- 2022年最新のおすすめ空撮ドローンを知りたい!
- 200g未満の航空法の規制が緩いドローンがほしい
- 初めてのドローン購入でどれを買えばいいの?
このような疑問を持っている人向けの記事になります。
空撮ドローンと言っても、色々な会社からさまざまなドローンが販売されており、「いったいどれを買えばいいのか?」迷っている人は多いと思います。

ドローンは高額ですので、絶対にドローン選びでミスしたくないのが皆さんの本音ですよね?
この記事では、これからドローンで空撮を始めようとしている人向けに、法律の観点や使用用途から2022年最新のおすすめドローンを紹介しています。
空撮ドローンを選ぶ際の基礎知識

空撮ドローンを選ぶ際の基礎知識や注意点を書いていきます。
冒頭でも紹介したように、ドローンは金額が高いので、間違った機体を買って後悔しないためにも、ぜひ以下の基礎知識や注意点を頭に入れましょう!
数千〜3万円台のトイドローンは論外

初めてドローンを購入する人がやってしまいがちなのが、金銭面から安いドローンを適当に買ってしまうことです。
Amazonなどで検索してみると、カメラが付いていて映像が撮れそうな安いドローンはたくさんありますが、それらは「トイドローン(おもちゃドローン)」と呼ばれていまして、結論から言えば、数千円程度のトイドローンで綺麗な映像を撮れるものはありません。

たとえレビューなどで高評価だったとしても、ブレない綺麗な映像が撮れるトイドローンは100%ありませんので、間違っても安さに惹かれて買わないよう注意してください!
空撮ドローンは最低4.5万円から

まともな映像が撮れる空撮ドローンは、最低でも45,000円以上は必ずしますので、それより安い機体は買わないようにしましょう!
そして、あくまで「最低」この値段であって、空撮ドローンは通常なら10〜20万円、プロ向けになれば、レンズ込みで100万円を超えるものもあります!

45,000円は空撮映像を撮れる本当に最低ラインの値段です。
GPS搭載は必須

空撮ドローンにはGPSが搭載されており、下記のようにメリットがたくさんあります。
- 安全に飛ばせる
- 真っ直ぐ飛んでくれる
- ブレのない映像を撮れる
GPSが搭載されていないドローンはまず選択肢から外しましょう!
先程紹介した「トイドローン」にはGPSが搭載されていない場合が多いので(搭載されていても精度が低い)、その点からも選択肢からは外れます。
ジンバル搭載カメラは必要不可欠

空撮ドローンに欠かせないのが「ジンバル」になります。
ジンバルとは、振動によるブレを軽減する装置のこと。
上空に飛んでるドローンは、モーターや風などで小刻みに振動していますので、ジンバルがないドローンにただカメラを載せただけでは、映像がブレブレになってしまうのです。

綺麗な映像を撮れるようになったのは、ブレを軽減するジンバルが搭載されたからであって、これなしの空撮映像は使えたものじゃありません!
カメラだけ付いたドローンでは空撮できませんので、「カメラ+ジンバル」が付いているドローンを選ぶ必要があります。
【航空法】200g「未満」と「以上」の機体では大違い!

ドローンを飛ばすうえで関係する法律は多々ありますが、そのなかでももっとも気にしなければならないのが「航空法」です。
ドローンは使い方・運用を間違えると非常に危険で、墜落により人や物に危害・損害を与えてしまう可能性もあれば、飛行機やヘリコプターなどの有人機と接触して大事件を引き起こす可能性もあります。
そうならないよう法律で規制しているのが「航空法」で、これが結構厳しい内容になっており、日本において自由に飛ばせない現状があります。
規制の境目は「200g」

航空法により、ドローンは重量によって規制の厳しさが異なります。
日本においては「200g」がその境目で、200g以上なのか未満なのかによって規制の厳しさが雲泥の差ですので、購入時にはそのことも考える必要があります。
- 200g未満は航空法の規制が緩い
- 200g以上は航空法の規制が厳しい
具体的に重量200g以上のドローンに適用される規制の一部を挙げてみます。
- 30m以内に人・物件があったら飛行禁止
- ドローンを目視しないで飛ばすの禁止
- 人口集中地区(DID)で飛ばすの禁止
- 夜間(日没〜夜明け)に飛ばすの禁止
これらの条件下で飛ばすには、国土交通省から許可承認を受ける必要があります。
しかし、たとえ許可承認を得たとしても「飛行マニュアル」を遵守しなければならず、それもまた厳しくて、すべてをしっかり守って飛ばすのは非常に難しいのが現状です。

規制はとても厳しく、200g以上か未満かは非常に重要です!自由度を求めるなら200g未満のドローンしか選択肢はありません。
ただ、200g未満はドローンは「軽さ」を重視して作られていますので、機能やカメラ性能はどうしても200g以上の機体と比べると劣っています。
200g以上の「値段の高い機体」のほうが安全

ドローンを飛ばすうえで安全性はとても重要。
実は、200g未満の軽いドローンのほうが安全かと思いきや、10〜20万円するような200g以上の重いドローンのほうが安全性は高いです。

操作・飛行するうえでの安全という意味です。落下してきたら、それは軽いドローンのほうが被害は少なくて済む可能性は高いです!
200g以上のドローンには、「障害物センサー」と呼ばれる障害物を感知するセンサーが搭載されており、電線や小枝などの小さいものを除いて、障害物を検知すると自動で停止してくれます。
それに比べて、200g未満のドローンは軽さ重視なため、そのような機能は一切搭載されてなく、衝突して墜落する可能性が高いのです!
安全性を重視するのであれば、200g以上のドローンをおすすめしますね!
選択肢はDJIの一択!

最近は代替できるドローンも販売されていますが、それでも空撮目的のドローンならDJI社が販売しているドローンしかないと認識してもらってOKです!
DJI社はホビードローン界で世界70%のシェアを占めると言われており、世界ではもちろん、日本で空撮している人のほとんどがDJI社のドローンを使用しています。

映画やCM、PVなどの空撮映像もDJI社のドローンが使われてますよ!
DJI社はさまざまな点で他社と比較してずば抜けており、同じレベルで空撮できるドローンというのは他にほとんどありません。
- 長年の実績がある
- 機体の安全性が高い
- 利用者が多いため情報も多い
DJI社のドローンは、安全性が高くて情報が多いこともあり、初めて買う人にはもってこいです!
2022年最新おすすめ空撮ドローン

2022年のおすすめ空撮ドローンを紹介します。
ドローンは日々進化しているため、基本的には新しく発売されたドローンのほうがあらゆる面で高性能なことが多いので、購入するなら新しいドローンを選ぶことを強くおすすめしています。
紹介するドローンをおすすめ順に並べると下記のとおり。
- DJI Mavic 3
- DJI Air 2S
- DJI Mini 2
- Phantom 4 Pro V2.0
- DJI FPV(番外編)
上記のドローンはすべて綺麗な映像を撮れます。
あとは「どのくらい映像にこだわるのか?」になります。
良い点 | 悪い点 | |
DJI Mavic 3 | 映像が綺麗(フォーサーズ) 飛行時間が長い 持ち運びしやすい | なし |
DJI Air 2S | 映像が綺麗(1インチ) 持ち運びしやすい | 絞りがない |
DJI Mini 2 | 持ち運びしやすい 航空法が一部適用外 | センサーが小さい 風に弱い 飛行時間が短い |
Phantom 4 Pro V2.0 | 映像が綺麗(1インチ) ATTIモード使用可能 | 持ち運びしにくい |
映像の綺麗さに特にこだわるなら「DJI Mavic 3」の一択!
- DJI Mavic 3の特徴
- フォーサーズセンサー搭載、最大5.1Kで撮影可能、4K120fpsに対応、絞り搭載(f2.8-f11)、D-Log対応、写真はLAW撮影可能
画質が綺麗で、もう少し安いドローンでしたら「DJI Air 2S」がおすすめ。
- DJI Air 2Sの特徴
- 1インチセンサー搭載、最大5.4Kで撮影可能、4K60fpsに対応、絞り非搭載、D-Log対応、写真はLAW撮影可能
おすすめドローンの比較一覧表
![]() DJI Mavic 3 | ![]() DJI Air 2S | ![]() DJI Mini 2 | ![]() Phantom (4ProV2.0) | |
発売日 | 2021年11月 | 2021年4月 | 2020年11月 | 2018年5月 |
値段 | 253,000円 | 119,900円 | 59,400円 | 207,680円 |
重量 | 895g | 595g | 199g | 1375g |
速度 | 68km(Sモード) 54km(Nモード) 18km(Cモード) | 68km(Sモード) 54km(Nモード) 18km(Cモード) | 57km(Sモード) 36km(Nモード) 21km(Cモード) | 72 km(Sモード) 58 km(Aモード) 50 km(Pモード) |
限界高度 | 6000m | 5000m | 3000m | 6000m |
飛行時間 | 46分 | 31分 | 18分 | 30分 |
耐風 | 12m/s | 10.7m/s | 8.5〜10m/s | 10m/s |
ストレージ | 8GB 1TB(Cine) | 8GB | なし | なし |
センサー | 4/3インチ CMOS | 1インチ CMOS | 1/2.3インチ CMOS | 1インチ CMOS |
絞り | F2.8-F11 (可変) | F2.8 (固定) | F2.8 (固定) | F2.8-F11 (可変) |
ISO | 【広角/望遠】 100〜6400(動画) 100〜6400(写真) | 動画: 100~3200 (オート) 100~6400 (マニュアル) Dlog-M動画: 100~800 (オート) 100~1600 (マニュアル) 写真: 100~3200 (オート) 100~12800 (マニュアル) | 動画: 100~3200 (オート) 100~3200 (マニュアル) 写真: 100~3200 (オート) 100~3200 (マニュアル) | 動画: 100~3200 (オート) 100~6400 (マニュアル) 写真: 100~3200 (オート) 100~12800 (マニュアル) |
静止画サイズ | 20MP | 20MP | 12MP | 20MP |
静止画ファイル | JPEG/DNG(RAW) | JPEG/DNG(RAW) | JPEG/DNG(RAW) | JPEG/DNG(RAW) |
動画解像度 | 5.1K50fps 4K120fps FHD200fps | 5.4K30fps 4K60fps 2.7K60fps FHD120fps | 4K30fps 2.7K60fps FHD60fps | 4K60fps 2.7K60fps FHD240fps |
動画ビットレート | 200Mbps | 150Mbps | 100Mbps | 100Mbps |
ズーム | ハイブリット28倍 | 4倍: 4K30fps 2.7K60fps 6倍: 2.7K30fps 1080p60fps 8倍: 1080p30fps (デジタル) | 4K:2倍 2.7K:3倍 FHD:4倍 (デジタル) | なし |
障害物センサー | 全方向 | 前方・後方・ 上方・下方 | 下方 | 前方・後方・下方 |
伝送システム | O3+ | OcuSync3.0 | OcuSync2.0 | OcuSync2.0 |
最大伝送距離 | 8km | 8km | 6km | 6km |
スマート送信機 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
動画フォーマット | MP4 MOV H.264/H.265 Apple ProPres (CINE) | MP4 MOV H.264/H.265 | MP4 H.264 | MP4 MOV H.264/H.265 |
カラーモード | Dlog-M (10bit) | Dlog-M (10bit) | ノーマル | Dlog |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
おすすめドローンの主な性能を比較していますが、比較すると、そのドローンの優れている点・劣っている点などがわかりやすくなりますね。
それでは各ドローンをより詳しく解説していきます。
DJI Mavic 3

DJI社の主力商品である「DJI Mavic 3」。
小型であるにもかかわらず、フォーサーズセンサー搭載でD-Log撮影可能、高性能な機体で空撮の業者もメインで使用する機体になります。
プロはもちろんのこと、ドローン初心者でも質の高い映像や写真を求めるなら、これ1台持っておけば間違いありません!
Mavic 3の性能
発売日 | 2021年11月 |
値段(単体) | 253,000円 |
値段(コンボ) 値段(CINE) | 341,000円 583,000円 |
重量 | 895g |
速度 | 68km(Sモード), 54km(Nモード),18km(Cモード) |
限界高度 | 6000m |
飛行時間 | 46分 |
耐風 | 12m/s |
内部ストレージ | 8GB 1TB(CINE) |
センサー | 4/3型CMOS |
絞り | F2.8-F11 |
ISO | 動画:100-6400 写真:100-6400 |
静止画サイズ | 20MP |
静止画ファイル | JPEG/DNG(RAW) |
動画解像度 | 5.1K50fps,4K120fps,FHD200fps |
動画最大ビットレート | 200Mbps |
ズーム | ハイブリッド28倍 |
障害物センサー | 全方向 |
伝送システム | O3.+ |
最大伝送距離 | 8km |
スマート送信機対応 | 対応(RC Pro) |
動画フォーマット | MP4,MOV,H.264/H.265 Apple ProRes 422 HQ(CINE) |
カラーモード | Dlog-M(10bit) |
200g以上の無人航空機
DJI Mavic 3は200gを超える機体なので、航空法が適用されます。
下記の条件・場所で飛行させるには、国土交通省への許可申請が必要です。
- 目視外飛行
- 30m以内に人・物件がある場所での飛行
- 夜間飛行
- DID地区(人口集中地区)での飛行

映像や写真を撮るなら許可申請は必須です!
飛行時間は脅威の46分!
DJI Mavic 3の飛行時間は46分と長いです。
飛行時間が長ければメリット多数です!
- たくさん映像や写真を撮れる
- 撮影に集中できる
- 遠くへ飛ばしたり、強風時も安心
小型機で46分も飛べるのは革新的。
飛行時間が伸びれば伸びるほど、たくさんのカットを撮影できますし、バッテリー残量を気にする必要なく撮影に没頭できます。
また、1〜2km先まで躊躇なく飛ばせますし、バッテリー消費が激しい強風時でも安心感があります。
耐風性能も大幅UP
風に弱いドローンですが、風速12m/sまで耐えれるのは素晴らしいです。
台風は別ですが、風が吹いていてもほとんどのケースで飛行可能です。
4/3型CMOSセンサー搭載でプロ撮影機
映像に関しては文句なしの機体です。
センサーサイズも従来より向上し、4/3型(マイクロフォーサーズ)CMOSセンサー搭載となり、より多くの光を取り込めるようになりました。
24mm画角で絞りの調整(F2.8-F11)も可能!
10bitのLog撮影、12ストップダイナミックレンジに対応。CINEモデルは「Apple ProRes 422 HQ」にも対応しており、プロフェッショナルな現場でも使用可能です。

Log撮影ではなく、通常のノーマルカラーで撮影しても、ハッセルブラッド ナチュラルカラー ソリューション」(HNCS)により、初心者でも綺麗な映像は簡単に撮れます!
s!
ズームは脅威の最大28倍!
ズームはハイブリッド28倍。
DJI Mavic 3には広角カメラと望遠カメラの2つ付いており、広角カメラで4倍(デジタルズーム)、8倍(デジタルズーム)、望遠カメラで7倍、14倍(デジタルズーム)、28倍(デジタルズーム)のハイブリッドズームになります。
広角カメラの1倍、望遠カメラの7倍のみ映像的には綺麗で、それ以外はデジタルズームになるため画質は荒くなってしまいます。
スマート送信機対応
スマート送信機「DJI RC Pro」に対応しており、HDMI出力が可能。
画面も明るく、屋外の晴天時でも見やすいです。
操作もしやすくおすすめ!
DJI Mavic 3のデメリット
デメリットは、絞り出しても出てきません。
そんな完成された機体です。
強いて言うなら、送信機はほかのドローンと同じものではなく、DJI RC Proを標準にしてほしかったですね。
機体の機能面でのデメリットは特に思い当たりません。
DJI Mavic 3?Cineモデル?どっちがおすすめ?
通常の「DJI Mavic 3」か「DJI Mavic 3 Cine」の2機種があります。
違いは「Apple ProRes 422 HQ」で撮影可能かどうか。
「Apple ProRes 422 HQ」は、映画などプロの現場で使用されるもので、多くの業者も必要のないものですので、よほどこだわりがない限りは必要ありません。
よって、通常の「DJI Mavic 3」の購入をおすすめします!
購入はコンボではなく「単品」で!
通常、DJI社のドローンを購入する際には単品よりコンボでの購入をおすすめしますが、DJI Mavic 3は単品で購入し、必要なアクセサリーを別途購入することをおすすめします。
DJI Air 2S

DJI Air 2Sは、2021年4月に発売された機体になります。
プロも仕事で使用する「Mavic 2 Pro」以上の性能を誇っており、それでもって値段が良心的ですので、今後まともに空撮するならこのドローン1台あれば事足ります!
DJI Air 2Sの性能
発売日 | 2021年4月 |
値段(単体) | 119,900円 |
値段(コンボ) | 165,000円 |
重量 | 595g |
速度 | 68km(Sモード), 54km(Nモード),18km(Cモード) |
限界高度 | 5000m |
飛行時間 | 31分 |
耐風 | 10.7m/s |
内部ストレージ | 8GB |
センサー | 1インチCMOS |
絞り | F2.8(固定) |
ISO | 動画:
100-3200(オート),100-6400(マニュアル) 10ビット Dlog-M動画:100-800(オート), 100-1600(マニュアル) 写真: 100-3200(オート), 100-12800(マニュアル) |
静止画サイズ | 20MP |
静止画ファイル | JPEG/DNG(RAW) |
動画解像度 | 5.4K30fps,4K60fps,2.7K60fps,FHD120fps |
動画最大ビットレート | 150Mbps |
ズーム(デジタル) | 4K30fps:4倍 2.7K60fps:4倍 2.7K30fps:6倍 1080p60fps:6倍 1080p30fps:8 |
障害物センサー | 前方・後方・上方・下方 |
伝送システム | OcuSync3.0 |
最大伝送距離 | 8km |
スマート送信機対応 | 対応 |
動画フォーマット | MP4,MOV,H.264/H.265 |
カラーモード | Dlog-M(10bit) |
200g以上の無人航空機
DJI Air 2Sは重量595gの「無人航空機」に該当し、航空法がばっちり適用されます。よって、飛行する際には国土交通省への許可申請はほぼ必須になります。
また、申請が通ったからと言って自由に飛ばせるわけではなく、申請した際に記載した「マニュアル」に沿った運用が必要なため、例えば、ひとりで目視外飛行はできず、必ず補助者が必要になったりします。

このマニュアルの内容がかなり厳しいんですねぇ(T . T)
ネット上から申請する方法は以下の記事に書いています。
ネット上のDIPSから簡単に包括申請!ドローンMavic 2での申請の仕方!
飛行時間は満足できる31分
DJI Air 2Sの飛行時間は無風状態で31分で、実際には25分くらい飛ばせます。
正直、これだけ飛ばせれば十分満足ですし、「短いな」と感じることはないかと思います。逆に、「まだバッテリー持つんだ」と思ってしまうほどです^ ^
がっつり撮影する際には、さまざまな角度から撮ったり、同じ構図を納得いくまで撮ったりしますが、それでもバッテリーが余ってしまいます。

バッテリー残量のことをあまり気にすることがないのは大きなメリットですね。
風にも強い機体
ドローンの敵と言えるのが「風」です。
飛行機やヘリコプターすら風には弱いですので、4つのプロペラで飛んでいるドローンが風に弱くないわけはありません。実際、風の強い日に飛ばしてしまうと、帰還させられずに墜落させてしまうリスクが高いため、そもそも風の強い日というのはドローンの飛行は推奨されていません。

私も風の影響を甘く考えていて、帰還させられなかったことがあります。思っているよりもドローンは風に弱いです!
ただ、風が吹いている日に飛ばすこともあるかと思います。
その時には少しでも風に強いドローンが求められるわけですが、DJI Air 2Sは最大10.7m/sの風にも耐えられるということで、これはかなり優秀です!平地で10.7m/sの風は経験がないので、極端な話、平地で飛行させる際には風はあまり気にする必要がなくなります。
1インチセンサーでD-LOG撮影も可能!
映像に関しては、ものすごく綺麗な映像を撮れます。
1インチセンサーで5.4K(30fps)や4K(60fps)の解像度で撮影でき、なおかつD-log(10bit)でも撮影可能ですので、色編集をする本格的な人にも適した機体になっています。
スマホやPCではわかりづらいですが、大きなモニターで見ると、ほかの1/2.3センサーサイズのドローンの映像と比較すると、その綺麗さは一目瞭然です!

1インチセンサーのドローンをお求めならコレで間違いなし!
ズームはデジタルなので画質は劣化
ズーム自体はできるものの、スマホと同じ「デジタルズーム」として単に拡大しているだけですので、画質はやはり落ちてしまいます。
ただ、ズームできるということは「圧縮効果」を得られて少し違う表現をできるのも事実ですし、あまり近寄れない被写体を撮る際にも結構重宝します!
障害物センサーは左右にはない
飛行中、障害物を検知して急停止してくれるセンサーは前後・上下に搭載されています。
ただ、残念なことに左右には付いておらず、これは被写体を中心に旋回する「ノーズインサークル」をやる時には、障害物があっても衝突回避してくれないので危険があります。

これは目視したりして余裕を持って飛ばすことで解決可能です!
伝送はOcuSync3.0で強い
伝送に関しては「OcuSync3.0」を使用しており、これが途切れにくくて安心♪
ドローンは電波で飛ばしていますので、飛行中もっとも怖いのが電波が途切れてしまうことです。(いわゆる電波障害と呼ばれるもの)
OcuSync3.0はOcuSyncのなかでも最新のもので、何キロも遠くへ飛ばしたり、極端に物陰に隠れたりしない限りは電波が途切れることはありませんので、あまり電波のことを気にする必要がないというのが最大のメリットと言えますね!

ドローンを選ぶ際には、このOcuSync搭載のものを選ぶように!
スマート送信機対応でHDMI出力も可能

DJI Air 2Sは「スマート送信機」(別売り)に対応しているということで、HDMI出力によって外部モニターなどに映像を映しだすことができます。
仕事などでは、操作している自分以外にリアルタイムで映像を確認してもらう必要がある場合もあり、そのようなニーズに応えることができます。
なお、この「スマート送信機」の値段は85,250円と少し高め。
DJI Air 2Sのデメリット
- 絞りがF2.8の固定
- 左右に障害物センサーがない
正直、DJI Air 2Sの欠点(デメリット)はほとんどありません。
障害物センサーに関しては、先程書いたように目視して余裕を持って飛ばすことによって解決可能ですので、それほど気になるものではありません。
唯一挙げるとすれば、カメラの絞りがF2.8で固定なことです。
1インチセンサーで5.4KでD-log(10bit)で撮影できるハイエンド機種にもかかわらず、一体なぜ可変の絞りを搭載しなかったのか疑問でありますし、かなり残念な点です。ただ、こちらもNDフィルターを取り付けることで解決可能ですので、そこまで致命的な欠点ではないですね。
Mavic 2 Proと比較してどっちがいいのか?
DJI Air 2Sを買う時に比較対象になるのが「Mavic 2 Pro」ですが、どちらも似たような性能ですので、どちらのほうが良いのか迷ってしまうわけです。
結論から言えば、DJI Air 2Sのほうをおすすめします!
理由は以下の通り。
- 性能は若干高い
- 機体がより軽くてコンパクト
- 値段が77,660円も安い
基本的な性能はすべて「DJI Air 2S」のほうが優れています。
撮影した映像に関しては、「Mavic 2 Proのほうが綺麗」と言っているプロの人もいるため、Mavic 2 Proのほうに軍配が上がるかもしれませんが、正直なところ、素人が目に見えてわかるかと聞かれればそれはないです…。
それよりもDJI Air 2SとMavic 2 Proでは、値段に77,660円の差があります。両方を比較してみて、Mavic 2 Proに77,660円も多くお金を払う価値があるかと聞かれれば、それは100%なく、この値段差を考えた場合、DJI Air 2Sのほうが断然コストパフォーマンスがいいです。
そして、持ち運びする場合、DJI Air 2Sのほうがより軽くてコンパクトですので、リュックなどに入れて持ち運ぶ人には断然DJI Air 2Sをおすすめします。
DJI Air 2Sはどんな人におすすめ?
- 高品質な映像を撮りたい人
- シネマティックな映像を撮りたい人
- 安全性の高い機体がほしい人
- 仕事で使用する予定の人
ちなみに、こちらのドローンはプロ向きでもあると同時に、初めてドローンを買う初心者向きでもありますので、全然初めてでも扱えるドローンになっています。
購入は必ずコンボセットでの購入を推奨

これはDJI Air 2Sだけに限りませんが、DJI社のドローンを買う際には、単品ではなく必ずコンボセットで購入するようにしましょう!
コンボセットで買うと、バッテリーの充電ハブやプロペラの予備、収納バッグなどが付いてきますが、一番重要なのがバッテリーが3本付いてくることです。
ドローンはバッテリー1本だけでは全く遊べませんので、最低でも3本は必要になります。

個人的には最低でも4本は要りますね^^;
DJI Air 2Sの値段は、
- 単体:119,900円
- コンボ:165,000円
になります。
今回、コンボにはあらかじめNDフィルター(4/8/16/32)やDJI Care Refresh(1年版)が付いており、これはとてもありがたいですね!
絞りが固定なDJI Air 2Sに「NDフィルター」は必須ですし、「DJI Care Refresh」と呼ばれる機体保険も、万が一墜落させて破損・紛失させてしまった時には安く機体を購入することができるため、加入しておいたほうがいいです。

「紛失」にも対応していることから、DJI Air 2Sを買うなら必須な保険です!
購入はAmazonや楽天などでも購入可能ですが、公式ストアで買うと購入金額の1%のポイントが付いてお得ですので、公式ストアからの購入がおすすめです。

◆必要なアクセサリー類
DJI Mini 2

DJI社が発売する重量199gの「模型航空機」でありながら、4Kでの撮影ができる素晴らしいドローンです。DJI Mini 2は、2019年に多くの人を歓喜させた初代「Mavic Mini」の後継機となり、2020年後半に発売された最新機種になります。
重量が200g未満ということは、航空法の「無人航空機」に関係する厳しい規制がなく、国土交通省に許可申請しなくていい機体ということで、規制が厳しい日本においては自由に飛ばすことができる機体なのです。
DJI Mini 2の性能
発売日 | 2020年11月 |
値段(単体) | 59,400円 |
値段(コンボ) | 79,200円 |
重量 | 199g |
速度 | 57km(Sモード),36km(Nモード),21km(Cモード) |
限界高度 | 3000m |
飛行時間 | 18分 |
耐風 | 8.5〜10m/s |
内部ストレージ | なし |
センサー | 1/2.3インチCMOS |
絞り | F2.8(固定) |
ISO | 動画:100~3200(オート),100~3200(マニュアル) 写真: 100~3200(オート) ,100~3200(マニュアル) |
静止画サイズ | 12MP |
静止画ファイル | JPEG/DNG(RAW) |
動画解像度 | 4K30fps,2.7K60fps,FHD60fps |
動画最大ビットレート | 100Mbps |
ズーム | 4K:2倍,2.7K:3倍,FHD:4倍 |
障害物センサー | 下方 |
伝送システム | OcuSync2.0 |
最大伝送距離 | 6km |
スマート送信機対応 | 対応 |
動画フォーマット | MP4,H.264 |
カラーモード | ノーマル |
模型航空機なので法規制が緩い!
DJI Mini 2を購入する理由はたった1つ。
重量が200g未満の「199g」なので、厳しい航空法がほとんど適用されないことです。
200g以上のドローン(無人航空機)を飛ばす場合には、国土交通省への許可申請は必要ですし、それをクリアしたとしても、厳しいマニュアルに基づき飛行させる必要があります。
しかし、DJI Mini 2では以下の飛行を許可申請することなくできます。
- 人口密集地区(DID地区)での飛行
- 目視外飛行で、モニターを見てOK
- 30m以内に人・物件があってもOK
- 夜間(日没)飛行ができる
- イベント上空で飛ばせる
本来なら許可が必要な上記のことを許可なしに飛ばせるわけですから、DJI Mini 2は今の日本においてはもの凄いメリットがあります!

極端な話、無人航空機では不可能な、許可なしに夜間に人口密集地区で目視外飛行することもできてしまうのです!
◆注意◆
自由度が高いのは事実ですが、航空法でも「空港周辺の制限表面」や「地水表面150m以上の空域」などで飛行させる場合には、許可申請が国土交通省や空港事務所などに必要です。
また、航空法以外の法律に関しては重量関係なく適用されますので、自由度が高いからといって、他人の土地で勝手に飛ばしたりするのはNGです。

航空法以外の法律はすべて関わってきますのでお忘れなく!規制が緩いのは、あくまで航空法になります。
2022年には規制されてしまう…
悲報ですが、これまで規制が緩かったDJI Mini 2も、2022年中にはほかのドローンと同じくがっつり規制の対象となってしまうようです。
これまで規制されるか否か「200g」がその境でしたが、それが2022年から「100g」になるようですので、DJI Mini 2の恩恵を受けられるのもあと少しとなりました。

規制されてしまうと、DJI Mini 2の優位性は完全になくなりますので、あえて買う必要性はなくなります!
飛行時間は18分と短め!
飛行時間は無風状態で18分となっています。
実質飛ばせるのは10分ちょっとといった感じで、正直短さを感じます。
日本では18分ですが、実は、日本以外でのDJI Mini 2の重量は法律の関係から249gとなっています。機体自体は同じで、唯一異なるのがバッテリー。より容量の大きいバッテリーを積んでいるため、海外のDJI Mini 2は31分間の飛行時間になっています。

AmazonでDJI Mini 2のバッテリーを検索すると、ほとんど海外製のバッテリー(31分)が出てくるため、日本人も海外製のバッテリーを使用している可能性が高いです。もちろん、許可申請することなく違法に…
飛行時間が短いのは、機体の重さに制限があるので仕方ありませんが、やはりそれでも少し短さを感じますね。ここは少し欠点です。
機体が軽いので風には弱い
機体が軽いため、風にはもの凄く弱いです。
数値上は初代Mavic Miniよりも耐風性能は上がりましたが、正直、あまりそのような数値は参考にするべきではなく、変わらず風には弱いです。
強風下で飛ばしてしまうと、帰還させられないリスクがありますので、強めの風が吹いていたら飛ばさないほうが賢明です。

わたし自身も帰還させられなかったことが何度かありますし、そのようなケースは多いですので要注意!
4Kや2.7K(60fps)で撮影可
199gという超軽量&小型のドローンで「4K」という解像度で撮影できるのは本当に凄い!
初代Mavic Miniは4Kは撮れず、2.7K30fpsが最高でした。
また、ファームウェアの更新によって2.7Kの60fpsで撮れるようになったのも感動。60fpsで撮れると、より映像が滑らかになりスローモションも入れられるようになります。

センサーサイズは小さいものの、なかなか綺麗な映像が撮れるのは間違いありません!
デジタルズーム可能
画質は多少劣化しますが、デジタルズームも可能です。4Kは2倍までズームすることができ、圧縮効果を狙った絵を撮る際には重宝します。
また、モニターをタップしてズームするため、ズームする過程というのは基本的に録画することはでません。ただし、送信機の「Fn」ボタンを押しながらチルト調整のダイヤルをまわすことで、実はズームしていく過程を撮ることができてしまいます。

結構操作が難しいので現実的ではないですどねぇ…
伝送もOcuSync2.0で途切れない
伝送は「OcySync2.0」に進化し、電波のことをあまり気にする必要がなくなりました。
ひとつ前の初代Mavic Miniは伝送が「拡張Wi-Fi」だったため、すぐに電波が途切れてしまい使い物になりませんでした。

特に、物陰に隠れてしまうとすぐにブラックアウトしてましたね。
DJI Mini 2は本当に電波は途切れませんので、安全性が格段に向上しましたね!
障害物センサーはないので機体の安全性は低い
DJI Mini 2は極限まで軽くしているため、不必要な機能は全て取っ払っています。
よって、飛行や撮影に直接関係のない「障害物センサー」は当然ながら付いていないため、他のドローンと比べると危険性は増します!
もちろん、目視して余裕を持って飛行すれば障害物との衝突は避けられますので、致命的な欠点というわけではありませんが、より気をつけて操作する必要があります。

実は、ほかのドローンよりもこの初心者向けのMiniシリーズのほうが危険だったりするのです!
初代Mavic Miniを買うのはどうなの?
結論としては、これから買うなら間違いなくDJI Mini2を買うことをおすすめします。
確かに初代Mavic Miniのほうが「安い」です。
- DJI Mini 2:59,400円
- Mavic Mini:46,200円
13,200円もお得ですから、そちらを買いたくなる気持ちはわかりますが、伝送が「OcySync2.0」であることと、「4K」「2.7K60fps」で撮影できることを考えれば、1万円+を出す価値はあると思います。
もっと細かいことまで言えば、送信機のスティック操作も、多くの人にとってMavic Miniの送信機よりもDJI Mini 2の送信機のほうが操作しやすいですし、ヨーなどの感度を調整できるのもDJI Mini 2のほうですから、すべての面でDJI Mini 2のほうが勝っています。

もし「4K」や「伝送」にもこだわらず、ただ少し遊ぶために買うのでしたら初代Mavic Miniでもいいと思います!
DJI Mini 2はどんな人におすすめ?
- 国土交通省への申請をしたくない人
- 一人で飛ばしたい(目視外飛行)人
- 持ち運びしやすいドローンを欲しい人
- 安くて4Kの映像を撮りたい人
本来必要な許可申請が不要な点は、DJI Mini 2の最大のメリットです!
ほかのドローンはひとりで飛ばせませんし(補助者が必要)、申請が通ったとしても厳しいマニュアルに沿った飛ばし方をしなければならず、まともに順守すると飛ばすのに一苦労。

持ち運びしやすくて安いドローンで、気軽に4Kで撮りたい人用の1台です。
必ずFly Moreコンボで購入

DJI Mini 2は、バッテリー1本分の飛行時間が10分ちょっとなため、バッテリーは複数本持っておく必要があります。最低3本必要ということで、ほかのドローンと同じようにコンボセットでの購入です。
コンボで買うことで、収納バッグや充電ハブも付いてきます。
値段は、
- 単体:59,400円
- コンボ:79,200円
となっています。

すでに初代Mavic Miniを所有している人に関しては、バッテリーは相互利用することができますので、コンボで買う必要は特になく、単体の購入がいいですね!
また、DJI Mini 2は絞りが固定なため、真面目に空撮するならNDフィルターが必要です。
残念ながら公式ストアでは販売していませんので、Amazonなどで検索してDJI Mini 2用のものを購入しましょう!

Phantom 4 Pro V2.0

DJI社の象徴的なドローン「Phatom」シリーズは、一度は生産が中止され販売されてなかったのですが、現在は公式ストアでも販売されていて購入することができます。
より小型で同等の性能を誇る「Mavic 2 Pro」が発売されてからは、その座を取って代わられてしまいましたが、撮影現場ではまだまだ出番のある、プロも使っているドローンです。
Phantom 4 Pro V2.0の性能
発売日 | 2018年5月 |
値段(単体) | 207,680円 |
重量 | 1375g |
速度 | 72 km(Sモード),58 km(Aモード),50 km(Pモード) |
限界高度 | 6000m |
飛行時間 | 30分 |
耐風 | 10m/s |
内部ストレージ | なし |
センサー | 1インチCMOS |
絞り | F2.8-F11(可変) |
ISO | 動画:100~3200(オート),100~6400(マニュアル) 写真:100~3200(オート),100~12800(マニュアル) |
静止画サイズ | 20MP |
静止画ファイル | JPEG/DNG(RAW) |
動画解像度 | 4K60fps,2.7K60fps,FHD240fps |
動画最大ビットレート | 100Mbps |
ズーム | なし |
障害物センサー | 前方・後方・下方 |
伝送システム | OcuSync2.0 |
最大伝送距離 | 6km |
スマート送信機対応 | 対応 |
動画フォーマット | MP4,MOV,H.264/H.265 |
カラーモード | Dlog |
最大の特徴はATTIモードが使えること
Phantom 4 Pro V2.0が今でもプロの間で使われ続けているのは、「ATTIモード」と呼ばれるGPSをカットした状態で飛行させられるモードがあるからです。
通常のドローンは、GPS制御されているため自動的にホバリング(停止)するわけですが、「ATTIモード」と呼ばれるモードにすることで、このGPS制御を解除することができます。

GPS制御されないことで、スティックを離しても惰性で動き続けてくれるため、動きがカクカクせずより自然な映像を撮れるわけです!
この「ATTIモード」がそのあと発売されたDJI社のドローンには搭載されなくなったため、搭載されているPhantom 4 Pro V2.0は使われ続けているのです。
1インチセンサーで絞り(可変)あり!
映像に関しては1インチセンサーサイズで絞りも可変(F2.8-F11)です。また、Dlog撮影も可能ですので、色編集することで綺麗な好みの色を出すことができます。
特徴的なのが、4Kは60fpsで撮影することができる点で、代替え機となってしまった「Mavic 2 Pro」は4K30fpsまでしか撮れませんので、滑らかな映像を撮りたい人にとっては、Mavic 2 ProよりもPhantom 4 Pro V2.0なのです!
Mavic 2 Proとどっちを買うべき!?
これから買うのでしたら「Mavic 2 Pro」をおすすめしますし、もっと言うなら「DJI Air 2S」を検討してもいいと思います。
確かに、「ATTIモード」は現状Phantom 4 Pro V2.0にしかありませんので、もしどうしても必要でしたら購入してもいいと思います。

講習などではATTIモードがあるこのドローンが使われますね!
しかし逆に言えば、ATTIモードしか優位性はないですので、4K60fpsを撮りたいのでしたら「DJI Air 2S」がありますし、なによりMavicシリーズのほうが小型ですので、持ち運びにも便利です。
Phantom 4 Pro V2.0の欠点
Phantom 4 Pro V2.0の欠点は、やはり機体の大きさにあります。
昔はこの形しかなかったのですが、Mavicが発売されてからは、あそこまでの大きさは必要ありません。「風に強い」という話もありますが、すでに小型のドローンでも同じくらいの耐風性能がありますから、その優位性はありません。
もし仕事などで車に載せて移動するなら問題ないのですが、徒歩での持ち運びとなると、ただただ邪魔なだけですから、選択肢からは外れてきますね。

2014年頃にPhantom2を抱えて徒歩旅行したことがありますけど、何度捨てようと思ったか^^;
Phantom 4 Pro V2.0はどんな人におすすめ?
- 初心者でATTIモードで操作練習する必要がある人
- 撮影でATTIモードの自然な感じが好きな人
- 洋上などでハンドキャッチ&リリースする人
ATTIモードしか優位性はありませんので、ATTIモード目的の人におすすめ。
また、ハンドキャッチ&リリースはかなりしやすいですが、これはMavicなどの小型のドローンでも全然できます…。
ディスプレイ一体型のセットもある

Phantom 4 Pro V2.0は、これまで紹介したきたドローンのようにコンボセットがあるわけではなく、バッテリーなどは別途購入する必要がありますので、アクセサリーを色々揃えるとなると結構お金が掛かってしまいます。
また、Phantom 4 Pro V2.0は、自身のスマホやタブレットで操作することができますが、実は購入する際にディスプレイ一体型のセットを選ぶことができます。専用のディスプレイになり、野外での撮影時にも見やすい高性能なモニターです。
値段は、
- 標準:207,680円
- ディスプレイ一体型:243,320円
になります。
どちらにしろ20万円を超えてくるドローンです。値段を考えると、やはり「DJI Air 2S」のほうがおすすめですし、機能面からしても「DJI Air 2S」のほうが上です。

ちなみに、バッテリーは1本20,361円とかなり高額です。

【番外編】DJI FPV

番外編として、DJI社が発売したFPVドローンを紹介します。
こちらのドローンは4K60fpsで撮影できる撮影用のドローンであることは間違いありませんが、これまで紹介してきた空撮機とは少し目的が違います。
あらゆる制御がなくなり自由自在に飛ばすことできるため、空撮機では撮れなかった迫力ある映像を撮れます。

攻めた絵を撮影したい人はこちらのドローンを選択肢に入れてもいいかもしれません!
DJI FPVの性能
発売日 | 2021年3月 |
値段(単体) | 83,600円 |
値段(コンボ) | 154,000円 |
重量 | 795g |
速度 | 140km(Mモード),97km(Sモード),54km(Nモード) |
限界高度 | 6000m |
飛行時間 | 20分 |
耐風 | 10.8〜13.6m/s |
内部ストレージ | なし |
センサー | 1/2.3インチCMOS |
絞り | F2.8(固定) |
ISO | 100~12800 |
静止画サイズ | 12MP |
静止画ファイル | JPEG |
動画解像度 | 4K60fps,FHD120fps |
動画最大ビットレート | 120Mbps |
ズーム | なし |
障害物センサー | 前方・下方 |
伝送システム | OcuSync3.0 |
最大伝送距離 | 6km |
スマート送信機対応 | 非対応 |
動画フォーマット | MP4,MOVH.264,H265 |
カラーモード | 標準、D-cinelike |
あらゆる制御がなく自由自在に飛行可能
これまで紹介してきた空撮機は、
- GPSによる機体制御
- 3軸ジンバルによる映像安定
- 機体の傾き制御
- 高度維持機能
によって安定した「静」な映像を撮るのに適していました。
それに比べてDJI FPVは、それらの制御がないため360度自由自在に飛行させることができ、しかも、高速で飛ばすことができるため「動」の映像を撮れます。

つまり、空撮機では撮ることのできない攻めた迫力のある映像を撮れるわけです!
もちろん、GPSが効いていない・高度を維持してくれないことによって操作は難しくなります。
3つの飛行モードがある
DJI FPVには以下3つの飛行モードがあります。
- Mモード:完全に制御がないモード
- Sモード:空撮機のSモードと同じ
- Nモード:空撮機のNモードと同じ
「Nモード」と「Sモード」はいわゆる空撮機と同じで、機体の高度を維持、傾きも制限され、手元のスティックから手を離せば自動的にホバリングしてくれます。ただし、ジンバルが1軸なため、機体が傾くと映像も傾きますので、空撮機のような綺麗な映像を撮るのは難しいです。

映像が傾くので空撮機の代替え機にはなりませんね…
「Mモード」は、制御がまったくないモードですので、全ての操作を自分でしなければなりません。その代わりに、真上や真下に360度自由自在に飛ばすことができ、速度も最大140km出ますので、かなり迫力ある映像を撮ることができます。
また、映像は歪み補正&RockSteady EISによって、細かなブレはなくなりますので、FPV機で撮る綺麗な映像を撮影することが可能です。
シミュレーターでの練習は必須
DJI FPVが空撮機と異なるのは、実際に飛ばす前にシミュレーターで練習が必要な点です。
空撮機の場合には、あらゆる制御のおかげで初心者でも簡単に飛ばすことができますが、制御がないDJI FPV(Mモード)の場合には、練習しておかないと飛ばした瞬間に墜落させてしまいます。
DJI社はスマホアプリでシミュレーターを無料で提供していますので、そこで練習してから実機を飛ばすことになります。

初めてやると200%墜落させますので、いきなり実機で飛ばすのは絶対NGです!
初心者はハードルが高いから買わないほうがいい?
DJI FPVは万人向けのドローンで、もちろん初心者向けでもあります。
確かに、Mモードの場合には空撮機よりも墜落のリスクが高く、それでもって値段もそこそこしますので、初心者にとっては少しリスクの高いドローンと言えます。
しかし、シミュレーターで練習を重ねて普通に飛ばせるようになれば、初心者でも実機で墜落させずに飛ばすことができます。普通に飛ばせるようになった上で墜落させてしまうリスクは、空撮機となんら変わりませんから、DJI FPVは初心者向きではないという理由にはなりません。

障害物をギリギリ攻めたり、無駄に回転したり激しい動きをしなければ、墜落のリスクは正直空撮機よりも低いと思います。(もちろん普通に操作できた上での話です)
通常の自作FPVドローンをやるのはハードルが高い
DJI FPVはすでに機体が組んである完成機で、国土交通省への許可申請が済んだあとで、買ったらすぐに飛ばすことができます。
ところが、自作FPVドローンに関しては、
- 機体を自分で組み立てる(工具を使って)
- 機体の性能等をPCなどで全て設定する
- 5.8GHz使用のためアマチュア無線等の国家資格が必須
- VTXの開局申請をする
- バッテリーは爆発しないよう要管理
- GoProやReelSteady GOを別途購入
などなど、やることが盛りだくさんでお金も労力も掛かります。おまけに、これらを全てクリアしたとしても、合法的にやると距離もそこまで飛ばせません…。

機械関係が苦手な(興味がない)初心者にとってはハードルが高すぎるんですよね!特に趣味でやるのに、こんなことしたくないのが本音…
本来自分で全部やらなければならない面倒なことを、全てお金で吹っ飛ばしてくれたのが「DJI FPV」であり、FPVドローンを始めるハードルを下げてくれたのです。
よって、DJI FPVは初心者向きなのです!
高速で低空飛行や真っ逆さまにダイブが魅力
DJI FPVは空撮機とは違う操作感で、自由自在に飛行させることができます。
機体制御がないわけですから、真っ逆さまにダイブすることもできれば、真上に登っていくこともでき、ドローンを逆さまにすることだってできます。
これは空撮機では100%できないことですので、FPV機の最大の魅力です。
Mモードは最大140km出るわけですから、100km超えで超低空で飛ばすと迫力満点の映像が撮れますし、高いところから真っ逆さまにダイブすれば、それはそれでスリル満点な映像を撮れます。このような「動きのある映像」を撮りたい場合には、空撮機よりもDJI FPVをおすすめします!
電波も強く、4Kの綺麗な映像を撮れます!
伝送にOcuSync3.0を使用していることもあり、電波は2kmくらいなら全然途切れることはありませんので、海などで長距離飛ばすことができます。
DJI FPVは電波が途切れると自動的に緊急停止(ホバリング)し、RTH(自動帰還)が作動しますので、安全面でもとても安心です♪
映像に関しては、4K60fpsで滑らかなブレない映像を撮れ、センサーサイズは1/2.3インチではありますが、まぁそれなりに綺麗な映像は撮れます。おまけに、D-cinelikeでの撮影も可能ですので、多少の色編集もできますよ!
DJI FPVはどんな人におすすめ?
- ドローンの自作や設定、国家資格の取得が面倒orやりたくない人
- FPVドローンの初心者
- 迫力ある攻めた映像を撮りたい人
自作ドローンをやっている人も、これから初めてFPVドローンをやる初心者にもおすすめな万人におすすめなドローンになってます。
とにかく、自作FPVドローンはハードルが高いですので、ハードルが高いと思っている人全員におすすめできますね。
懸念の操作に関しては、シミュレーターで慣れることでめちゃくちゃ簡単に飛ばせるようになりますので、そこは特に気にする必要はありません!

わたしもDJI FPVで初めてFPV機を始めましたが、シミュレーターをやったら普通に飛ばせるようになりました!巷では難しいと言われていますが、難しいのではなく、ただ慣れてないだけです!
初めての購入は必ずコンボセットで!

DJI FPVを操作するには、機体のほかにも送信機やゴーグルが必要になってきます。
機体だけを単品で買うこともできますが、それは「墜落させてしまって機体だけ欲しい」という人のためですので、機体だけ買っても飛ばすことはできません。
なので、初めて買うのでしたら必ずコンボセットでの購入になります。これを購入すればすぐにでも飛ばすことができます。(コンボセットの内容は上の画像の通り)
値段はコンボセットで154,000円です。

ただ、これだけ買っても実はダメで、このDJI FPVのコンボセットは残念ながらバッテリーが1本しか付属していないため、別途「DJI FPV Fly Moreキット」と呼ばれるバッテリー×2本と充電ハブが付いているものも同時に購入します。

「DJI FPV Fly Moreキット」の値段は33,000円。
DJI FPVコンボと合わせると合計で187,000円になります。

さらに最低限必要なのは、DJI Care Refresh。
- DJI Care Refresh(1年版)が23,100円
- DJI Care Refresh(2年版)が38,500円
DJI FPVで攻めた映像を撮る際に、衝突して故障させる可能性があるため、念のため入っておいたほうがいいですね!故障した際には、新品もしくは同等の機体と交換してもらえますが、その際には3万円ほど掛かるのを忘れずに。

あと、紛失には対応していませんので、機体を回収できないと保証は受けられません!
1年版と2年版どちらのほうがいいの?
個人的には「1年版」にしています。
理由としては、来年にでも後継機が発売されてしまったら、DJI FPVは使わなくなる可能性大ですので、今後のことを考えてとりあえず1年版にしています。
合計いくら?
- DJI FPVコンボ:154,000円
- DJI FPV Fly Moreキット:33,000円
- DJI Care Refresh(1年版):23,100円
合計=210,100円

ほかに必要なアクセサリーは?
- NDフィルター
- 収納ケース(バッグ)
- プロペラガード
- バッテリー(予備)
NDフィルターはほぼ必須と言えます。絞りも固定ですし、野外で高速で飛ばすならなおさら必要になってきます。
収納ケースはコンボセットに付いてきませんので、別途購入する必要があります。
プロペラガードは許可申請の関係で必要なら購入すべきです。
バッテリーは、最低限3本は必要ですが、正直なところ、DJI FPVの場合にはバッテリー1本で実質10分ほどしか飛ばせませんので、3本では足りません!

個人的には5〜6本は必要ですね!
まとめ

2022年最新の初心者におすすめな空撮ドローンを紹介しました。
DJI社の空撮機は購入してすぐに飛ばせる気軽さと(必要に応じて許可申請必要)、ブレのない高クオリティーな映像を誰でも撮れるため、非常におすすめできます。
どのドローンもそれ相応の値段がしますので、じっくり比較した上で自分の使い方に合うドローンをぜひ見つけてみてください。