風速5m以上の強風時でもドローンは飛行可能!風をうまく操れば問題なし!

ドローン

風速5m/s以上の強風が吹いている時のドローン飛行について、実際の経験をもとに書いていきたいと思います。

皆さんご存知、ドローンの最大の天敵は「風」になります。

これはドローンのみならず、空中を飛ぶ全てのもの、飛行機やヘリコプター、そして縦横無尽に飛び回る鳥でさえも風の影響を大きく受けます。

また、強風ですと飛行機が欠航になったりする場合がありますが、あんなにデカイ鉄の塊が風の影響を受けて飛行が不安定になるのですから、それはおもちゃ同然のドローンなんて風に簡単にやられてしまいますよね^^;



基本的には強風時のドローン飛行は危険

一般的に市販されているドローンは、基本的に4つのプロペラをフル回転させたり回転速度を微調整させたりしながら空を飛んでいます。

無風であれば問題ありませんが、風が少しでも吹いているとホバリングしていてもプロペラの回転数が多くなったりし、ドローン本体の状態は極めて不安定な状態になるのです。

よく「強風時はドローンは飛行させてはいけない」と言われますが、一体なぜでしょうか?

市販されているドローンは非常に高性能でGPS機能をONにしていれば、少し強い風が吹こうとも頑張ってホバリングし続けてくれます。それなら、別に風が吹いていても飛ばして問題ないのでは?

おそらくこう思っている方は多いはずです…。

なぜ強風時のドローン飛行は危険!?

なぜ強風時のドローン飛行はダメなのか?

簡単に言えば、

風の影響で墜落の危険性がある

突然ATTIモードに切り替わった場合、帰還させられない可能性が高い

の主に2つがあると思います。

風の影響で墜落の可能性

繰り返しになりますが、空中に飛んでいる物は必ず風の影響を受けます。そして、それは重い飛行機でさえ受けるのですから、軽いドローンが受けないはずがありません!

なので、不規則な風や、風の強さに影響され墜落してしまうことは十分あり得ることなのです。

ドローン飛行で最もやってはならないのが、ドローンを墜落させること。空からドローンが落ちてきて、もし人の頭にでも当たってしまったら、間違いなく死者が出るでしょう。

これだけは絶対に避けなければなりませんし、それを避けるためにも国土交通省はドローンを飛ばす人に対して厳しい航空法を遵守させようとしているのです。

ですから、ドローンを墜落させないためにも、墜落の危険性が高まる強風時のドローン飛行は禁止しているということです。

風に流されるATTIモード

市販されているドローンの多くはGPS機能が搭載されており、たとえ風が吹こうともそのまま同じ場所にホバリングしてくれます。これはGPSによるドローン制御ですね。

でも、ATTIモードの場合は話が別です!

ATTIモードとはGPS機能が効かないモードになりますので、風が吹けばホバリングすることなくドローンは風に流され続けてしまいます。つまり、常に舵を入れ続けていないとダメということです。

ぶっちゃけた話、風が強くたってGPSモードなら今の高性能なドローンは問題なく飛ばせます。機体が小さく風に弱いと言われているMavicシリーズでさえ、ある程度の風なら全然問題ありません。

しかし、ATTIモードの場合はどうでしょうか?

もし強風時にATTIモードで飛ばしていて、風下から帰還させようとしても多分ドローンは戻ってきません。それどころか、Sモードで舵を全開に入れても風の影響で遠のいて行ってしまう可能性だって十分あります。

結論を言うと、GPSモードで問題がなかったとしても、ATTIモードだとかなりの確率で強風時は風に流され戻ってこず、結果的に墜落ということになりかねませんので、それを避けるために強風時は禁止にしています。

おまけに言っておくと、たとえGPSモードで飛ばしていたとしても突然ATTIモードに切り替わる可能性もゼロではありませんよ…。

包括申請をすると風速5m/s以上は飛ばせない

ドローンに関する国土交通省の許可申請などをしていない場合には、特に記載はないかと思いますが、多くの方がしている包括申請をしている場合には、実は風速5m/s以上では飛行させることができません

すでにご存知かもしれませんが、包括申請をすると

・人口集中地区(DID地区)でのドローン飛行可能

・夜間のドローン飛行が可能

・目視外飛行でのドローン飛行可能

など、許可を持っていないと飛ばせない場所で飛ばすことができるようになります。

そして、この許可を申請する際には飛行マニュアルというものを選択し、それの中身を遵守して飛ばす必要があるのですが、多くの方が選んでいる「航空局標準マニュアル」には以下のような記述があるのです。

赤線で囲った部分がそれですが、しっかり「風速5m/s以上の状態では飛行させない」と書かれています。

つまり、包括申請をしている多くの方は、風速5m/s以上では飛ばせないんですよね!

もちろん、航空局標準マニュアルではなく独自でマニュアルを作成し、それで許可を得ている場合には例外です。

風速5m/sってどのくらい?

正直なことを言ってしまうと、この風速5m/s以上は飛ばせないというのは結構厳しいと思います。

風速5m/sって全然大した風じゃありませんし、今のドローンなら全然問題なく飛びますし、Mavicなど小さなドローンでも何ら問題ありません。

さらに、開けた場所で目視している範囲内でATTIモードで飛ばしても、操縦に慣れているのであれば無事に帰還させられる可能性は高いです。

さすがに風速10m/s以上吹いているとなると飛行は中止したほうが良いと思いますが(風速10m/sくらいでもGPSモードなら問題ないですけど…)、風速5m/s程度ならば危険は少ないと思います。

まー数値を厳しくしておけば風の影響による墜落の危険性を下げられるのは間違いないですから、あえて国土交通省は厳しくしているのでしょうけど、それにしても….厳しい^^;



風が吹いている時のドローンの飛ばし方

強弱問わず、風が吹いている時のドローンの飛ばし方を紹介します。

基本的に包括申請している方は5m/s以上は飛行禁止ですし、していない方でも突然ATTIモードに切り替わることを考えると、あまり強風時には飛ばすべきではありません。

どちらにしろ、風が少しでも吹いているのであれば要注意!

そして、風が吹いている時に最も気をつけなければならないのが、「風向き」になります。どちらの方向からどちらの方向へ風が吹いているのか?

これをしっかり把握して飛ばさないと帰還させることができず、バッテリー切れで墜落させてしまう可能性ありです。

風上と風下をしっかりと把握する

風が吹いている中ドローンを飛行させる際には、風がどちらからどちらに吹いているのかが非常に大事になってきます。

当たり前の話ですが、風上から風下に向けてドローンを飛ばす場合にはいわゆる “追い風” になるわけですから、風への抵抗が全くなく、流れるようにドローンを飛ばすことができます。

その一方で、風下から風上に向けてドローンを飛ばす場合にはいわゆる “向かい風” になるわけですから、風への抵抗がもの凄くあり、なかなかドローンを進めることができません。

結論から言えば、風が吹いている時には風上や風下をしっかり把握して、風上から風下へ流れるように飛ばすのが安全な風が吹いている時の飛ばし方になります。

バッテリー切れだけは要注意!

私も過去1度だけ、焦った経験があります。

バッテリーが20%を下回りそうになり帰還させようとしていた時、結構な強風で風下から自分がいる風上へ帰還させるような状況だったのですが、まさかのSモードで舵を全開に入れても1mも進まないという事態が起こりました。

森の上で飛ばしていたため、下に墜落すれば最悪の場合には衝撃によりバッテリーが発火する可能性もあります。

バッテリー残量が少なく、しかもSモードでも1mも進まない…。

この時はめちゃくちゃ焦りましたが、ドローンを左右に移動したり高度を下げたりし、そこで必死に帰還させて最終的には本当にギリギリで帰還させることができました!

この時の経験から、風が吹いている時は絶対に風下から風上への飛行はダメということを学んだ次第です。

ですので、風のせいで帰還させられずバッテリー切れで墜落することを念頭に置いて、風が吹いている中飛行させる場合にはまず風の向きを意識する必要があるのです。

機械を信じてはいけない!

今のドローンは、飛ばしている距離から自動的に帰りのためのバッテリー残量を計算して教えてくれる機能があります。

が、風が吹いている時には絶対にそれを信用してはいけません!

なぜなら、行きは風上→風下へ遠くへ飛ばしてしまった時に、ドローンは距離でバッテリー残量を計算するのであって、帰還させる時の風の影響などを考慮して計算していません。

行きと同じ状況での計算になりますので、機械を信じていると、確実にバッテリー切れで墜落してしまうでしょう!

飛ばし始めは風下→風上、帰還は風上→風下

ここで1つ覚えておきたいのが、必ずドローンを飛ばす際には、風下から風上へ飛ばし、そして風上から風下へ向けて飛ばすことをお勧めします。

最初に風上から風下へ飛ばしてしまうと、すでに書いたように、バッテリー切れで帰還できなくなる可能性がありますので、それを防ぐためにも飛ばし始めはバッテリーを消費してでも風下から風上へ、そして帰還させる時は風上から風下へ飛行させるようにしましょう。

空撮するにも風上→風下が良い!

映像を撮るにあたっても、風下から風上に向けて飛行させると、プロペラはフル回転し思いっきり機体を前に倒しますので、プロペラが映像に入ってしまう確率が増えます。

さらに、風へ抵抗して進むのでドローンの速度も遅くなり、あまり期待する映像が撮れないかもしれません。

その一方で、風上から風下に向けてドローンを飛ばすと、いつも以上に速度を出すことができますし、流れるような映像が撮れます。また、機体が極端に斜めになることもありませんので、スムーズな空撮が可能です。



強風時のハンドキャッチには要注意

強風時のハンドリリースやハンドキャッチは控えるべきです。

風の強さにもよるのですが、ホバリングが不安定になるほどの強風だった場合には危険ですので、通常通り地面への離陸&着陸をおすすめします。

ハンドリリースもハンドキャッチも基本的には顔の近くで行いますので、ハンドリリースでドローンを手から離陸させた直後に風の影響でプロペラが顔に当たってしまった大変ですし、ハンドキャッチの際にも同じく危険で怪我してしまいます。

なので、ホバリングが安定しないほどの風が吹いている場合には避けるようにしましょう!

 

ATTIモードではなくGPSモードで!

言うまでもないですが、風が吹いている時のATTIモードでの飛行は危険。

狭い場所で飛ばしていると激突して墜落する危険が高いですし、遠くで飛ばしていると戻ってこない可能性がありますので、慣れている人であっても、風が吹いている時はATTIモードで飛ばすべきではありませんね。

必ずGPSモードであることを確認し、できるだけ開けた場所で飛ばすのが望ましいです。

ATTIモードになりそうな際には飛行中止

意図的にATTIモードにしなくても、突然ATTIモードに切り替わってしまう可能性もゼロではありません。

ですので、GPSの電波が届きにくい、または届かない場所(滝壺や山奥など)での飛行は風が吹いてる時には控えたほうが良いと思います。

また、混線しそうな場所で飛ばす際にも、念のために飛行は中止すべきですね!

万が一、ATTIモードになってしまったら

普段からしっかり練習していれば問題ないかもしれませんが、誰であっても突然GPSモードからATTIモードになってしまうと一瞬でも焦ってしまいます。特に狭い空間で飛ばしているならなおさらです。

焦ってしまうのは仕方ないことですが、練習していれば焦ったとしても上手く操縦できると思いますので、そこは臨機応変にすぐ帰還させるようにしましょう!

(こういうこともあるので、ATTIモードでの練習は必須!)

万が一帰還できずに墜落させてしまったら、すぐに国土交通省や関係各所への連絡を欠かさずにすることだけは忘れずに。



まとめ

風速5m/s以上でも今の高性能なドローンは問題なく飛びます。

しかし、堕ちるリスクが高まることは間違いないですし、突然ATTIモードになってしまったら大変ですので、確かに飛ばすのを控えることも大事かと思います。

そして、もし飛ばす場合でも「風上から風下へ飛ばすこと」を意識して飛ばしましょう!

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