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四国を周遊する豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」をドローン空撮

「ザ・ロイヤルエクスプレス(THE ROYAL EXPRESS) 撮影スポット(被写体)

2024年1月、豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス(THE ROYAL EXPRESS)」が四国にやってくるということで、愛媛県の海岸線を走る様子を撮影してきた。

「ザ・ロイヤルエクスプレス」は、東急が催行しJR東日本と伊豆急行が運行する観光列車。2017年から運行が始まり、普段は横浜駅(神奈川県) – 伊豆急下田駅(静岡県)間で運行している。

これまで北海道でも運行されたようで、この度は四国・瀬戸内地域の周遊ツアーとしてやってきた。全部で6回ほどやってくる予定で、今回その一発目を撮影。

この列車は、車内は細かい寄せ木や組子などの伝統工芸やステンドグラスで装飾。バイオリンの生演奏や地域の食材を使ったコース料理が楽しめるそう。2名1室利用でひとり96万円から。すでに完売済み。

一体どんなものなのか、人生で一度くらいは乗ってみたい(笑)

「ザ・ロイヤルエクスプレス」のドローン空撮映像

1週間前くらいに「ザ・ロイヤルエクスプレス」が愛媛にやってくることを知り、初めて四国で運行するということもあって、撮らないわけにはいかず撮影してきた。

撮影場所は堀江ー光洋台の海岸線

撮影したスポット

愛媛はドローンを飛ばしやすい環境ではあるものの、鉄道の撮影となると撮れる場所は限られる。

写真や数秒のワンカットなら撮れる場所はたくさんあるけど、1分以上撮れる場所となると少ない。いつもGoogleマップと睨めっこして場所を選ぶけど、ざっと見ても、海岸のすぐ近くを通る区間は少ない。

今回選んだのは、堀江駅と光洋台駅の間の区間。この区間なら海上を自由に飛ばせ1分以上は撮影できる。数年前に飛ばしたこともあるのでイメージもしやすい。

正確な通過時刻がわからない問題

JR四国列車走行位置情報サービス

詳細な時刻表はわからないものの、「松山着」の時間はわかっているので、通過する時間はだいたい予想できる。ただ、ここの路線(予讃線)は単線になる箇所が多く、駅での「待ち」が発生することがある。

「ザ・ロイヤルエクスプレス」は通常の列車とは異なるので、一体どの駅で停車しどのくらいの速度でやってくるかわからず、実際のところ時間は読めそうで読めない。

そこで便利なのが「JR四国列車走行位置情報サービス」だ。

こちらはJR四国が正式に運営しているサービスで、現在走っている列車の現在地がリアルタイムでわかる。いまどの駅に停車しており、どの駅とどの駅の間を走っているのか一発でわかるのだ。

今回はこれを利用したため準備万端で撮影できた。

ほかにも、このような特別な列車が来る際には、多くのカメラマンが撮影する。X(現Twitter)で列車の名前を検索すると、意外と列車の現在地を投稿している人がいるので、そちらを確認するのもありだ。しかしタイムラグがある場合があるので、やはり公式の位置情報サービスのほうが確実。

操作位置のミス!電波ロストの可能性

操作位置のミス

今回は操作する位置が悪かった。

一部窪みになっていて電波が届かなくなるところがあるため、その区間は線路に近づけない。電波が完全に途切れてしまうとRTHが発動し、手動操作できるようになるまで時間がかかる。一発勝負の鉄道空撮では、この時間は致命的となるため絶対に避けなければならない。

事前に操作位置を変えれば問題なかったのだが、今回は面倒くささを優先してしまった……。

撮影しているときは、被写体となる列車が構図から外れないように手元のモニターに全神経を集中する。撮影中は思考するのは難しいし、思考しないようにしたほうが結果的に撮影に集中できる。なので、あらかじめ思考しなければならない問題点は解決しておいたほうがいい。

今回は「電波が途切れる箇所」という問題を放置したまま飛ばしてしまった。なので撮影中は常にこのことが頭にあるし、そうなると余計な雑念が入り100%集中できなくなる。これを避けるためにも、面倒くさがらず操作位置を変えればよかったと少し後悔。

速度の読み間違え

速度の読み間違え

今回は「速度」に関するミスもあった。

初めて撮影する列車の場合、その列車がどのくらいの速度でやってくるかわからない。観光列車は非常にゆっくり走ることも多く、「伊予灘ものがたり」がその典型例だ。しかし、そのゆっくり具合も列車によって異なるし、区間によっても異なる。

今回の撮影でいえば、その速度を読み間違えた。つまり予想よりも速い速度でやってきたのだ。

その時々によるけど、鉄道を撮影するときはNモードで撮影することも多い。Nモードは最大50km台で飛ばせるモード。愛媛で走る列車を撮影する場合(JRの一部区間を除く)はこれで十分追走できる。しかし今回はスティックをフルで倒して、列車とちょうど同じ速度だった。

ちょうど同じ速度でも追走できることはできるが、そのまま滑らかに方向転換したり、アングルを変えようとするのは難しい。確実に置いていかれる。そうなると一度撮影をやめて急転換したり、より速度の出るSモードへ変更しないといけない。つまりワンカットでの撮影は終了となる。

もちろんワンカット撮影をしないのであれば、その都度、急転換したり自由にモードを変えればいい。しかし今回は一応できる限りワンカット撮影をしたかったのでギリギリまで粘った。しかし列車に追いつかれたため、途中からは急転換し撮影。なので、いつも鉄道動画ではワンカットが多いのだけど、今回は切り張りしている。

あらかじめ列車の速度がわかっていれば、それに合わせたモードを選べばいい。しかし、速度がわからないのであれば、一番スピードの出るSモードにしておけば間違いない。もちろん、速度が出やすくなるし繊細な操作もやりづらくなるので注意が必要。そこは操作感度の値を変えておくなどすれば解決するが。

どこをメインに写せばいいか迷う

「ザ・ロイヤルエクスプレス(THE ROYAL EXPRESS)

四国を周遊することになった「ザ・ロイヤルエクスプレス」だが、実は神奈川ー静岡で運行している列車とは少し異なる。

北海道のときもそうだったようだが、先頭車両が「電気機関車」なのだ。つまり高級感のある海の「碧」や高原の「青」にちなんだロイヤルブルーの車両だけではなく、言い方は悪いが、少し汚ならしい機関車が先頭を引っ張るのだ。

正直これにはがっかりした。せっかくえる列車であるにもかかわらず、列車全体が一色に統一されておらず、あまりかっこよく見えないのだ。なぜ電気機関車を先頭に入れるのか?

どうやら四国のトンネルは戦前に掘られたものが多いらしく、とても狭いのだとか。一方、東急の「ザ・ロイヤルエクスプレス」は車高が高いらしく、今回運行するにあたってパンダグラフを取り除いたそう。だから先頭を引っ張る「電気機関車」が必要なのだ。

撮影している途中で、先頭車両をメインに写せばいいのか、それとも本来のロイヤルブルーの車両を写せばいいのかで一瞬迷った。撮影し始めのときは、この電気機関車を含めて「ザ・ロイヤルエクスプレス」だと勘違いしていたが、よくよく考えれば、観光列車であんな電気機関車が先頭はあり得ないよな、と。結局、先頭車両メインで撮影してしまったけど、何が正解かは難しい。

2-3両目から始まる車両をメインに写すのも映像としては微妙だ。神奈川や静岡で運行しているように、ロイヤルブルーの車両が先頭でなければ絵にはならない……。

YouTubeにコメントしてくれた方で、「逆再生すれば…」という意見があった。確かに逆再生すれば、ロイヤルブルーの車両が先頭になり映像としてまさに撮りたいものとなる。しかしその方が撮影している北海道であれば可能かもしれないが愛媛だと難しい。つまり、列車のほかに動くものが一切なければそれは可能だけど、愛媛の場合には100%、前を走る道に車が走っているため、逆再生するとおかしくなる。

でも逆再生というアイディアはおもしろいし、まったくそんな発想はなかった(笑)

ということで、数週間後に別の場所で撮影し逆再生してみた。

広角は迫力に欠ける

「ザ・ロイヤルエクスプレス(THE ROYAL EXPRESS)

ドローンによる鉄道撮影は、接近できないから迫力に欠ける。

鉄道を撮るには線路から一定の距離を保つ必要がある。これは国土交通省へ飛行許可・承認申請をしているなら飛行マニュアルにその旨の記載があるからだ。鉄道上空やその周辺での飛行は禁止されている。また、その線路の手間に交通量の多い道路がある場合も同様だ。

ところが、どのくらい離れればいいのか具体的な数字は明記されていない。これはヘルプデスクに聞いても「その場所や状況による」と曖昧な返答をされて終わりだ。一応多くの人は「約30m」と解釈していると思う。自分も一応はそのくらいを目安にしている。

正直なところ、鉄道を追走して撮影する場合、「線路に誤って落ちました」とか「電車にぶつけました」というのはあり得ない。いや、初心者であればあり得るが、列車が被写体になっていれば、近づきすぎると列車が構図からはみ出るため、距離を取ろうと離れる。追走するなら基本的に線路と平行するかたちで飛ばすので、万が一、機体に何かあったとしても線路に落ちる可能性は低い。

まぁそれは置いておいて、一応は最低30mくらいは離れた位置から撮影するようにしている。

ドローンのカメラは一般的に24mmの広角なので、30m離れた位置から鉄道を撮ると迫力のある絵は撮れない。列車の全体像は撮れるけど、どこかありふれた絵にしかならないのだ。もちろん鉄道会社などから依頼があり、マニュアルを変更することでもっと接近することも可能だが……。

この迫力に欠けた列車全体しか撮れないのは鉄道空撮の大きな欠点だ。

しかし「望遠」を使うことでその問題を解決できることも事実で、30mでは近すぎるほど寄りの絵が撮れる。列車の一部分を写せるため、かなり迫力ある映像が撮れることは間違いない。かなり距離を取って撮影すれば、望遠の圧縮効果を効かせた状態で、列車の全体を構図にいれて追走することも可能だ。

迫力のある寄りの絵を撮れるのは間違いないが、望遠で鉄道空撮は難易度が高い。とくにワンカットでカクつかずに滑らかに撮ろうと思うとかなり繊細な操作が必要で、業者でもほとんどできる人はいない。

望遠はピント調整も難しくつい甘くなりがち。その調整も難しければ操作も難しい。もちろんワンカットではなく、一瞬だけ望遠で撮影するのはアリ。その列車をどのくらいの区間追走できるのかにもよるし、撮影できる区間が短いと、望遠→広角の切り替え時に列車は去ってしまう。

望遠での撮影は練習して慣れるしかない。例えばDJI Mavic 3シリーズでいえば、162-166の「望遠」ではなく、70mmの「中望遠」を使ったほうが操作もピントもやりやすい。鉄道空撮は広角な絵が多いので、ぜひ練習して寄った狭い画角での絵を撮ることをおすすめする。

まとめ

まとめ

初めて四国(愛媛)にやってきた豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」を撮影した映像やその時の話を紹介した。

このような「期間限定の被写体」はとても貴重だし、撮れる機会があるなら今後も積極的に撮りたいと思う。そのためには常にさまざまな情報網を確保しておき、アンテナを張っておくことが大事だ。

鉄道にしろ船にしろ、定期的に「初」の被写体が愛媛にはけっこう来るので、個人的に今後も楽しみだ。