愛媛県はドローンを飛ばしやすい環境です。
- 自由に飛ばせる場所が多い
- さまざまな被写体がある
- 人が少なくまわりの視線が気にならない
上記のような理由で、少なくとも首都圏よりも飛ばしやすい。
他県で飛ばすと飛行禁止の場所が多かったり、まわりの視線が気になって思い切って飛ばせないこともしばしば。
この記事では愛媛県(特に松山市近辺)でのドローン環境について深掘りしていきます。
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さまざまな被写体が揃っている
愛媛は飛ばせる場所がたくさんあり、いろいろな被写体が揃っています。
風景はもちろんのこと、船や列車など動く被写体の撮影も可能です。
瀬戸内海がある
愛媛県は瀬戸内海に面しており、松山市の中心部から車や電車で15分ほどで海へ行けます。
海は障害物がなく広い空間が広がっているため、ドローン飛行にはもってこいの場所。万が一墜落したとしても、人に被害を与えたり物件へ損害を与える可能性も低いです。
愛媛の海には人がほとんどいませんので、監視の目がなく思いっきり飛ばせます。松山空港周辺や伊方原発、今治港などを除いて、基本的にはどこでも飛ばせます。
街の中心から近い距離に海があり、人がほとんどいないので飛ばしやすい!よく神奈川県の海で飛ばしますが、平日の昼間でも人だらけで飛ばす気しませんよ^^;
離島がある
松山周辺には「忽那諸島」と呼ばれる離島があり、フェリーや高速船で気軽に行けます。
このような離島は過疎化で人が少なく、本島では見れない風景が広がっていますので、空撮するには最高な環境です。実際、わたしは「忽那諸島」の7つの離島をすべてまわって空撮しましたが、まわりの目を気にすることなく思う存分ドローンを飛ばせました。
島のまわりは海が綺麗ですし、海藻も綺麗に写ります。養殖やみかん畑などを撮るのも楽しいです。誰にも邪魔されず撮影に没頭できます。
ドローンを持っての離島巡りも楽しいですよ!
船舶(フェリー/小型船/豪華客船)を撮れる
松山には松山港をはじめ「港」があります。
漁師の小型船はもちろん、離島ヘ行くためのフェリーや高速船、年に数回程度ですが豪華客船もやってきますので、それらの「船舶」をドローンで撮れます。
船舶の空撮は「動体空撮」になりますので、綺麗な映像を撮るにはそれなりの操縦技術が必要です。頻繁に行き来しているフェリーがおり、速度がゆっくりなので練習には持ってこいの被写体です。
港に船が接岸する映像も撮れます。
船が港から出港するところ、海を航行するところ、着岸するところ、一連の過程がすべて撮れるのも環境として恵まれています。
港には「港則法」などの法律がありますので、ドローンを飛ばす際には事前の確認は必要です。
松山周辺の港では、船の進行方向を妨げたりしなければ基本的に飛ばしてOKです。飛ばす際には事故がないよういつも以上に注意して飛ばしましょう。
船の航路上を飛ばしたり、船の真上を飛ばすのは避けましょう!
飛ばせる海岸がある
松山近辺には海岸がいくつかあり、これらの場所は飛ばしてOKです。
愛媛・松山の海岸の特徴は人がいないことです。つまり人の目を気にせず気軽に飛ばせるということ。よく神奈川県の江ノ島近辺(鵠沼海岸)で飛ばしますが、平日の早朝や昼間にもかかわらず、人が多くて監視されているなか飛ばしているような感じです。
海岸では絵になる被写体はありませんので、練習がてら軽く飛ばすには最適です!
電車を撮れる
愛媛には沿岸を走る列車があるため「鉄道空撮」もできます。
伊予市にはJRの予讃線が走っており、大洲方面へ向かえばインスタ映えスポットとして有名な下灘駅もあります。休日には観光列車「伊予灘ものがたり」も走っており、海上から追い撮りもできます。
松山近辺で言えば、伊予鉄の郊外列車が走っていて一部区間は海岸線になっています。
- 線路上空や近づきすぎはNG
- 航空法(飛行マニュアル)で線路上空や周辺での飛行は禁止されていますので、線路とは一定の距離を保って飛行させましょう。
松山市の梅津寺の海岸では、伊予鉄の鉄道も撮れますし、反対側の海を通るフェリーも撮れるため一石二鳥です。両方を一度に空撮できる良いスポットです。
梅津寺周辺は松山空港の高さ制限があるため注意!
川幅の広い一級河川がある
松山市と東温市は一級河川である「重信川」が流れています。
一級河川なので川幅は広く、人も少ないので飛ばし放題です。しかも川の流れていない箇所が大半ですので、墜落しても回収しに行けます。初心者の練習スポットとしては最高ですし、ここで飛ばしてる人は多いです。
河川で飛ばすにも「河川法」があり、管理事務所に確認する必要がありますが、重信川では飛ばせます!
山や滝がある
多くの人が「四国」と聞いてイメージするのは瀬戸内海など「海」だと思いますが、実際に四国というのは圧倒的に「山」が多いのです。
四国の内陸部は山ばかりですし、愛媛には石鎚山という西日本最高峰の山もあるくらい。
山があるということは風景撮影ができます。
有名なのが「四国カルスト」や「UFOライン」と呼ばれる場所。UFOラインは車のCMの舞台になったほど眺望に優れている絶景ロードです。
山があれば「滝」もあります。
滝もドローン空撮の被写体としては非常におすすめで、普段は見れない角度から滝を撮影でき、接近すれば迫力ある映像を撮れます。
愛媛の滝は人が全然いませんので、ほぼ独占して撮影に集中できますよ!
愛媛は雪も降りますし積もります。厳冬期には滝が凍る見事な「氷瀑」も見れますよ。
お城がある
愛媛県には現存12天守を含めた「お城」がいくつかあります。
さすがに国宝で観光客も多く訪れる「松山城」は気軽に撮影できませんが、それ以外のお城でしたら申請すれば撮影することは可能です。
お城を撮れるのはなかなか貴重な経験です。建造物のなかではとても魅力的な被写体ですし、おそらく多くの人が一度は撮りたいのではないでしょうか?
大洲市にある「大洲城」は目の前に肱川が流れており、わざわざお城の許可を貰うことなく撮れます。肘川は基本的には飛ばしてOKですが、この辺りはDID地区なので、飛行するには国土交通省へ飛行許可・承認申請する必要があります。
しまなみ海道(来島海峡大橋)を撮れる
愛媛県にはサイクリングで有名な「しまなみ海道」があります。
なかでも四国本土と大島を結ぶ「来島海峡大橋」は全長がとても長く、まさに「しなまみ海道」と聞いて真っ先に思い浮かぶ代表的な橋です。そんな「来島海峡大橋」周辺の海域も飛行可能なため、橋をたっぷり撮影できます。
建造物のなかでも巨大な橋は自分で撮ってみたいものです。この来島海峡にはたくさんの船舶が航行していますので、船や離島を入れることで「これぞ瀬戸内海!」という景色を撮れます。
雪景色が撮れる
四国以外に住んでいる方が「愛媛で雪が降る」なんて聞くと驚くと思いますが、松山中心部から30分も車を走らせれば、年に数回程度「雪景色」を見れます。
雪景色は北海道や東北、甲信越じゃないと撮れないと思いきや、わざわざそこまで行かなくても四国・愛媛で撮れてしまうわけですから驚きです。
季節や気象ごとに現れる被写体
愛媛には年間通して魅力的な被写体があります。
- 1〜2月:雪景色、滝の氷瀑、肘川あらし
- 3〜4月:菜の花、桜、梅
- 5〜6月:鯉のぼり、棚田
- 7〜8月:花火、海
- 9〜10月:紅葉、棚田
- 11〜12月:紅葉、肘川あらし
季節ものは数日・数週間しか撮れませんし、気象によって現れるものはいくら狙っても現れてくれないこともあります。
ドローンを飛ばしやすい環境
愛媛(松山)はドローンを飛ばしやすい環境です。
- 飛ばせる場所がたくさんある
- 人が少なく監視の目がない
- 気候がよく晴れの日が多い
飛ばせる場所が多い
愛媛には海や川、山など、人が住んでおらず自由気ままに飛ばせる場所がたくさんあります。
飛行禁止されているところも少なく、基本的にOKですので、「どこでも飛ばせる」とは言いませんが、結構いろいろな場所で飛ばせるのは間違いありません。
飛ばせる場所は以下の記事に書いています。
意外とOKしてくれるところが多い
ドローンを飛ばすには土地の所有者や管理者に許可取りを行います。
事前に連絡して飛ばしていいか確認しますが、わりとOKしてくれるところが多いです。役所関係もそうですが、個人所有の場合もOKをくれます。
愛媛はドローン人口は多くないので、一度も問い合わせを受けたことがない場所が多いです。みなさん検討した結果、結果的に安全に配慮したうえで飛ばせてくれます。
都会はドローン飛行=犯罪みたいな感じですが、愛媛は真逆で、まだドローンが物珍しい感じです!
人が少なく監視が少ない
愛媛は人がいません(笑)
人がいないということは、監視の目がないためドローンを思う存分飛ばせます。
都会だと平日の昼間にもかかわらずたくさんの人がおり、そのなかで飛ばすのは気が引けます。ドローンに対して良いイメージを持っている人は少なく、なんだか監視されているような気がしてしまうんですよね。そうすると全然気ままに飛ばせず、早く終わることを考えてしまって楽しめません…。
愛媛の場合はそもそも人がいませんし、穏やかな人が多いのです。たとえ人がいたとしてもそこまで監視されている感じがせず、興味本位で向こう側から声をかけてくる人もいるくらい。
安全面からしても人がいないというのは良いことですので、この点は地方の特権とも言えます!
温暖で晴れが多い
愛媛は年間通して温暖で、冬でも氷点下になることは平地ではありません。
冬にドローンを飛ばす際、さすがに手袋をしたほうがいいですが、あまりツラい思いをすることはなく快適に操作できます。よく行く長野では−7度くらいの気温で飛ばしていて、手袋をしていても指先が痛くなって操作するにも一苦労。
愛媛は4月頃からは過ごしやすい気候になり、昨年は4月半ばで中学生が海で泳いでいたのを覚えています(笑)
松山は瀬戸内海が関係しているのか「晴れ」が多く、ドローンを飛ばすにはありがたい天気でかなり恵まれていると実感しています。
愛媛で飛ばしてはいけない場所
愛媛県で飛ばしてはいけない場所を3つほど挙げておきます。
- 公園
- 松山空港周辺
- 伊方原発
松山市と東温市の公園は条例で飛行が禁止されています。
墜落して利用者に迷惑をかける可能性があるからで、同じ理由でほかの市町村の公園も基本的に禁止されています。ただ、業務の場合には飛行可能なこともあるので、飛行予定の人は要確認です。
松山市には松山空港があります。空港周辺は制限表面が設定されており、高度制限があるので150mまで飛ばせない場所も多いです。もし周辺で飛行させることがあるなら「松山空港高さ制限回答システム」や空港事務所に確認することをおすすめします。
伊方町には「伊方原発」があります。原発は「小型無人機等飛行禁止法」によって敷地上空や周辺おおよそ300mが飛行禁止となっており飛行不可です。
まとめ
愛媛(特に松山近辺)でのドローン環境はほかと比べて恵まれています。
すぐに飛ばせる場所があり、被写体がコンパクトに集まっており、人も少なく監視されてる感もない。
今後、ドローン人口が増え事故や迷惑行為が増えれば飛行禁止の場所が増えたり、市民のドローンに対する意識も変わってしまうこともあります。
現状はとても快適に飛ばせていますし、個人的にはこのままの状態を維持してほしいと思ってます。