この度は、愛媛県大洲市の観光シンボル的な存在である「大洲城」をドローンで空撮してきました。
念願だったお城をドローンで空撮することができ、個人的には大満足^ ^
お城の概要や詳細はここでは書きませんが、わりと規模の小さなお城で、国宝には指定されていませんが国の重要文化財には指定されています。
ですので、絶対に衝突や墜落をさせないように気を付けましたし、空撮をOKしていただいた管理者様には感謝しています。
大洲城のドローン空撮映像
ここは大洲市のメインの観光スポットでもあるため、人が来ない開館前の朝8時頃から9時までの約1時間で空撮しました。
お城の撮り方としては、周囲からお城の全体を撮影、上から撮影、少し近づいて撮影など色々考えられますが、一番撮りたかったのが、真下を流れる肱川から次第に高度を上げていく映像になります。
大洲城は高台にありますので、肱川から高度を上げていけばなかなかいい映像になると思った次第です。
ちなみに、ここ大洲城と肱川は人口集中地区(DID地区)に指定されていますので、国土交通省の許可がないとドローンは飛ばせません。
あと、大洲城は管理者様の許可が必要ですし、肱川は自由使用の原則があるとのことで特別規制はないそうですが、他の利用者の迷惑にならないように飛ばす必要はあります。
城全体を撮るならノーズインサークル
お城の全体を撮るなら、やっぱりノーズインサークルがベスト!
ノーズインサークルとは、被写体を中心にして円を描くように撮影する撮影方法。ドローンを飛ばしてまだ間もない頃は少し難しいですが、練習して慣れてしまえば比較的簡単にでき、撮影でもよく使う方法になります。
下手くそにやるとカクカクしてしまって全然ダメなのですが、上手くやればとても綺麗な映像が撮れますので、個人的にもノーズインサークルはかなりおすすめな撮影方法ですね。
今回もお城を中心にし、何度も何度もノーズインサークルで撮りました^^;
YouTubeにUPしている映像ではほとんど省いてますが、実際には30分間くらい色々な高さや近さでノーズインサークルをしていたと思います。
ただ、気を付けなければならないのが、お城の敷地外に出ないようにすることです。ノーズインサークルをすると、私の場合は外へ膨らみがちなのでそこだけは気を付けましたね…。
ワンカット空撮は難しいけど圧巻!
個人的にハマっているのがワンカット空撮というものです!
編集で一度もカットしたり繋ぎ合わせすることがない映像。
ワンカット映像を載せるには、当たり前ですが、ブレていない “使える映像” を撮る必要がありますので、撮影する時が勝負になります。
私自身はドローンスクールや講義には一度も参加したことがありませんが、実践経験は多いと自負しています。(地方に住んでいるので飛ばせる環境があるんです!)
それなりに色々な場所・シチュエーションで実践経験を積んでいることもあり、カクッとならない映像を撮るのは正直得意です!…と言いますか、カクカクしない映像を撮らないことを第一に考えて撮影しています。
今回もぜひ挑戦したく、お城をできるだけ中心に捉えながら肱川から徐々に高度を上げ、なおかつぐるっとまわるワンカット映像を撮りました!
YouTubeに投稿した映像にも一部早送りで載せましたが、早送りしなくても一切ブレていない数分間のワンカット映像を見事に撮ることができたので、個人的には満足。
また、YouTubeにUPした動画の6カット目の約1分間の映像もワンカットで撮影することができました!
正直こちらのほうが断然難しかったです。
お城を中心に捉え、非常にゆっくりノーズインサークルをしながら徐々に高度を上げていき、さらに1回でもカクッといかないように撮るため、舵への力加減がなにより重要です。
もう一度同じように撮れと言われても無理かも…(笑)
本当はお城に接近して撮りたい!
本音を言いますと、もっとお城に接近して撮りたいです!
一応重要文化財ということもありますし、万が一衝突してしまったら大変ですので接近するのはやめました。
個人的には、電波環境も良くて鳥の姿も見当たらない、そして風も吹いていなければ衝突することなんてほとんどないとは思いますが、まー空に飛んでいる以上は何があるかわかりません。
接近していればそれだけ衝突する可能性も高まるわけですから、必要ないなら飛ばさないほうがいいに決まってます!
でも、本当はもっと近づいて迫力ある映像を撮りたいですよね^ ^
いつかそんな機会があったら撮りたいと思ってますが…。
工事していたのが残念だった…
今回の空撮で予想外で残念だったことが1つありました!
それは肱川で工事をしていたことです。
上の写真を見てもらえればわかる通り、お城のすぐ下で河川の工事をしており、重機もあります。本来であればそこは河川で何もないのですが、工事しているためドローンをビュンビュン飛ばすことができません。
そして、映像的にも重機が映っているのはいただけませんね(T . T)
また、お城の庭にブルーシートがあるのがわかると思いますが、実はこちらも工事中です…。工事開始は9時だったのでこの頃はまだ始まってなかったのですが、このブルーシートも正直要らないですよねぇ。。。
こればかりは運が悪かったと言いますか、予想外でしたね!
「桜」や「伊予灘ものがたり」とのコラボも良い!
春になると大洲城の周りには桜が咲きますので、その時期に撮るとまた違った大洲城を撮れると思います。
そして、大洲城から少し離れたところにはJRの予讃線が通っていまして、土日になると有名な観光列車である「伊予灘ものがたり」が通過するんですよね!
「伊予灘ものがたり」と「桜」そして「大洲城」と「肱川」を一枚の絵におさめることも十分可能ですので、見栄えとしてはその時期に撮るのがおすすめですかね。
こちらもいつか撮りたいと思います!
予讃線とお城は撮った!
映像には載せませんでしたが、今回一応普通の予讃線の電車と河川に咲く菜の花、そして大洲城を入れた映像を少しだけ撮影したのですが、天気のせいもあるのか、なんだかパッとしませんでした^^;
おまけに、工事しているところもバッチリ映ってしまってますし…。
この位置から撮るとお城が少し遠くに映ってしまいますので、もしかしたらMavic 2 Zoomのズーム機能を使うとよりお城が近くになって良い感じの絵が撮れるのではないかと思っています。
お城の撮影許可について
はっきり言って、お城の撮影許可を取るのは結構難しいです。
まず許可を出してくれません!!!
国宝級のお城になってくればなるほど、ほとんど許可は下りないと思った方がいいですし、国宝ではなくても重要文化財になっていることが多く、こちらも許可は容易にもらえません。
基本的に撮影許可をもらうには
・明確な目的があること
・計画書を提出すること
・安全対策を講じること
・国土交通省の許可があること
・保険に加入していること
などが挙げられ、気軽に管理事務所に電話して「じゃーいいですよ!」という感じにはなりません。書類を提出したり、何度か連絡した挙句、現地でも担当者が付いて空撮という感じになったりします。
また、個人では撮れないと思ったほうが良いですし、とにかく安全対策が重要になりますので、一人なんかでは絶対に撮れません。
そして、多くのお城ではお城の管理事務所だけではなく県や市を通さないとダメな場合も多く、そこが許可してくれないと撮影することができないのです…。
人員(監視員)も必要で計画書を提出、管理事務所や市の許可を得て初めて飛ばせますので、正直撮影できるまでの労力は半端ないですね。
松山城の例
実は住んでいる近くに有名な(伊予)松山城があります。
こんなところ、ぜひ空撮してみたいですよね???
実際にお城の管理事務所に電話してみたことがあるのですが、やはりそう簡単には撮らしてくれず、まずは松山市のほうに計画書を提出し、許可が下りれば撮れるということでした。
しかし、特別な理由でもない限りは難しいとおっしゃっていましたし、撮影は人がいない早朝か夕方以降に限られ、監視員は4名必要とのこと。さらに、DID地区に該当していますので国土交通省の許可は必要です。
計画書はまだしも、監視員4名ともなると空撮会社としてでないと難しいですよね。
このように国宝のお城の許可はほとんど取れませんので、まぁ諦めるしかないです(笑)
宇和島城の例
愛媛県宇和島市にも現存12天守のひとつである「宇和島城」があります。
こちらは松山城よりはるかに規模が小さいお城ですが、やはり重要文化財や国の史跡、宇和島市の指定有形文化財に指定されています。
一応電話して聞いてみたところ、まず個人の趣味目的での空撮は無理とのことでした。
個人でも営利目的で撮るなら大丈夫だそうで、その際には公園内行為許可申請書を提出し、さらに飛ばす範囲の使用料を払う必要があるとのこと。
また、ここも人口集中地区(DID地区)になりますので、国土交通省の許可を得ていることが前提です。
松山城と比べると比較的簡単に撮れると思いますが、電話で「じゃーどうぞ」というわけには行きませんので、少し労力が必要になりますね。
まとめ
冒頭にも書いた通り、小さいながらもお城を空撮できてだいぶ満足です♪
前々から撮りたかったですし、実際に撮ってみて、やっぱりお城とドローン空撮は相性がいいなと実感しました!
ほかのお城は許可を取ることが難しそうですが、またどこかのお城を撮りたいとは思っていますね。
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【撮影した機体】
Mavic 2 Zoom
・4K(30fps)撮影可能
・24mm-48mmの光学ズーム
【連絡先】
・大洲城管理事務所
・国土交通省四国地方整備局
(大洲河川国道事務所)