DJI社が販売するMiniシリーズの最新機種「DJI Mini 3 Pro」がついに発売。
前機種Mini 2よりもセンサーサイズが大きくなり、F1.7と明るいレンズに進化。縦型撮影にも対応しており、外観も中身も大きくアップグレードされています。
日本ではガッツリ航空法が適用されます
日本において、Miniシリーズは航空法の一部規制を受けない機体として人気でした。しかし、航空法の改正により、2022年6月20日より重量100g以上は無人航空機の扱いとなるため、他国のようなMiniシリーズの優位性はなくなります。
この記事では、DJI Mini 3 Proのスペック(性能)を紹介し、前機種Mini 2との違いや、比較対象となるAir 2Sとの比較も行っています。
DJI Mini 3 Proはこんな人におすすめ!

DJI Mini 3 Proは、小型にもかかわらず非常に高性能なドローンです。
・SNS用に縦型撮影をしたい人
・気軽に持ち運べる機体が欲しい人
・色編集をあまりしない人
・高画素写真を撮りたい人
などにおすすめできます。
航空法はがっつり適用されますのでその点注意が必要です。
DJI Mini 3 Proの性能・スペック

機体名 | DJI Mini 3 Pro |
発売日 | 2022年5月10日 |
値段 | DJI Mini 3 PRO(単体):92,400円 DJI Mini 3 PRO: 106,700円 DJI Mini 3 PRO (DJI RC):119,900円 DJI Mini 3 Pro フライモアキット Plus:29,480円 |
サイズ | 折り畳:145×90×62mm 展開時:251×362×70mm |
重量 | 249g |
飛行時間 | 34分(通常) 47分(大容量) |
最大飛行速度 | 21km(Cモード) 36km(Nモード) 57km(Sモード) |
最大飛行高度 | 4000m 3000m(Plus) |
最大飛行距離 | 18km 25km(Plus) |
最大風圧抵抗 | 10.7m/s |
機械的可動範囲 | チルト:-135°~80° ロール:-135°~45° パン:-30°~30° |
操作可能範囲 | チルト:-90°〜60° ロール:-90°または0° |
動作環境温度 | -10℃~40℃ |
全球測位衛星システム (GNSS) | GPS + Galileo + BeiDou |
センサー | 1/1.3型CMOS 有効画素数:48MP |
レンズ | FOV:82.1° 焦点距離:24mm(35mm判換算) 絞り:f/1.7 フォーカス:1m〜∞ |
解像度 | 4K60fps 2.7K60fps FHD120fps |
ISO感度 | 動画 100〜6400(オート) 100~6400(マニュアル) 静止画 100〜6400(オート) 100~6400(マニュアル) |
シャッター速度 | 電子シャッター:2~1/8000秒 |
静止画サイズ | 4:3:8064×6048 (48 MP)、4032×3024 (12 MP) 16:9:4032×2268 (12 MP) |
静止画モード | シングル撮影 インターバル撮影 JPEG: 2/3/5/7/10/15/20/30/60 s JPEG+RAW: 2/3/5/7/10/15/20/30/60 s オート露出ブラケット (AEB) 2/3EVステップでの3/5ブラケットフレーム パノラマ:スフィア、180°、広角、垂直 |
写真フォーマット | JPEG/DNG (RAW) |
HDRモード | 静止画:シングル撮影モード時 動画:24/25/30fpsで撮影時 |
最大動画ビットレート | 150Mbps |
写真フォーマット | JPEG/DNG (RAW) |
クイックショット | ドローニー ヘリックス ロケット サークル ブーメラン アステロイド |
カラープロファイル | ノーマル D-Cinelike |
映像伝送システム | O3(8km) |
ライブビュー品質 | 1080p/30fps |
動作周波数 | 2.400 to 2.4835GHz 5.725 to 5.850GHz |
遅延 | 120 m/s |
フォーカストラック | ActiveTrack 4.0 Spotlight 2.0 Point of Interest 3.0 |
撮影 | マスターショット タイムラプス パノラマ撮影 |
デジタルズーム | 4K:2倍 2.7K:3倍 FHD:4倍 |
障害物センサー | 前方/後方/下部 APAS 4.0 |
値段
- DJI Mini 3 PRO(単体):92,400円
- DJI Mini 3 PRO(RC-N1): 106,700円
- DJI Mini 3 PRO(DJI RC):119,900円
- DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus:29,480円
※税込価格です
DJI Mini 3 Proの性能を考えればお買い得と言えますが、従来のMiniシリーズの値段からすると、3万円以上の値上がりで高いです。
前機種DJI Mini 2の値段は?
DJI Mini 2が単品59,400円、フライモアコンボ79,200円でした。
これまでは、機体のほかにバッテリーが+2本付いてくるフライモアコンボでの購入ができました。しかし、DJI Mini 3 Proでは別途「Fly Moreキット Plus」を購入するかたちになります。また、7月からですが、機体単体での購入も可能です。
DJI Mini 3 Pro(RC-N1)

こちらは、送信機(RC-N1)と機体、通常バッテリーが1本付いており、購入すればそのまま飛ばせるため、初めての方におすすめです。
バッテリーが1本しかないため、プラスして2本欲しい人は「Fly Moreキット Plus」を同時購入することをおすすめします。
DJI Mini 3 Pro(DJI RC)

DJI Mini 3 Proでは、モニター付きのプロポ(送信機)が販売されており、このDJI RCプロポが欲しい人は最初からセットで購入可能。
こちらを購入しても通常バッテリーが1本しか付属しませんので、「Fly Moreキット Plus」を同時購入することをおすすめします!
DJI RCとRC-N1の違いは?
DJI RCとRC-N1の大きな違いは、モニターが内蔵されているか、自分のスマホやタブレットをモニター代わりにするかです。あらかじめプロポにモニターが内蔵されていることで、毎回セットする手間も省けますし、通知や着信もなく操作に集中できます。
また、DJI RCは画面が明るいため、日中の撮影時は特に操作しやすいです。スマホやタブレットの場合、日中は画面が見えづらく操作しにくいときがあります。
DJI Mini 3 Pro(単体)

今回からはドローン単体での販売があります。
すでにプロポ(RC-N1)を持っている人が購入したり、機体を失くしてしまった人が購入するものになります。ただし、販売は7月からだそうですので、発売までしばらく待つ必要があります。
DJI Mini 3 Pro Fly Moreキット Plus

こちらは、DJI Mini 3 Proの大容量バッテリー(47分飛行)が2本、充電ハブ、機体の収納バック、プロペラなどが付いている、いわゆるこれまでのフライモアコンボに近いものです。

複数バッテリーが欲しい人は、こちらの購入をおすすめします!
アクセサリー類の値段
- 通常バッテリー:7,700円
- 大容量バッテリー:11,550円
- 充電ハブ:5,060円
- DJI 30W USB充電器:2,640円
- DJI 18W USB充電器:1,760円
- NDフィルター(16/64/256): 5,830円
- プロペラ:1,210円
- DJI RC-N1送信機タブレットホルダー:4,840円
- DJI RC-N1送信機モニターフード:2,750円
- DJI RC操作スティック:1,210円
- DJI RC-N1操作スティック:1,320円
- DJI RC-N1 RCケーブル:1,320円
- DJI Care Refresh(1年版):10,890円
- DJI Care Refresh(2年版):17,600円
重量

機体の重量は249gで、大容量バッテリー装着時はさらに重くなります。
これまでのMiniシリーズは、日本仕様(199g)が発売されており、航空法の規制が一部ありませんでした。しかし、航空法の改正により、日本では2022年6月20日から100g以上はすべて無人航空機となるため、これまでのようなMiniシリーズの優位性は完全になくなります。

DJI Mini 3 Proは無人航空機ですので、機体登録やDIPS、FISSへの登録が必要です!
これまでのMiniシリーズも機体登録が必須
2022年6月20日以降、新たに発売されるDJI Mini 3 Proを含め、初代Mavic MiniもDJI Mini 2も機体登録が必要になります。100g以上の機体はすべて無人航空機となり、これまでのように自由に飛ばせなくなるため注意が必要です。
カメラ/撮影(映像・写真)
DJI Mini 3 Pro | DJI Mini 2 | |
センサー | 1/1.3 CMOS 有効画素数48MP | 1/2.8 CMOS 有効画素数12MP |
最大解像度 | 4K60fps 2.7K60fps FHD120fps | 4K30fps 2.7K60fps FHD60fps |
ISO感度 | 動画 100〜6400 (オート) 100~6400 (マニュアル) 写真 100〜6400 (オート) 100~6400 (マニュアル) | 動画 100~3200 (オート) 100~3200 (マニュアル) 写真 100~3200 (オート) 100~3200 (マニュアル) |
焦点距離 | 24mm | 24mm |
絞り(固定) | F1.7 | F2.8 |
電子シャッター | 2~1/8000秒 | 4-1/8000秒 |
静止画サイズ | 4:3 8064×6048 (48 MP) 4032×3024 (12 MP) 16:9 4032×2268 (12 MP) | 4:3 4000×3000 16:9 4000×2250 |
写真フォーマット | JPEG/DNG (RAW) | JPEG/DNG (RAW) |
動画フォーマット | MP4/MOV (H.264/H.265) | MP4(H.264/MPEG-4 AVC) |
最大動画ビットレート | 150Mbps | 100Mbps |
ズーム | 4K:2倍 2.7K:3倍 FHD:4倍 | 4K:2倍 2.7K:3倍 FHD:4倍 |
クイックショット | ドローニー ヘリックス ロケット サークル ブーメラン アステロイド | ドローニー ヘリックス ロケット サークル ブーメラン |
HDR | あり | なし |
D-Cinelike | あり | なし |
チルト角度 | -90°〜60° | -90°~20° |
映像のクオリティー
カメラ性能は大幅にUPしています。
DJI Mini 3 Proはセンサーサイズがほぼ1インチあるため、業務でも使用できるレベルの綺麗な映像を撮れます。絞りは固定ですが「F1.7」と非常に明るくなっており、また、ISO感度も上がっているため、暗部に強くなります。(HDRで撮影できるのも大きいです!)
解像度やフレームレートは、4K60fpsやFHD120fpsでの滑らか&スローモーション撮影にも対応しており、さまざまなシチュエーションで使用できます。
小型のMiniシリーズで、業務でも使えるクオリティーの映像が撮れるため、映像の綺麗さにこだわりたい人におすすめ!

注意点としては、D-Logでの収録はできないため、色編集をガッツリしたい人はAir2Sなどの機体をおすすめします。
写真のクオリティー
画素数は48MPに向上しており、高画素な写真を撮れます。前機種のMini 2やMavic 3でも12〜20MPですので、高画素写真を撮れるのはMini 3 Proの強みです。
また、RAWでの撮影やHDR撮影にも対応。縦型でも写真を撮れるため、この機体は写真撮影に向いているドローンとも言えますね!

最初から縦型構図で撮影できる機体は、現在販売されているDJIのドローンではこの機体だけ!
カメラを上部に向けれる

DJI Mini 3 Proの特徴のひとつが、カメラを上部に向けれることです。
Parrot社のANAFIのように真上へ向けることはできませんが、最大60度まで上に向けれます。上に向けれることで、ほかのドローンでは撮れないショットが撮れます。

まぁ正直なところ、60度程度だとおもしろい絵を撮るのは難しいですし、多くの人はあまり使わないと思います!
縦型映像・写真も撮れる

DJI Mini 3 Proのもうひとつの特徴として、縦型の映像や写真を撮れることがあります。最近のSNS(YouTubeのshort動画やInstagramやTikTok)では縦型動画が流行っています。
SNSでドローン映像を投稿する場合、これまで以下のような工夫が必要でした。
- 撮影の段階で縦型を意識して飛ばす
- 編集でうまく縦型映像にする
- 16:9で投稿しスマホを横にして観てもらう
これが撮影の段階で縦型構図で撮れれば、SNS向けの映像や写真を簡単に撮れます。

この縦型構図で撮影できるのが、DJI Mini 3 Proを購入する最大の理由になりますね!
縦構図での撮影は個人的には不要
最初から構図を意識して撮影できるのは大きなメリットですが、通常のサイズで撮影しておき、編集の段階で好きな箇所を切り取ったほうが自由度が高いです。
動画に関してはキーフレームを使えるため、横長の16:9で撮影しておくことで、自分の好きな箇所へ自由自在に移動させることができ便利です。
縦構図での撮影は正直なところ不要と思います。
バッテリー(飛行時間)
- DJI Mini 2(日本):18分
- DJI Mini 2(海外):31分
- DJI Mini 3 Pro:34分/47分
飛行時間は、通常バッテリーで34分です。実際に飛行できるのは25分から30分程度。(充電時間は1本約64分)
今回からは大容量バッテリーも発売され、それだと47分の飛行が可能です。これはMavic 3やAir2Sよりも長く、実質40分弱の飛行時間があります。

飛行時間は長ければ長いほうがいいです!たくさんのカットを撮れますし、余裕を持って帰還させれるため、安全面でも優れています!
障害物センサー

DJI Mini 3 Proでは障害物センサーが3方向(前方・後方・下部)にあります。
これまでのMiniシリーズは、なるべく機体を軽くするため余計なセンサーを省いていましたが、技術力の向上によるものか、Miniシリーズにもついに載せてきました。
APAS 4.0も搭載されているため、障害物回避や迂回性能があがっています。

Miniシリーズは初心者用の機体ですので、センサー類はあったほうがいいですね!
伝送

伝送はO3(OcuSync3.0)になります。
Mini 2が6kmの伝送距離がありましたが、O3では8kmに伸びます。
正直、6kmも8kmも飛ばしませんし、近距離でも物陰に隠れたりすれば電波は途切れやすくなります。
プロポ(送信機)

Mini 3 Proでは、通常のプロポ「DJI RC-N1」に加えて、モニター付きプロポ「DJI RC」があります。
「DJI RC」はスマホやタブレットを取り付ける手間が省けます。操作中の通知や着信の心配もないため、操作に集中できるのは大きなメリットです!また、モニターは明るくなっているため、晴天時などでは撮影中の映像が見やすく、こちらも操作しやすくなります。

スマホやタブレットですと、晴天時は画面が暗すぎて見えないことが多々あります!
DJI Mini 3 Proはどんな人におすすめ?

- SNS投稿がメインで縦型撮影したい人
- 手頃な価格で高品質な絵を撮りたい人
- Mini 2からアップグレードしたい人
残念ながら、日本では「軽量による航空法の一部適用外」という最大のメリットを享受できないため、この機体を買う理由としては、「SNS用に縦型動画を撮れる」か「約10万円で買える優秀な機体」しか見当たりません。
DJI Mini 3 Proは業務でも使える映像を撮影できますが、Log撮影ができたないため、もしLogでの撮影が必要ならDJI Air 2Sなどの購入をおすすめします!
強風には要注意!
DJI Mini 3 Proは機体重量が249gと軽量なので、どうしても耐風性能が弱く、パワーも弱い。Miniシリーズは多くの人が強風で機体を未帰還にしており、紛失のリスクが極めて高いドローンです。
これまでは航空法が一部適用外だったため、それでも購入する価値はありました。しかし、航空法が完全に適用になることを考えると、購入するなら、最初から風に強くパワーのある重い機体を買うことをおすすめします。

強風のことを考えるなら「DJI Air 2S」や「DJI Mavic 3」を選んだほうがいいです!
10万円以下でブレのない綺麗な映像を撮れることは間違いないので、それを考えれば、非常にコスパの良い機体に仕上がっていると思います。
Mini 3 ProとAir2Sの比較

Mini 3 Proの性能は、前機種(Mini 2)と比べると大きく向上しており、購入を検討するうえで比較対象となるのが「DJI Air 2S」です。
料金がほぼ同じことから、どちらを買うべきか迷うと思います。
DJI Mini 3 Pro | DJI Air 2S | |
センサー | 1/1.3型CMOS | 1型CMOS |
解像度 (フレームレート) | 4K60fps FHD120fps | 5.4K30fps 4K60fps FHD120fps |
焦点距離 | 24mm | 22mm |
絞り(固定) | F1.7 | F2.8 |
画素数 | 48MP(RAW) | 20MP(RAW) |
カラー | D-Cinelike | D-Log |
ISO感度 | 動画 100〜6400 (オート) 100~6400 (マニュアル) 静止画 100〜6400 (オート) 100~6400 (マニュアル) | 動画 100〜3200 (オート) 100〜6400 (マニュアル) 10ビット Dlog-M動画 100〜800 (オート) 100〜1600 (マニュアル) 写真 100〜3200 (オート) 100〜12800 (マニュアル) |
HDR撮影 | あり | あり |
最大動画ビットレート | 150Mbps | 150Mbps |
デジタルズーム | 2倍(4K) | 4倍(4K) |
クイックショット | ドローニー ヘリックス ロケット サークル ブーメラン アステロイド | ドローニー ロケット サークル ヘリックス アステロイド コメット |
映像伝送システム | O3(8km) | O3(8km) |
最大風圧抵抗 | 10.7m/s | 10.7m/s |
障害物センサー | 前方/後方/下部 | 前方/後方/下部/左右 |
機体サイズ | 折り畳:145×90×62mm 展開時:251×362×70mm | 折り畳:180×97×77mm 展開時:183×253×77mm |
最大飛行距離 | 18km 25km(Plus) | 18.5km |
最大飛行高度 | 4000m 3000m(Plus) | 5000m |
重量 | 249g | 595g |
最大飛行時間 | 34分(通常) 47分(大容量) | 31分 |
最大速度 | 21km (Cモード) 36km (Nモード) 57km (Sモード) | 18km (Cモード) 54km (Nモード) 68km (Sモード) |
発売日 | 2022年5月 | 2021年4月 |
価格 | 106,700円 | 119,900円 |
■映像・写真
撮れる映像や写真の綺麗さは、センサーサイズが関係してきます。単純比較すれば、Air 2Sのほうが1型センサーなので大きいですが、Mini 3 Proも1.3型なので正直差はありません。解像度も同じで、どちらも4K60fpsで撮れます。(2Sは5.4Kでも撮影可)
焦点距離はMini 3 Proは24mmで、こちらはDJI社が販売するほかの機体と同じく標準です。一方、Air 2Sは22mmとより広角になっています。ドローンでの撮影は風景がメインですので、より広角を好む人はAir 2Sがおすすめできます。(24mmでも十分広角ですが)
絞りはどちらも固定ですが、Mini 3 ProのほうがF1.7でより明るくなっており、暗いシーンでの撮影には活躍します。
動画撮影では、Mini 3 Proは「D-Cinelike」で多少の色編集が可能。Air 2Sは「10bitのD-Log」で撮影でき、こちらはガッツリ色編集できます。

自分の思うような色を表現したい人にはAir 2Sのほうがおすすめできます!
写真はどちらもRAWでの撮影に対応していますが、画素数がAir 2Sが20MPであるのに対し、Mini 3 Proでは48MPと高画素で撮れます。正直、20MPもあれば十分ですが、高画素で撮る必要があるなら、Mini 3 Proのほうがいいですね。
■機体性能
気になる耐風性能は、どちらも数値上は同じ。
ですが、機体はAir 2SのほうがMini 3 Proと比べて倍の重さがあり、強風時にはAir 2Sのほうに軍配が上がります。山で飛ばしたりする場合、小型なので携帯性はMini 3 Proがおすすめですが、風のことを考慮すればAir 2Sのほうがおすすめできます!

正直、携帯性はそこまで変わらないですかね…。
飛行時間はMini 3 Proのほうが長く、少しでもたくさん飛ばしたいならMini 3 Proのほうがおすすめ!大容量バッテリーで47分も飛ぶため、実質40分くらいは飛びます。
障害物センサーは、Air 2Sのほうには左右にも付いています。横移動やノーズインサークル(円を描くようにして移動)をすると、左右が見えないため衝突のリスクが増します。左右に障害物センサーが付いていたほうがより安全ですので、安全度でいうならAir 2Sが優秀です。
■どっちがおすすめ!?
- 業務(仕事)で使う→Air 2S
- 趣味での撮影だけ→Mini 3 Pro
- 縦型動画を撮りたい→Mini 3 Pro
- 色編集をがっつりしたい→Air 2S
- 持ち運びしやすい機体→Mini 3 Pro
- 山で飛ばしたい→Air 2S
- 1分でも長く飛ばしたい→Mini 3 Pro
一概にどちらのほうが良いとは言えず、使用目的によって異なります。
Air 2Sはプロも仕事で使用しており、値段が安くコスパの良い優秀な機体です。特に、10bit D-Logで撮影できるのが購入する最大のメリットですね!
Mini 3 Proも劣っておらず、小型にもかかわらず非常に優秀です。趣味ではもちろん、仕事でも使用する人はいると思います。色編集の自由度が低いため、本格的な撮影では使用できませんが、それでもかなり綺麗な映像・写真は撮れますよ。
Mini 3 ProはSNS用に縦型での撮影に対応しているため、縦型動画を撮りたいのでしたらMini 3 Proの一択です!
まとめ

DJI Mini 3 Proのスペックを解説しました。
これまでのDJIドローンにはない機能が搭載されているため、おもしろい使い方やSNSへの投稿目的なら買う価値はあります!
ただし、この機体は6月から無人航空機扱いとなり、機体登録が必須です。これまで通り、航空法に縛られることなく自由に飛ばせませんので、そこは注意が必要です。

まぁ冷静に考えると、約1年前に発売されたAir2Sとそこまで大差ありませんし、「無人航空機」になりますから、日本においてはあまり魅力的な商品ではないですね…(T . T)