長野県安曇野市にある穂高川と烏川の合流地点は、大糸線が通っていて絶好の鉄道空撮スポットですので、この度撮ってきました。
川幅が広いわけではないので機体自体を移動させて追走したりすることはできず、機体をホバリングさせてパンしながらチルトを上げ下げして走る電車を追いかける形です。
少し離れた場所から撮っていたのでズームも使用。ズームすると映像がカクッとなったりブレやすくなるので、そうならないように注意して撮りましたが、やっぱり難しいです。
編集で全てカットしていますが、結構カクッといきましたね^^;
大糸線のドローン空撮映像【穂高川・烏川】
電車がそもそも1時間に数本しか通りませんので、待機のほうが長かったです 笑(これは田舎の電車あるある)
合計4本撮ったわけですが、3本目はタイミングを見て下降するだけですので非常に簡単、最後4本目も軽くノーズインサークルをするだけですので、特別難しいことはありません。
問題は1本目と2本目。
・機体はホバリング
・電車の速度に合わせて進行方向にパン
・画面に電車がおさまるようにチルトを上げ下げする
鉄道空撮は何回かやってきましたが、このやり方でやったことはこれまでなかったので結構苦戦しました。
電車の速度に合わせてパン操作
電車の速度に合わせてパンする必要があるのですが、意外と繊細な操作が必要で、近づけば近づくほど電車の速度は速くなり、逆に離れれば離れるほど電車の速度は遅くなりますので、その都度パンする速度を変えなければなりません。
電車の速度に合わせてチルト操作
一方、チルト操作も変化する電車の速度に合わせて調整する必要があり、電車がやってくる時はチルトを下げる速度を速くし、逆に離れていく時にはチルトを上げる速度を遅くします。
両方の繊細な操作を同時に片手で行う
電車の速度に合わせた繊細なパン操作とチルト操作を、同時に左手だけでやらなければならないため、どちらか片方の操作に神経を集中させてしまって、なかなか両方を上手くやるのは難しいです…。
ズームしてるのでさらにブレやすい
1本目と2本目はズームして撮っているので、カクッとなったりブレたりがより明確になります。
ズームしていないと画面上ではぱっと見わかりづらいのですが、ズームすることで微妙な調整具合がバレてしまうので、それがバレないように超繊細な操作をする必要があるわけです。
ズームして2つの繊細な操作をするので、これまでやった空撮のなかではかなり難易度が高かったです。
左はチルト操作、右はパン操作
もしこの方法で空撮するなら、左手はチルト操作に専念し、右手でパン操作に専念できるよう、モードをカスタマイズする必要があります。
モード1もモード2もどちらもパンは左側ですので、それをカスタマイズして右側にすれば、両方の手で操作できるのでより簡単に繊細な操作ができるのではないかと思います。(まだやってないですが…)
ドローン空撮写真
電車が来ない待機時間中に写真撮影。
雲に隠れた太陽の光がいい感じに差していました。また、稲刈りの時期ですので、稲の色が黄色く映えていたのが印象的。
写真はあまり好きではなく撮らないのですが、あまりに暇だったので試しに撮ってみました。
Mavic 2 Zoomが役立つ鉄道空撮
毎回書いていることですが、鉄道を空撮するとやはりMavic 2 Zoomを選んでよかったなと感じます。
映像の綺麗さ的にはProなんでしょうけど、やっぱり「ズーム」できるのは大きな利点です。48mmで撮る映像はなかなか綺麗で、個人的には好きです。空撮する上ではブレが目立ちやすくなるので難しいのですが、撮り甲斐があって楽しいですね。
ご存知、鉄道空撮する上で線路には急接近できないため、少し離れた場所を飛ばす必要があります。しかし、ズームすることでまるで近くから撮っているかのような映像が撮れてしまうということで、ズーム機能は鉄道空撮には欠かせません。
Mavic 2 Proにズーム機能が搭載されれば完璧なドローンなんですけど、それは次回あたり発売される機体に期待したいと思います。
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