愛媛県の東温市、重信川の上流部にある砂防ダム「除ヶの堰堤(よけのえんてい)」に、4月下旬〜5月上旬の期間限定で現れる鯉のぼりをこの度ドローンで空撮してきました。
砂防ダムの役割を果たす「除ヶの堰堤」は国の登録有形文化財になっているようで、使われている石は瀬戸内海の島々から持ってきたものだとか。
「除ヶの堰堤」だけ見ても意外と迫力があるのですが、その上に鯉のぼりがかけられるということで、ぜひ川を泳いでいる鯉のぼりを空撮したいと思い、行ってきた次第です。
除ヶの堰堤の行き方
愛媛県の東温市、重信川の上流です。
最寄りの駅は「横河原」になりまして、そこから大体3.9kmの距離。
車ですと8分で行けますし、徒歩でもGoogle Map上では約50分ですが、私の場合は40分程で行けました。歩道がずっと続いていますので、車道を歩くようなことはありません。
また、横河原駅からはバスも1日に数本出ており、「除ヶの堰堤」の目の前には「除」バス停があり、そこで下車すればOKですのでアクセス自体は便利です。
バスの時刻表 / 運賃
※以下、情報が古くなっている場合がありますので、最新情報は伊予鉄の公式サイトをチェック
平日:「横河原駅」バス停→「除」バス停
平日:「除」バス停→「横河原駅」バス停
土日・祝日:「横河原駅」バス停→「除」バス停
土日・祝日:「除」バス停→「横河原駅」バス停
運賃は片道210円になっています。電子マネーは「ICい〜カード」のみ使えます。
除ヶの堰堤の「鯉のぼり」をドローン空撮!
↑実際に空撮した映像を4分40秒くらいにまとめました
改めて思うのは、鯉のぼりを撮るなら、やはり風が吹いていないとダメだということです。
映像を見れば一目瞭然ですが、鯉のぼりは風が吹かないとダラ〜ンとただ垂れ下がっているだけですので、絵的にそこまで魅力的ではありません。
一方で映像の最後のように、ある程度の風が吹けば本当に泳いでるような生き生きとした鯉のぼりが見れて、断然こちらのほうがいいです!
ただ、「風」と「ドローン」というのは相性がとても悪く、あまり強風ですと飛ばせないですし、5m/sを超えてくると注意して飛ばす、もしくは飛行させることができません。
無風状態から徐々に風が吹いてきた…
「除ヶの堰堤」に到着した時は、ほぼ無風状態でした。
無風でもズラーっと並んでいる鯉のぼりは撮り甲斐があるのですが、どこか寂しい。数十分はそんな感じで動きのない鯉のぼりをひたすら撮っていたのですが、終えようとしたその時、急に風が吹き始め、時たま少し強い風も吹いてくれたため、見事に泳いでいる鯉のぼりを運良く撮れました。
いくら天気予報で事前に確かめていても、風に関しては現場に行ってみないとわかりませんので、こればかりは運に頼るしかないのですが、一つ言えるのは、鯉のぼりを撮るなら風が少しでも吹いている時のほうがいいということです。
鯉のぼりを空撮している方は他にも沢山いますが、やっぱり無風で泳いでいない鯉のぼりの映像ほど虚しいものはありませんよね。。。
飛行範囲が狭い場所ではTモード必須
鯉のぼりの近くで飛行するには、やはりTモード(トライポッドモード)が必須です。
とにかく飛行範囲が狭いですし、接近してゆっくり飛行させるならTモードしかありません!
通常のPモードですと舵の力加減が難しく、すぐにスピードが出てしまって鯉のぼりに接触する可能性があり危険。
もちろん、Pモードでゆっくり飛行させることも可能ですが、安定して一定の速度で撮るのには向いていませんね。
Mavic AirなどはこのTモードがありませんので、接近して撮影するには不向き。なので、飛行範囲が狭い場所で飛ばす場合には、Mavic 2やPhantomなどTモードが選択できる機体が必要です。
Tモードにして被写体をゆっくり撮ることで、優雅に泳ぐ鯉のぼりが今回撮れました!
シャッタースピードを遅く
鯉のぼりが優雅に泳いでいる映像を撮るには、やはりなめらかさが重要になってくるかと思います。
風が吹くと鯉のぼりの尾はなめらかに動きますから、それをしっかり撮るためにはカメラ側もしっかりと設定する必要があります。
そこで重要になってくるのがシャッタースピード!
こんな午後過ぎにAuto(オート)で撮ってしまうと、シャッタースピードは1/数千くらいになってしまい、映像はパラパラした感じになってしまいます。そうすると、鯉のぼりの泳ぎもパラパラになって見えてしまいますので、なめらかに泳ぐ映像は撮れません。
ですので、ドローンのカメラ設定をマニュアルにして、シャッタースピードを1/60以下にする必要があるのですが、Mavic 2ではシャッタースピードを変更できませんから、NDフィルターというものをレンズに取り付けて、画面を暗くすることで(光の入ってくる量を抑える)適切なシャッタースピードにすることができます。
今回は「ND32」というNDフィルターを装着して撮影しました。そうすると、映像のようになめらかなに泳ぐ鯉のぼりを撮影できます。
NDフィルターは以下から購入可能↓
1分間の短い映像
↑余った映像を切り貼りして1分間の短い映像も制作したので、ぜひこちらも!
まとめ
「除ヶの堰堤」の鯉のぼりはなかなか見応えありますので、ぜひ4月後半〜5月前半の間にドローンを持って空撮に行くことをお勧めします!
ただ、この時期は観光客が多くなりますので、時間帯を選んで気をつけて飛ばす必要がありますね。
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【今回飛ばしたドローン】
【許可】
・中予地方局建設部河川砂防課
・国土交通省
管理者からは航空法を守れば飛ばして良いと言われましたので、必要に応じて30m以内/目視外… 等の許可があれば飛ばせます。