香川県観音寺市の琴弾公園にある「銭形砂絵(寛永通宝)」をドローン空撮しました。
- 寛永通宝(かんえいつうほう):江戸時代に造られ流通していた銭貨
- 銭形砂絵(ぜにがたすなえ):寛永通宝を模した砂絵
ここは数年前から撮りたかった場所で、まさにドローン用の被写体と言えます。
地上からはただの砂場にしか見えず、展望台からは少し遠目で斜めの角度から見れますが、真上から拝めるのはドローンだけです。
この記事では「銭形砂絵(寛永通宝)」の撮影許可と実際に撮影した映像を紹介します。
「銭形砂絵(寛永通宝)」の撮影許可
- 観音寺市商工観光課(℡ 0875-23-3933)
- 土木事務所(℡ 0875-25-5261)
上記に確認したところ、商業目的ではない個人で飛ばす際は、周囲の人に注意し航空法を遵守すれば飛行させてもOKとのことでした。つまり「銭形砂絵(寛永通宝)」では個人の趣味でも許可なく飛行させて大丈夫です。
「銭形砂絵」の前にある有明浜も飛ばせます。
土地の許可は特に気にする必要はありません。あとは安全に配慮して飛ばしましょう!
航空法の許可承認は必要?
「銭形砂絵(寛永通宝)」を空撮するうえで必要な許可承認は下記になります。
- 30m以内に人・物件
- 目視外飛行
看板や電灯があるので「30m以内に人・物件」の許可承認は必要です。
航空局標準マニュアルでは、30m以内に人・物件がある場所での離発着は禁止されています。独自マニュアルを作成し、この箇所を変更して申請する必要があります。
「銭形砂絵(寛永通宝)」 の撮影は映像目的でしょうから、目視外飛行するなら許可承認を得ている必要があります。目視の範囲内でなら必要ありません。また、DID地区(人口集中地区)には該当していませんのでそちらの許可承認は必要なし。
「銭形砂絵(寛永通宝)」のドローン映像
このときの撮影では「DJI Mini 2」を使用しました。
一番撮りたかったカットが、地上ど真ん中からゆっくり上昇していき、次第に全体が見えてくるカット。これをワンカットでおさめるのが目的でした。(映像の最後のカット)
24mmの広角カメラで上空150mまで上げても、実は「銭形砂絵」の全体が入りません。全体を入れるにはもっと高度を上げる必要があるのです。
撮影した当時は航空法が改正される前で、重量200g未満の機体(DJI Mini 2もこれに該当)は「模型航空機」として法律が緩かったです。具体的には、空港周辺や航空路に該当していない空域においては、上空250mまで許可・通報することなく飛ばせました。
ただここで誤差が!
「銭形砂絵」の上空は航空路に該当していたのです。
模型航空機であるDJI Mini 2であっても、150m以上飛ばすなら空港事務所に通報が必要でした。さらに、飛行機の訓練空域にも該当していることから、そちらとの調整も必要。
結果的に関係機関と調整し「通報書」を提出することで150m以上飛ばせました。撮りたかった「銭形砂絵」を丸々入れるカットも撮れて大満足です。
「銭形砂絵」は夜にライトアップされるらしく、期間限定で金色にライトアップされるようなので、それもいつか撮ってみたいですね。
「銭形砂絵」は空撮におすすめのスポット
「銭形砂絵」のドローン空撮に関して紹介しました。
ドローン用の被写体ともいえる素晴らしい砂絵。地権者の許可も必要なく、周囲の安全に配慮して自由に飛行させれます。
真上からだと全体は入りませんが、斜めからなら全体をおさめれますので、ぜひ近くに立ち寄った際にはドローンで撮影してもらいたいと思います。