- DJI FPVってFPV初心者でも操作可能?
- 初心者向けじゃないって聞くので購入を躊躇してる…
- DJI FPVと普通のFPVドローンの違いってなに?
- 実際に飛ばしてみた感想や撮った映像が見たい!
このような疑問・悩みを持っている人はいると思います。
DJI FPVはコンボセットで買うと10万円を超えますし、FPVドローンは通常の空撮機よりも故障のリスクがありますから、つい買うのに慎重になってしまいます。何も知らずに買ってしまうと、映像を撮るどころか、ただ壊して終わってしまう可能性も充分考えられます。
私はこれまでDJI社の空撮機でのみドローン空撮してきましたが、今回この「DJI FPV」で初めてFPVドローンに参入しました。ゴーグルをかけて実際に飛ばしてきましたので、空撮機しか飛ばしてなかった人の目線でDJI FPVをレビューしていきます。
この記事では、DJI FPVを買おうかどうか迷っている人向けに、下記についてFPVドローン初心者の目線で書いていきます。
- DJI FPVの凄さは?
- 飛ばすまでの準備とは?
- DJI FPVの性能はどんなもの?
- 撮った映像は?飛ばした感想は?

DJI FPVは、これまでFPVドローンを一度もやったことがない、FPVドローンの知識がまったくない初心者でも扱えるドローンです!
DJI社がFPVドローンを発売!なにが凄いの!?

2021年3月、DJI社は初となるFPVドローン「DJI FPV」を発売しました。

個人的にはビッグニュースで「待ってました!」と言ったところ。いつかは販売してくれるだろうと思ってましたが、ようやくここへきて現実に。
なぜわたしが自作不要なFPV機の販売を待っていたかと言うと、DJI社が完成した機体を販売するということは、初心者でも買ってすぐに飛ばせることを意味しているからです。
DJI社は「高性能なドローンを作っている素晴らしい会社」だと思っている人も多いと思いますが、実はDJI社の会社としての価値・凄さはそこではありません!本当の価値・凄さは、面倒なことや小難しいことをすべて吹っ飛ばしてくれるところなのです。
DJIの凄さ=面倒などをすべて解決してくれる

わたしは2014年にドローンを始めましたが、別にそれまでラジコンをやっていたわけでもなく、機械に詳しかったわけではありません。そんな人間がそれ以前にドローンをやろうと思ったら非常にハードルが高いものでした。
それが、Phantom2という機体が2014年にDJI社から発売。機体を組み立てられなくても、電波やバッテリーのことに詳しくなくても、買ってすぐにドローンを飛ばせ、ブレの少ない4K映像を撮れるようになったのです!
DJI社の価値は素晴らしいドローン云々よりも、それまで一部の人しか扱えなかったものを初心者・素人でも扱えるようにしたところにあり、面倒や小難しいことをすべて吹っ飛ばしてくれるところにあるのです。

そして、今回もまた同じことやってくれたわけです!
買ってすぐに飛ばせるDJI FPV

ご存知かもしれませんが、FPVドローンを始めるハードルはとても高く、始めたあともすべて自分ひとりでやる必要があります。
- アマチュア無線(国家資格)を取得
- 機体のパーツを集めて自分で組み立て
- VTXの開局申請
- 操作レートなど各種設定
- バッテリーの取り扱い
上記以外にもさまざまあり、これらをすべて一人でやらなければならないため大変です。
いくらネットがあるからと言って、なかなか一人でやるのは難しく、同じ趣味を持つ仲間の存在が必要になります。

地方だとドローンをやってる人がそもそも少ないので仲間を探すのに苦労しますよね…
ただ単に趣味でドローンを飛ばすのに、国家資格を取得して、開局申請して、機体を組んで、細かい設定も修理もし… そんなこと考えただけでも嫌になりますよね^^;
FPVドローンをやるならこれらの面倒は避けられなかったのですが、これらのことを一気に吹っ飛ばしてくれて、買ったらすぐに飛ばせるようにしたのが今回発売された機体「DJI FPV」なのです。
- DJI FPVは面倒が一切不要!
- ・機体は完成してる(自作する必要なし)
・2.4GHzを使うので国家資格不要
・開局申請は不要

つまり、Mavicなど従来の空撮機のように、買ったらすぐに飛ばせるということです。(※航空法の申請は必要です)
これまでハードルが高く躊躇していたFPVドローンを、誰でも買ってすぐに飛ばせるようにしたことが、DJI社が本当に凄い点なのです。
空撮機とFPVドローンの違い

Mavicのようなこれまでの空撮機とFPVドローンの操作に関する違いを書いていきます。
FPVドローンの特徴は下記のとおりです。
- ゴーグルをかけて飛行
- ホバリングをしない
- 機体の傾き制御がない
- 真上や真下に飛べる
- 100km超の高速で飛行可能
ゴーグルをかけて飛行

空撮機は基本的に目視での操作となり、映像を撮るときは手元のモニターを見て操作します。
ところが、FPVドローンは「ゴーグル」にカメラの映像が映し出され、まるで自分が飛んでいるかのような鳥目線で操作でき、空撮機では味わえないスリルを味わえます。

ゴーグルをかけることで完全に「目視外飛行」になりますので、野外で飛ばす際には必ず国土交通省に許可申請する必要があります。
ホバリングしない

FPVドローンと空撮機の大きな違いは、ホバリング(その場に停止)するかどうかです。
空撮機であればスティックから手を離すと自動でホバリングしてくれます。しかし、FPVドローンは基本的にGPSやセンサー類、高度維持機能がないのでホバリングしません。
ホバリングしないとどうなるのか?前後左右・上下にドローンが勝手に動いてしまいます。つまり、常にスティックを操作する必要があるのです。
空撮機には(一部の機種で)ATTIモードがあり、前後左右には動きますが、高度は維持してくれます。FPVドローンは、そのATTIモードに高度を維持する機能がないモードということで、操作は格段に難しくなります。

空撮機しか操作したことない人にとって、はじめは操作がとても難しく感じると思います!
機体の傾き制御がない

FPVドローンには機体の傾き制御がありません。傾き制御がないと、例えば、空撮機で左右移動するためのスティックを入れ続けると、機体がぐるぐる回転してしまうということです。
空撮機では機体の傾き制御がされており、一定以上は機体が傾かないようになっています。ところが、FPVドローン(アクロモード/Mモード)ではその制御がないので、空撮機のように操作してしまうと、機体が逆さまになってしまい墜落させてしまうのです。

ドローンは機体を傾けることで前進したり左右に移動したりしてます。空撮機はカメラの向きが変わらずわかりづらいですが、実際には機体は進んでいる方向に傾いているのです!
真下や真上に飛べる

FPVドローンはあらゆる制御がないため安全性は低いです。しかしその一方で、上手く操作できれば、かなり自由度の高い飛行ができます。
具体的には、真下にダイブしたり、逆に真上に登ったり。さらに、傾き制御がないことから、ひっくり返ることも可能ですので、アクロバティックな飛行もできます。
これらの飛行はあらゆる制御がある空撮機ではできません。よって、FPVドローンはこれまでの空撮機では撮れなかった、より迫力ある映像を撮れるわけです!
100km超の高速飛行が可能

空撮機では、Sモードでも最大70〜90kmくらいの速度しか出ませんが、FPVドローンだと普通に100km以上の速度を出せます。
高速で360度自由自在に飛ばせるわけですから、迫力ある映像を撮れることは誰でも想像できると思います。また、FPVドローンは5.8GHzの電波を使うため、遅延がほとんどなく攻めた空撮ができます。

紹介するDJI FPVは、普通のFPVドローンとは異なり、空撮機と同じ2.4GHzを使っています。それでも遅延はほとんどないので、ある程度攻めた撮影も可能です!
DJI FPVを飛ばすための準備・必要なこと

FPVドローン初心者が「DJI FPV」を飛ばす前にやるべき以下のことを解説します。
- 航空法の許可申請(目視外は必須)
- 飛行場所の確保(民法や河川法 等)
- 各種保険に加入しておく
- シミュレーター(Mモードの練習)

DJI FPVはこれらのことをやるだけで誰でも飛ばせて、映像を撮れるわけですから凄いですよね♪
航空法(目視外)の申請

DJI FPVは重量100gを超える「無人航空機」に該当するため航空法が適用されます。ゴーグルをかけて操作するため、航空法の「目視外飛行」に該当し国土交通省への許可申請が必須です。
申請の仕方はDJIが丁寧に解説してくれています↓
そのほかにも環境によって、「周囲30m以内に人があったり物件があったり…」の許可申請も飛ばすうえでほぼ必須な項目と言えます。夜間には飛ばさないでしょうし、DID地区(人口集中地区)でも飛ばさないでしょうから、それらの許可は必ずしも必要ではありません。

DID地区でDJI FPV(ゴーグルをかけて)を飛ばす場合には「包括申請」では通らず、「個別申請」が必要になるので注意!
- 許可申請する項目は主に2つ!
- ・目視外飛行(必須)
・人・物件から30m(ほぼ必須)
厳しいマニュアルも遵守する必要あり

目視外飛行(航空法)の申請をしても、自由に飛ばせません。
申請する際のマニュアルに沿って飛行させる必要があり、このマニュアルがまた厳しい!目視外飛行の許可を貰ったとしても、現状では補助者が必要でひとりでは飛ばせませんので注意が必要です。

補助者も必要に応じた人数が必要になります。飛ばす範囲が広ければ広いほど人数を多く必要としますし、一人いればいいというわけではありません!
標準マニュアルで申請した場合には以下の飛行はできません。
- 病院や学校などの第三者の往来が予想される場所
- 高速道路や鉄道、高圧線などがある周辺の空域
- 風速5m/s以上の風が吹いてるとき
- 離着陸時に30m以内に第三者や物件があるとき

これらは標準マニュアルではなく「独自マニュアル」で申請することで解決します。(もちろんそれでも制約はあります)
関連記事 ネット上のDIPSから簡単に包括申請!ドローンMavic 2での申請の仕方!
飛行場所の確認・許可

国土交通省の許可申請が済んでも、飛ばす場所(土地)の許可が必要です。
これはDJI FPVだけではなく、空撮機を飛ばすときと同じです。川で飛ばすには「河川法」、海で飛ばすには「海岸法」や「港則法」が関係してきます。陸地で飛ばす場合には、必ずどの土地にも地権者・管理者がいますので、そこで飛ばしていいか確認しておく必要があります。
気にすべき主な法律は以下のとおりです。
- 民法(一応上空300mまでは地権者の土地)
- 河川法(川で飛ばす)
- 海岸法(海で飛ばす)
- 港則法(海で飛ばす)
- 道路交通法(道路上空で飛ばす)

航空法と土地の許可をとっておけばOK!自作FPVドローンの場合には「電波法」が関係してくるのですが、DJI FPVは必要ありません。
機体保険と賠償保険に加入しておく

ドローンを買ったら以下2つの保険に入りましょう。
- 機体保険(DJI Care Refresh)
- 賠償保険(人や物に危害や損害)
ドローン本体(機体)が破損したときの保険と、ドローンが衝突や墜落して人に被害・物件に損害を与えたときの保険ですね。
機体保険は任意ですが入っておいたほうがいいでしょう。賠償保険に関しては、FPV機は事故の確率が高いため、加入しておくことを強くおすすめします。
機体保険
機体保険は特にDJI FPVには必須と言えます。
機体保険はDJI公式ストアで購入時などに入れる「DJI Care Refresh」に入ればOKです。
「DJI Care Refresh」は、もしDJI FPVが破損したとしても、少額を払うことで新品もしくはそれと同等の製品に交換してくれるサービス(保険)です。
以下のように期間を選べます。
DJI Care Refresh(1年版) | DJI Care Refresh(2年版) |
料金:23,100円 | 料金:38,500円 |
有効期限は1年間で、2回まで交換可能 | 有効期限は2年間で、3回まで交換可能 |
上記の保証は下記において有効です。
- 新規購入かつアクティベーションが行われていない製品
- アクティベーションを行ってから、96時間以内のドローン
アクティベーションしてから96時間を超えてしまうと無効なので要注意。

わたしはDJI FPVは「1年間」にしてます。1年後どうなるかわかりませんし、もしかしたら後継機が出るかもしれませんし…。予算に応じて決めるといいと思います!
DJI FPVはさらなる注意点がありまして、それは紛失に関しては保証適用外ということです。
8、DJI Care Refresh飛行紛失保証のリフレッシュ交換サービスの適用対象を教えてください。
現時点では、DJI Care Refresh飛行紛失保証のリフレッシュ交換サービスの適用対象は以下となります。
– DJI Mini 2
– Mavic Air 2以上の製品の飛行紛失が発生した場合は、リフレッシュ交換サービスご利用の流れに従って操作を行うことで、新品同様の性能と信頼性が保証された同製品を交換することができます。
詳細は「利用規約」の「リフレッシュ交換サービスご利用の流れ」をご参照ください。引用: DJI公式ホームページ
DJI FPVをどこに墜落させたかわからない、回収できなくなった場合にはこの交換サービスは適用されませんので、また8万円くらい出して買う羽目になります(T . T)
賠償保険
ドローンを飛ばしていて、人や物件に被害や損害を与えてしまう可能性は高いですし、DJI FPVは機体性能からその可能性は特に高いです。
この賠償保険、実はDJI社のドローンを買うと1年間無料で入れる「DJI無償付帯賠償責任保険(1年間)」という保険がありますので、購入時に忘れず入るようにしましょう!
こちら、対人は1事故につき1億円まで、対物は1事故につき5,000万円まで保証されます。

とりあえず1年間はこの保険でOKですので、必ず入っておきましょう!
最近は飛ばす場所によっては「保険を提出してくれ」と言われることも増えていますので、その点からしても賠償保険は必要ですね。
シミュレーターで操作を練習

DJI FPVには以下3つのモードがあります。
- Nモード(普通)
- Sモード(速い)
- Mモード(マニュアル)
NモードとSモードは空撮機と似ているモードです。Mモード(マニュアル)は、FPVドローンでは「アクロモード」と呼ばれ、これが何の制御も効かずすべて自分で操作しなければならないモードです。

このMモードは空撮機の操作とは異なりますので、初めてやると300%墜落します!
墜落の一番の原因は、傾きの制御がないことです。
空撮機は傾き制御があるため、スティック目一杯倒しても、一定以上機体は傾きません。一方、FPVドローンは傾き制御がないので、スティックを目一杯倒すと機体がクルクル回り続けます。
FPV初心者は、まず傾き制御のない操作に慣れるために「シミュレーター」というのが極めて重要になってくるのです。
シミュレーターで操作に慣れる
シミュレーターとは、PCでゲームのようにして遊ぶものです。
操作性は実機を操作するのとほぼ同じで、練習としてはかなり効果があります。プロポは実際に操作するプロポ(送信機)を使いますし、ゴーグルを装着して操作することも可能です。
シミュレーターはいわばゲームですから、何度墜落させても問題ありませんし、すぐにやり直しできますので練習し放題!(実機ではそうはいきません)
シミュレーターで墜落させずに飛ばせるようになって初めて実機に移行します。

FPV初心者の人はこのシミュレーターは必須です! やらないと200%墜落させます。逆に、しっかりやり込めばDJI FPVは初心者でも簡単に扱えます。
どのシミュレーターを使えばいいの?
シミュレーターは、DJI社が用意してくれています。
実際の使用するプロポ(送信機)やゴーグルで操作できるため、DJI FPVを購入したらまずこちらのシミュレーターで練習します。
もう1つおすすめなのはVelociDrone(有料)です。
こちらも実機に近い操作ができ、DJI FPVのプロポ(送信機)を使えるのでいい練習になります。さまざまなコースがあり、色々なシチュエーションで練習できるのが特徴です。

こちらは有料になりまして2,600円ほど掛かります!
DJI FPVの性能・スペック

センサー | 1/2.3インチCMOS |
有効画素数 | 12MP |
レンズFOV | FOV: 150° 35 mm判換算:14.66 mm 絞り:F2.8 フォーカスモード:固定焦点 フォーカス範囲:0.6m〜∞ |
ISO | 100-12800 |
シャッター速度 | 1/50-1/8000秒 |
静止画サイズ | 3840×2160 |
写真フォーマット | JPEG |
動画解像度 | 4K:3840×2160 @ 50/60fps FHD:1920×1080 @ 50/60/100/120fps |
動画フォーマット | MP4/MOV (H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC) |
動画 最大ビットレート | 120Mbps |
カラープロファイル | 標準、D-Cinelike |
RockSteady EIS | 利用可能 |
歪み補正 | 利用可能 |
対応ファイルフォーマット | exFAT(推奨) FAT32 |
離陸重量 | 約795g |
サイズ | 255×312×127 mm(プロペラあり) 178×232×127 mm(プロペラなし) |
対角寸法 | 245mm |
最大上昇速度 | Mモード:無制限 Sモード:15 m/s Nモード:8 m/s |
最大下降速度 | Mモード:無制限 Sモード:10 m/s Nモード:5 m/s |
最大速度 | 140 km/h、Mモード:39 m/s Sモード:27 m/s Nモード:15 m/s |
最大加速度 | 2秒で0 km/hから100 km/h |
運用限界高度(海抜) | 6,000m |
最大飛行時間 | 20分 |
最大ホバリング時間 | 約16分 |
最大飛行距離 | 16.8km |
最大風圧抵抗 | 39〜49 km/h |
動作環境温度 | -10℃ ~ 40℃ |
対応SDカード | microSD(最大256GB) |
内部ストレージ | なし |
検知システム | 前方・下方(Nモード) |
バッテリー容量 | 2000mAh |
電圧 | 22.2 V |
バッテリータイプ | LiPo 6S |
動作周波数(伝送) | 2.400〜2.4835 GHz(動画) |
ライブビューモード | 低遅延モード:810p/120fps ≤ 28ms 高品質モード:810p/60fps ≤ 40ms |
通信帯域幅 | 40 MHz(最大) |
最大ビットレート(動画) | 50 Mbps |
伝送範囲 | 6km(日本) |
オーディオ伝送対応 | あり |
ゴーグル伝送電力 (EIRP) | MIC(日本):≤ 20 dBm |
ゴーグル通信帯域幅 | 40 MHz(最大) |
より詳しい詳細は、DJI公式ホームページにあるDJI FPVのスペック記事へ。
実際にDJI FPVを飛ばしたレビュー

DJI FPV(FPV機)を飛ばしてみて思ったことを書いていきます。
操作自体が楽しい

FPV機の操作は、ゴーグルをかけてまるで自分が鳥になった気分になるため、そもそも飛ばしているときが一番楽しいです。
マニュアルモードはホバリングしないため、飛ばしている間は常にヒヤヒヤ。スティックから指を離したら、どんどん落下していくだけ。その緊張感も相まって空撮機では味わえない爽快感があり、フライト終わりには疲れとともに満足感が半端ありません(笑)
空撮機はどちらかと言うと「映像を撮ること」に注力しますが、FPV機は映像というより「どう飛ばそうか飛行自体」に注力する感じです。
操作は完全に慣れ

初のFPVですが、操作はシミュレーターのおかげで全然問題ありませんでした。
FPV経験者は難しいと言いますが、FPV機は「難しい」というよりは「慣れていないだけ」ですので、慣れてしまえば操作自体はとても簡単です。

DJI FPVはあくまで「映像撮影」目的の機体!アクロバットな飛行をする機体じゃないので、普通に飛ばすぶんには操作は難しくないですよ。
「操作が難しそうだからやめておこう!」という人もいますが、本当にシミュレーターで慣れてしまえば大したことないですので、躊躇する必要はありません。
ミスすれば衝突&墜落して故障するリスクはありますが、それは空撮機も同じ。障害物スレスレを攻めたりしなければ墜落させるリスクもだいぶ減らせます。先入観から躊躇することなく、まったくのFPV初心者でも全然飛ばせます。
ブレのない4Kの綺麗な映像を撮れる

映像に関してはさすがDJI社です。DJIはドローンの会社であるとともにカメラの会社でもありますから、映像はしっかり使えるレベルの映像を撮れます。
センサーサイズは1インチ以下ですが、4K60fpsでヌルヌル映像を撮れますし、色編集のことを考えてD-cinelikeで撮れるのも素晴らしいです。(もちろんマニュアル撮影可)
また、1軸ジンバルながら「RockSteady EIS」のおかげでブレの少ない映像を撮れます。

撮影した映像は、編集ソフトでブレ補正をする必要がなく、空撮機と同じようにそのまま使用できますよ!
NモードとSモードの使い道は少ない

NモードとSモードは、DJIの空撮機と同じように「高度維持機能」が付いているモードです。
空撮機と唯一異なるのが、ジンバルが3軸ではなく「1軸」であること。つまり、左右に移動すると映像が傾いてしまうため、映像として正直使いづらいです。
実際にNモードやSモードで空撮機の代替えできるか試しましたが、「まっすぐ」と「超低速」においてはブレのない使える映像を撮ることは可能でした。

超低速とは3km以下くらいの速度です。
DJI FPVはあくまでMモード用の機体であり、NモードやSモードは離着陸時に重宝します。離着陸時にはNモードで、上空でMモードに切り替える感じですね。そうすれば安全です。
- モーションコントローラーは?
- 別途販売されている「モーションコントローラー」は、NモードやSモードでしか使えません。一応Sモードは100kmは出るので、あまりに強風でなければ速度を利用した良い映像は撮れます。しかし、あくまで遊び的な要素で使える感じですかねぇ…。
墜落には要注意

シミュレーターをやっていようが、飛行させている以上墜落するときはします。
DJI FPVは自由に機体を動かせることもあり、迫力ある映像を撮るときに攻めてしまいます。そうすると、やはり衝突の危険性は高くなりますから、そこは細心の注意を払うべきです。
ちなみに、練習中に木に衝突する寸前の映像です(笑)

今は笑い話ですが、木に衝突すると機体を回収できないことがありますので、このときは手汗がハンパなかったです^^;
「DJI Care reflesh」に入るのは必須ですが、DJI FPVには「紛失保険」はありませんので、もし機体を回収できなければ再び高額な機体を買う羽目になります。
たとえ回収できたとしても、「DJI Care reflesh」での交換は3万円掛かるわけですから、無駄な出費をおさえるために、できれば墜落は避けたいものです。
操作ミスがないように注意するのと、飛行中は常に電波の状況を気を使って物陰などに入らない、あまり攻めた撮影をしないようにするといいですね。

DJI FPVで新規購入すると83,600円掛かります!
飛ばせる場所が限られる

DJI FPVは空撮機より飛行場所が限られます。
どうしても空撮機よりも操作がアクロバットになりますし、速度も出ますから、人がいるところでは飛ばせません。飛ばせるとしたら海や山、川くらいしかありません。
地方なら飛ばすところはたくさんありますが、都市圏に住んでいると、飛ばすのに数時間の移動が必要になり、飛ばすのに苦労します。

観光地などは不特定多数の人がいるため、飛ばすわけにはいきません…。
FPV機は、練習するぶんには飛行場所は見つけられますが、映像を撮影しようと思うと、なかなかいい場所がありません。人がいなくて、なおかつ絵になる場所はあまりないんですよね。
長距離フライトができる

FPV機の魅力としては、長距離フライト(ロングレンジフライト)があります。ロングレンジとは、長い距離を飛ばすことです。
自作のFPV機では、日本でロングレンジをやることは難しく、日本人がやっているロングレンジ動画はほとんどありません。それは、電波的な問題で、合法的な電波使用では長距離届かないのです。
国内でもやっている人はいますが、非合法な900MHzの電波を使用したり、出力を上げたりして違法にやっているため、公に動画は投稿していないのです。

合法的に日本でロングレンジフライトは事実上できないのです!
ところが、このDJI FPVは2.4GHzを使っており、理論上は6kmまで飛ばせます(実際にはそんなに飛ばせませんが)。バッテリーも使い方によっては10分以上持つので、合法的に長距離飛ばせます。
あとは航空法の問題を解決すればOK。自作のFPV機よりも遠くへ飛ばせるので、国内においてロングレンジはDJI FPVだからこそできるのです。

まぁ狭い日本ではそもそも長距離飛ばせるところがないんですけどねぇ…
遅延はほとんどない

DJI FPVは2.4GHzを使っているため、5GHz帯よりも遅延は発生します。
一般的にFPV機は遅延が命取りになりますが、DJI FPVはそもそも撮影用のFPV機です。レースなどのように0.1秒単位で操作するわけではないので、そもそも遅延はそこまで重要ではないです。
DJI FPVの遅延は多少はありますが、致命的な遅延ではなく限りなく低遅延を実現していますので、空撮するぶんにはまったく気になることはありません。

自作のFPV機を飛ばしている人も、遅延は少ないと言っています!
自動ホバリング機能あり
DJI FPVは非常に安全性の高い機体です。
自作のFPV機では、電波がロストすると機体紛失となります。しかし、DJI FPVは電波がロストすると、その場で緊急停止してホバリング&自動帰還してくれる機能が搭載されています。
DJI FPVは、自作機で使われるアナログ信号ではなく「デジタル信号」を使っており、電波ロストするとゴーグルの画面は真っ暗になります。アナログ信号ですと、電波が悪くなっていく過程がわかり対処できますが、デジタル信号はスパッと真っ暗になり、適切な対処ができません。
そこで、緊急停止→ホバリング→自動帰還機能です。電波ロストしても機体を失うリスクが少ないため、かなり安全性の高い機体といえます。
DJI FPVのデメリット

素晴らしいDJI FPVにも欠点・デメリットがあります。
- 紛失・破損した際の金銭的な負担
- Nモード・Sモードの映像が使えない
- スマホ画面だけで操作できない(情報が非表示)
- 本当に綺麗な映像を撮るのが難しい
紛失・破損した際の金銭的リスク
DJI FPVは紛失保険がないため、紛失すると再度機体を購入することになります。破損に関しては、保険(DJI Care reflesh)に入っていたとしても3万円は掛かります。
FPV機は紛失・破損しやすいのは間違いありません。いくら安全性が高いとはいえ、状況によって緊急停止ボタンを押すのが間に合わなかったり、作動したけど遅かったり…。それなりの速度を出していたり、攻めた場所を飛んでいれば、紛失・破損は免れません。
最初に機体を買うときもまぁまぁな値段はしますが、紛失時や破損時にもそれなりの金銭的な負担があることは認識しておかなければなりません。
Nモード・Sモードの映像が使えない
NモードとSモードの映像が使えないのは欠点です。
これが使えれば空撮機とFPV機の両方の役割を担えたのですが…。
1軸ジンバルが難点。こちらが3軸で、Mモード時には適切にジンバルを制御してくれるようであれば最高だったのですが、技術的にできないのでしょうか?
カメラを取り付ける位置的にも難しいのでしょうかね(T . T)
スマホ画面だけで操作できない(情報が非表示)
スマホ画面だけ操作できないのは残念です。
ゴーグルからスマホへ映像を出力することは可能ですが、表示されるのは映像だけで、速度や高度、警告などの情報が一切表示されません。
スマホの映像だけで操作することは可能ですが、そのような情報が何もないと、危険などを察知・把握できませんので、事実上スマホ画面だけでの操作は難しいということです。

ゴーグルもいいですが、スマホの画面を見て操作できると最高なんですけどねぇ…
本当に綺麗な映像を撮るのは難しい
DJI FPVは、スペック上ではとても綺麗な映像を撮影できます。4Kの60fpsに対応、D-Cinelikeでも撮れます。しかし、撮れる映像は残念ながら空撮機と比べると綺麗ではありません。
その理由は主に以下のとおりです。
- 4K映像はクロップされる
- 滑らかな操作が難しい
- 電子ブレ補正に限界がある
DJI FPVでは4K映像をクロップすることで、映像に写ってしまうプロペラを写らなくします。クロップすればそのぶん拡大しているため画質は落ちます。
操作もスティックのレートを調整しないと滑らかな映像は撮れません。いくらレートを下げても、操作中の迷いなどが映像に反映されてしまい、本当に求める映像を撮れないのです。
また、電子ブレ補正にも限界があります。スマホやPCではわかりづらいですが、大画面で見てみると、細かいブレが結構残ってしまっており、映像的には微妙です。
これらは改善の余地があります。
- アクションカメラを載せる選択肢
- DJI FPVを使用している多くの人は、機体にGoProやActionカメラを載せています。アクションカメラのほうが、ブレのない綺麗な映像を撮れますし、GoProに関しては「ReelSteady GO」というソフトを使用することで、誰でも綺麗な映像が手に入ります。
DJI FPVを半年以上使用したレビューも以下の記事に書いています。
初心者でも購入して大丈夫?どんな人におすすめ?

「初心者でも購入して大丈夫なのか?」という不安があると思います。
結論としては、初心者でも購入して全然問題ありませんし、むしろDJI FPVはこれまでFPV機を飛ばしたことがない人向けの機体でもあります。
「DJI FPVはすでにやってる人向けの機体で、初心者向けではない」と言っている方もいますが、それは少し違うことを初心者のわたしが書いておきます。
初心者向け・万人向けの機体

DJI FPVは初心者向けであり、経験者向けの機体でもあります。
FPVの基本的な考え方として、「墜落を繰り返し、自分で機体を修理して上手くなっていく」というものがあります。それは、レースやフリースタイルをやっている人がそうやって成長してきたからですね。
FPV機は墜落させる可能性が高く、高額なDJI FPVを墜落させては買って…を繰り返していたのでは金銭面的に辛い。なので、FPV機をあらかじめやっている人でないとDJI FPVはお金がいくらあっても足りない、と言うのは理解はできます。
しかし、操作に関してはシミュレーターで解決できます。実際にわたしがそうですが、シミュレーターをやっておけば初心者でも扱え、これまで一度も墜落させていません。
普通に操作できるようになった上で墜落させることがあるなら、それは空撮機とリスクは同じで、初心者向きではないという理由にはなりません。

DJIはありがたいことにシミュレーターを用意してくれています。シミュレーターである程度練習することで、初心者でも墜落させる確率は大きく下げれます!
簡単に始めれるのが最大のメリット
DJI FPVは初心者が簡単にFPVを始めれます。
- 機体を組み立てる必要なし
- 細かい設定ができなくてもOK
- 電波の国家資格を取らなくていい
- バッテリー管理の必要もなし
機械(自作)が苦でない初心者は、自作機から始めるのもアリです。しかし、これからFPVを始める人のなかには、自作や細かい設定をやりたくない、国家資格なんて面倒くさい、と思っている人もいるはず。

趣味でやろうと思ってる人ならなおさらですよね〜
自作できない、機械に疎い人にとっては、FPVを始めたいと思ってもできない現状があるわけです。これは自作や機械関係が好き・得意な人には理解できないことです。
DJI FPVは、詳しい知識がなくても、機械音痴でも、誰もがFPVをできます。
どんな人におすすめ?

- 気軽にFPVを飛ばしたい人
- 近くに飛ばせる場所がある人
- 国家資格を取りたくない人
- 機械関係が苦手な人
上記のいずれかに該当しているなら、DJI FPVはおすすめできます。
自作のFPVドローンは非常にハードルが高いです。始めるのに時間もお金も掛かりますし、始めたあとも法律を守ればろくに飛ばせないのが現実です。
それに比べて、DJI FPVは空撮機のように買ってすぐに飛ばせる機体ですので(目視外飛行の申請は必須)、飛ばす前の面倒な手続きがほとんどいりません。

機械が苦手で映像撮影が目的ならDJI FPVの一択とも言えます!
DJI FPVの購入は?注意すべき点は?

DJI FPVを購入する際は、以下2つを買いましょう。
- DJI FPVコンボ+DJI FPV Fly Moreキットで購入
- DJI Care Refreshを購入
DJI FPVは機体単体でも購入可能ですが、初めて購入するならプロポやゴーグルなどがセットになっている「DJI FPVコンボ」で購入する必要があります。
それに加えて「DJI FPV Fly Moreキット」の同時購入を強くおすすめします。「DJI FPVコンボ」にはバッテリーが1本しか付いておらず、飛ばし方によっては1本10分持ちませんので、1本では全然楽しまません。
また、DJI FPV購入時には、機体保険として「DJI Care Refresh」も同時に購入しましょう。
DJI FPVの値段は?

- DJI FPVコンボ:118,800円
- DJI FPV Fly Moreキット:33,000円
- DJI Care Refresh(1年):23,100円
- DJI Care Refresh+:19,800円
値段は上記の通りです。
最低限必要な「DJI FPVコンボ」+「DJI FPV Fly Moreキット」の購入は151,800円になりますし、そこに「DJI Care Refresh(1年版)」を付けると174,900円になります。

DJI FPVをまともに飛ばすなら、15万円+αは必要になりますね!
購入は、DJIの公式ストアやAmazonで買えます。DJIの公式ストアで買うと、DJIの公式ストア内で使うことができるDJIクレジットが1%還元。
まとめ

初心者目線でDJI FPVのレビューを書きました。
初心者・経験者問わず、FPV機で手軽に映像を撮りたい人を対象にした機体に仕上がっています。FPV初心者でもFPVの映像を撮りたいと思っているのでしたら、躊躇することなく購入しましょう。
シミュレーターで練習することで墜落は防げますし、そのシミュレーターも無料で使えます。