛行させられるように設けられている法律です。

以下が主な中身です↓

人口集中地区(DID地区)に該当している地域は飛ばせません

夜は飛ばせません

30m以内に人や物件があったら飛ばせません

ドローンを目視しないで飛ばしてはいけません

空港周辺(制限表面)では飛ばせません

イベント上空では飛ばしてはいけません

物を乗せたり投下してはいけません

航空法には上記以外にも幾つか制限されているものがありますが、レンタルしたドローンに関わるのは主に上記のものです。

例えば、上記に該当している「夜にドローンを飛ばしたい」場合、国土交通省に許可申請し、無事に許可が下りればそこではじめて飛ばすことが可能になります。

そこで問題なのが、レンタルしたドローンでは国土交通省に申請はできませんし、たとえ出来たとしても許可が下りるのに数週間は掛かりますから、必然的に上記のルールを守った上で飛行させる必要があるわけです。

人口集中地区(DID地区)

人口集中地区に関しては、地方・田舎に行けばクリアできる問題です。

どこがその地区に該当しているのかは、DJI社のフライトマップで確認できますし、SORAPASSというドローン専用飛行支援サービスでも確認できます。

基本的に人が沢山住んでいる民家・住宅地などは該当していますので、山や森、田んぼのような何もないような場所であれば比較的この地区には該当していません。

夜間飛行

夜間飛行は、昼間と違って周囲の状況を適切に把握するのが難しいため、しっかり機体を目視できる「日の出」から「日の入」までの日中にのみ飛ばしてOKというものです。

簡単にいうと、「夜景を撮ろう!」ということができないということですね。

空港周辺

航空機との接触を避けるため、空港周辺は飛ばしていけません。

具体的には、空港周辺は「制限表面」という高度制限が設けられていまして、その高度より上空は飛ばしてはいけないというものです。

少なくとも普段ドローンを飛ばさない人は、空港周辺では航空機との接触する可能性が増すことから、絶対に飛ばしてはいけません。

イベント上空

お祭りや大会などのイベント開催時は、その上空では飛ばしてはいけません。

理由としては、第三者が多数集まるため、万が一墜落した時の被害が大きいから。

数年前に岐阜県のイベント会場で機体が操作不能になって墜落し、下にいた人が負傷した事故がありました。あのように、たとえ業者が飛ばしていても事故は起こり得ますので、安易に飛ばさないよう最初から制限されているのです。

物を載せたり投下する

これはドローンに物を載せたり、またはそれを投下することを禁止するものです。

危険な物を搭載し、それを投下すればテロにだって利用されてしまうわけですから、あらかじめその可能性を排除するためにこのように禁止されています。

30m以内に人や物件がある

ようやく本題といったところですが、航空法には「30m以内に人が物件があったら飛ばせない」というのがあります。

この日本において、30m以内に人がいない、あるいは物件がない(電柱、家、ガードレールなどの人工物)場所なんていうのは果たして存在するのか?えぇ、もちろん存在はしますが、それはかなり限られています。

「旅行でドローンを飛ばしたい」と思っていても、その飛ばしたいところの周囲30m以内に人もいなければ、物件もないなんてことがあり得るでしょうか、ということです。想像してみればわかることですが、このせいで飛ばせる場所はほとんどないんですよね^^;

せっかくドローンをレンタルしたとしても、30m以内に電柱があったらもう飛ばせませんので、まぁ残念ながら飛ばせるところはないですよ・・・。

目視しないで飛ばす

もう1つ厳しいのが「ドローンを目視しないで飛ばす」です。

これはつまり、手元のモニターを凝視しながら操作してはいけないということです。チラッチラッくらいなら問題ないですが、綺麗な映像を撮ろうと思ったら必然的にモニター画面を多少なりとも凝視することになりますよね。

もちろん、自分から数メートル先のところにドローンを飛ばして自撮りするくらいならそれは可能です。ところが、上空高く上げて風景を撮りたいとかになると、どうしても手元のモニターを凝視することになりますので、そうなると許可が必要になってきます。

でも、この許可はレンタルしたドローンでは取れないですから、実質モニター見ないで空撮することはできず、飛ばしているドローン本体を見ながら操作しなければならないのです。

このように、許可を取っていないドローンに対する規制は非常に厳しいですので、結局のところ、法律を守ればまともにレンタルしたドローンで空撮することはできないということなのです。

関係する法律は航空法だけじゃない!

実は、ドローンの飛行に関する法律は航空法だけではありません。

小型無人機等飛行禁止法、道路交通法、電波法、海岸法、河川法、港則法、産廃法、個人情報保護法、民放、条例 …

飛行させる際にはこれら全ての法律が関わってきますので、それらもしっかり理解・遵守した上で飛ばす必要があります。

小型無人機等飛行禁止法では、常に国の重要施設などの周辺では飛ばせないのはもちろん、外国のお偉いさんが来た時のホテルや会議会場周辺なども、その時々に合わせて飛行禁止令が発令されますので、常にどこが飛行禁止になるか確認しておかなければなりません。

果たして、レンタルしてドローンを飛ばす人でそこまでチェックして、さらに航空法やその他諸々の法律を全て理解した上で飛ばす人はどれだけいるでしょうか?

極めつけは面倒な地権者の許可!

すでに紹介した法律を守った上で、飛ばすまでにはさらに面倒な問題があります。

それは、飛ばす場所を管理している個人・役所への許可です。

これは先程挙げた「民法」になるのですが、基本的には飛行させる場所の土地を所有・管理している人の許可を貰ってから飛ばすことになっており、貰わないと場合によっては訴えられるかもしれません。

まず、その土地の持ち主・管理者を調べて、そこに電話などをして飛ばしていいかどうかを確認します。了承してもらえた場合には飛ばすことができますが、断られたら飛ばすことはできません。

そして、この許可を取るのが限りなく面倒くさい。口頭でOKしてくれる場所もあれば、計画書などを見せてと言われることもあります。

ですので、ドローンをレンタルした人が旅行先などで飛ばすには、その土地の管理者を調べて、なおかつ電話をかけて許可を貰わなけばならないという、大変面倒くさい工程があるのです。

そんな大変な思いまでして、ドローン飛ばしますかね?^^;

なのですでに書いた通り、せっかくドローンをレンタルしたとしても、今の法律や規制を守った場合には飛ばせないに等しいですので、「ドローンをレンタルする人のなかには何かしらの法律を犯す人が多いと思う」と書いた次第です。



レンタルはおすすめしません!

冒頭でも書きましたが、ドローンのレンタルはおすすめしません。

保険に入っているからOKという話ではなく、楽しく空撮したいがために借りたドローンが、結果的に人を傷つけてしまって加害者になってしまいかねませんので、法律やルールを適当な認識のまま飛ばすのだけはやめたほうがいいと思います。

もし空撮映像・空撮写真が欲しいなら、しっかり練習した上で、自分で買った信頼のおけるドローンを飛ばすのが理想です。

おすすめできるとしたら?

ドローンをレンタルすることは全ての人におすすめ出来ない訳ではなく、以下に該当する人にはおすすめできます。

・すでにドローンを飛ばしている人

すでに自分のドローンを所有して普段飛ばしている人で、基本的な操作も問題なく、さらに法律や規則関係も頭に入っている人です。そのような人で、なんからの理由で一時的にだけでもドローンを借りる必要がある場合にはレンタルするものありです。

ただ、すでに紹介したように他人のドローンを使う以上はリスクが高いですので、その点は注意が必要ですし、最悪墜落させても問題ない範囲で飛ばすべきですし、空撮の仕事などでは使うべきではないですね。

・あくまで購入する前のお試しで

機体にもよりますが、まともに空撮できるドローンは一般的に高額です。

操作したこともなくいきなり買うのに抵抗のある人は、「お試し」でどんな感じなのか操作してみるためにレンタルするのはありだと思います。

もちろん、飛ばせる場所は少ないですし厳しい法律や規則がありますが、それらを全て遵守した上で安全第一で飛ばす分にはお試しレンタルは選択肢の一つだと思います。

地方や田舎では少なからず人も物件も30m以内にない場所は存在しますし、都会にも室内練習場などがありますから、そのような施設を利用して試しに飛ばしてみることができますね。

ネット上ではわりと評判が良い理由

ドローンのレンタルに関して、わりと高評価をしているネット記事もありますが、ぶっちゃけて言ってしまうと、どのサイトもアフィリエイトをやっており、広告主(この場合はレンタル会社)に最終的に誘導しているケースが多いです。

つまり、お金(紹介料)目的でやっていることもありますので、その記事を読んでそのまま鵜呑みにしてレンタルするのは避けるべきです。

もちろん、レンタルして法律やルールを全て遵守した上で飛ばす分には良いですが、少なくとも紹介してきたような墜落や損害を与えるような可能性が高いことを認識した上で自己責任にて借りるようにしましょう。



まとめ

ドローンのレンタルについて紹介しました。

結局のところ、初心者の人が事故を起こしてもっとも被害を被るのは、すでに真面目にドローンを飛ばしている人たちです。現状の厳しい規制に加えて、さらに規制されてしまう微妙なラインで日々ドローンを飛ばしているため、事故などが相次ぐとすぐに規制されてしまい、やっている人が大変になってしまうわけです。

普段飛ばしている人も規制が強化され、さらに初めて飛ばす人にも法律違反や損害賠償といったような事態を招きかねませんので、もしレンタルする際にはそのような事もしっかり考えた上で借りるか否か判断すべきだと思いますね。

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