高知県土佐郡大川村にある「小金滝」をドローンで撮影しました。
知名度はとても低いですが、実は大きな虹が見れる素晴らしい滝です。
ドローンを使って上空から撮影すると、ほかの滝では決して見れないような規模の虹が見れるため、ぜひお近くにお越しの際には撮影してみてはいかがでしょうか?
この記事では「小金滝」でのドローン飛行の許可やドローン空撮映像を紹介していきます。
「小金滝」ではドローンを自由に飛ばしてOK
「小金滝」ではドローンを自由に飛ばせます。
どこかへ連絡したり申請する必要はありません。航空法を遵守して周囲の人に注意して飛ばしましょう。
滝の周辺を含めてDID(人口集中地区)に該当していません。必要に応じて目視外や人・物から30mの許可・承認申請をしておきましょう。
所在地 | 781-3371 高知県土佐郡大川村高野 |
駐車場 | 10台(無料) |
アクセス | 大豊ICから車で1時間 |
連絡先 | 大川村事業課 0887-84-2211(電話) 0887-84-2328(FAX) |
「小金滝」のドローン映像
小金滝の存在は知りませんでしたが、知り合いから教えてもらい夏と秋の計2回訪れました。
この滝は落差106mあり四国最大級です。
一応、四国最大の落差を誇るのは愛媛県の石鎚山の麓にある落差132mの「高瀑」になります。この高瀑に次ぐ落差の滝で、険しく切り立った岸壁から一直線に流れ落ちる様子が素晴らしく、ここまで落差があってまっすぐ流れ落ちる滝は四国では珍しいです。
名前の由来は、「滝が日光に照らされ黄金のように見えることから小金の滝と名付けられた」とのこと。そう、ここの滝の魅力はなんといっても滝にかかる「虹」です。滝が南に面していることから、晴れている日には高確率で虹が発生するのです。
虹が凄すぎる滝
小金滝の素晴らしさは、滝にかかる「虹」にあります。
実際に撮影した映像を見てもらうと一目瞭然ですが、ここの滝に出現する虹はほかの滝とは比べ物になりません。縦に、横に、そして二重に現れる虹。基本的に南に面している滝は虹が出ることは多いですが、ここまで虹が出る滝はほかにあるでしょうか?
地上からだと滝の下部にほんの少しかかる程度ですが、ドローンを使って位置や角度を変えることでさまざまな形・サイズの虹が見れます。しかもほんの少し機体の位置やカメラの角度を変えただけで見え方が異なるのがポイント。
虹が魅力的に見えるアングルを探り探り撮影するのが楽しく、時間はあっという間に経過しました。
この日はとくに運がよかったと思います。おそらく虹がここまで出現した要因のひとつは、滝の水量が少なかったからだと思っています。虹は水量が多いときよりも少ないときほうが多く出ます。撮影した前後は雨が全然降っていなかったため、そもそも滝の水量は少なく、滝の下のほうは水量が全然ありませんでした。
もし小金滝で虹を撮るのでしたら、晴れた日の正午前後に訪れると虹が出る確率が高いです。
あとは機体をあちこち動かして、虹が出る角度を探ってみてください。太陽の位置関係も重要ですので、太陽の位置を把握してカメラのチルトを少し下げて斜めに見るときっと出ていると思います。滝の下のほうに出ていることが多いので狙ってみてください。
接近する絵を撮る
滝の空撮ではなるべく滝に接近することを推奨します。
ドローンのカメラは広角24mmが一般的ですので、接近しないと誰でも撮れるありふれた絵になってしまいます。広角は近づかないと迫力が出ませんし、逆に近づけば勢いよく流れ落ちる滝が映るため、映像に動きと迫力が出ますよ。
また、小金滝で大きな虹を撮るにも接近する必要があります。遠くからでは大きな虹は出ませんので、わりと近づく必要が。近づいたうえで機体の位置やカメラの角度を微調整するのです。
もちろん滝に近づくことはリスクがあります。水飛沫がかかる、滝に突っ込んでしまう、絶壁にぶつけてしまう、まわりの木々に衝突してしまうなど。突然ATTIモードになって風にあおられて衝突してしまうことも考えられます。
そこは「経験」と「繊細な操作」でカバー。
いきなり急接近するのは危険ですから、まずは離れた場所から挑戦し慣れてきたら徐々に近づく。そうやって色々な滝を撮ることで、次第にコツも掴めて近寄れるようになります。
そして滝に近づけば近づくほど繊細な操作が必要なため、繊細な操作ができるようになってから滝を撮影しましょう。繊細な操作ができないのに滝に接近すると簡単に墜落させてしまうため注意してください。
ドローンならではの角度を探る
滝はドローンでしか撮れない被写体です。
ヘリコプターで遠目で撮影することは可能ですが、滝の近くで自由自在に動けるのはドローンだけ。滝の真上から真下に下りてくることができるのはドローンだけ。
滝はドローンが大活躍する被写体!
滝を撮る際、多くの場合は滝を正面に捉えて上昇・下降するだけが一般的です。
しかしそれでは陳腐な絵にしかならないため工夫します。
さまざまな撮り方があるわけですが、個人的なおすすめは、滝の真上から下へ向けて直線的に下りる撮り方です。その際に機体を回転させながら下りてきます。ただ単に下りてくるのもいいのですが、より動きを出すことを心がけることがポイントです。
動きを出すために意識することは、2つ以上の動作を加えることです。例えば上昇+回転、下降+回転など。さらに慣れてくれば、そこにチルトも動かすことでより迫力ある映像が撮れますよ。
飛行はどこから?
小金滝には川の反対側へ渡ると「小金滝 本瀑展望所」というわずかなスペースがあります。
もちろん滝壺まで登って撮影するのもありですが、この展望所からは滝の周囲を含めて全体を見渡せ、障害物もなく電波も良好なため絶好の操作ポイントと言えます。ただしここから飛ばす場合には、道路を通過するため航空法には注意しましょう。(第三者の立ち入り)
展望所から滝までは600mちょっと。600mほどなので電波が途切れることはありません。滝壺に飛ばしても電波は途切れませんでしたので滝壺まで高度を下げることも可能です。(危険なので非推奨)
ちなみに滝壺までは駐車場から歩いて大体40分くらいだそう。展望所から滝壺まで高度を下げれるため、もしドローン空撮だけが目的ならわざわざ滝壺まで歩いて行く必要はありません。
まとめ
高知県土佐郡大川村にある「小金滝」をドローンで撮影した映像を紹介しました。
ここの滝は秋の紅葉と虹が魅力ですので、訪れる際にはぜひ秋の時期に。それから晴れている日を狙うことをおすすめします。梅雨の時期も水量が多くてそれはそれで見応えありそうです。