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珍しい海水のお堀「今治城」をドローンで空撮!飛行許可は必要?

今治城 撮影スポット(被写体)

前々から撮影したかった「今治城」をドローンで撮影してきた。

ここは松山城みたいに国宝ではないので、意外と誰でも撮れてしまう。街のど真ん中にあるが、広いお堀の上は障害物がないので安全に飛ばせるのもいい。

いつも風景撮影(自然)ばかりなので、たまにはこういう歴史的な建造物を撮りたくなるし、絵的にもやはり素晴らしいものが撮れる。

本記事では、今治城を撮影したときの体験談や飛行許可について書いている。

今治城とは?

今治城とは

今治城は、戦国時代から江戸時代初期に活躍した戦国武将の藤堂高虎が、1602年に瀬戸内海に面した海岸に築いたお城。

堀に海水を直接引き入れている珍しいお城で、高松城や中津城と並び「日本三大水城」と呼ばれている。築城当時は、海から直接堀へ船で入ることができたそう。

別名「吹揚城ふきあげじょう」で「日本百名城」にも数えられている。

今治城のドローン空撮映像

今治城は現存12天守(江戸時代以前からの天守が現存している)ではないものの、天守に、石垣に、お堀に、非常に撮り甲斐があった。

石垣とお堀に関しては当時から残されているものだそう。

撮影した日は夏の午前中。日陰がほとんどなく、わずかな木陰に隠れながらの撮影だった。1時間ちかく撮影していたので汗をかきながらの撮影。詳しくは書かないけど、夏場でも冬場でも冷房・暖房が効いたところで快適に飛ばすことが多いから辛かった(笑)

せっかく撮影するので、可能な限り満足いくまで撮りたい。お城を一方向からだけではなく、全方向から撮りたかった。全方向撮ると離発着地点は2箇所。バッテリーは4本使用しそれぞれ2本ずつ使う。

今治城での離発着地点

基本的にお堀の上から撮ることになる。まわりからしか撮れないとなると、自然と撮れるカットも決まってくる。

普通は1時間も撮る必要はなく、バッテリー1本だけでも十分たくさん撮れる。しかし、同じ方向でも角度や高さを変えると全然異なる絵になるので、いつも似ているけど異なるカットをたくさん撮ってしまう。

「望遠」が大活躍

今治城

今治城は撮り方が限られる。

基本的にお堀の上空からしか撮れず、天守を含め以下のようなものを撮るかたちになる。

御金櫓、犬走り跡、南隅櫓跡、吹揚神社、鉄御門、武具櫓、藤堂高虎公像、裏高麗門

あとはお堀上空でノーズインサークルしたりしてクルクルまわる。それくらいしか撮れない。こういう撮り方だとほかの人と同じような撮り方しかできず映像も似てしまう。しかし、工夫することでまったく異なる絵を撮ることも可能で、そのひとつが「望遠」を使って狭い画角で撮影することだ。

今回撮影に使用したのはDJI Mavic 3。この機体には162mmの望遠が備わっている。この望遠を使いこなすのは難しく、繊細な操作が必要だし、ピントが甘くなりがちなのでほとんどの人は使わない。しかし使いこなせればなかなか迫力ある映像が撮れるのも事実だ。

今治城

撮影するにあたってあらかじめ「望遠」を使うことを決めていた。それは、以前「宇和島城」の撮影で望遠を使ったとき、お城と望遠は相性がいいことがわかっていたからだ。

ドローンは基本24mmの「広角」になるので迫力のある絵は撮りづらい。迫力を出すなら被写体に接近する必要がある。しかし近寄れない場合も多い。離れた位置から迫力を出すにはやはり画角が狭いほうがよく、162mmという画角は使いこなすのは難しいながらも結構使える画角なのだ。

しかし今回は飛行範囲が「お堀の上空だけ」という縛りがある。162mmの画角でお城を撮るとなると、本来は距離をとらないといけない。ところがお堀の上空しか飛ばせないので距離をとることができず、被写体がかなり大きく写ってしまう。ただ、それが逆に迫力を生む。

事前の想像通り、望遠で撮影した天守はすごかった。迫力抜群。被写体との距離も近いのでピントも決まってかなり迫力のある絵になった。改めてお城と望遠の相性はいいと再確認。

望遠を使った撮り方としては、天守だけ撮ってもいいが、手前に何かを入れることでより一層迫力ある絵になる。今回は位置的にも「御金櫓」を入れたりしてみたが、これが大正解。

今治城

一方、お堀の上空という限られた空間で望遠を使った撮影は難しい。外にはみ出るわけにはいかないし、当然ながら墜落させるわけにもいかない。

撮り方としてはやはり「機体の目視」が重要になってくる。まずは画角を完璧に決めて操作を始める。ちょうどいいスティック位置を固定できたら、チラチラ機体とモニターを交互に確認。望遠での撮影は少し動くと絵的には大きな動きが出る。なので制約があったとしも、動きのある絵が撮れてしまうのだ。

撮影時にはCモード(Tモード)で飛ばす。クルーズ制御で最大速度を設定できるので、初期設定が少し速いと感じれば遅くすることも可能。自分はいつも遅くしている。

今治城を含め「お城」を撮るときには、広角で全体を撮ることはもちろんのこと、ぜひ「望遠」の狭い画角を使うことをおすすめする。望遠が搭載されている機体は限られているものの、せっかくお城を撮るなら望遠が付いたドローンで撮影したほうがいい。

ちなみにどのドローンにもデジタルズームは付いているが、これは使用しないほうがいい。画質にまったくこだわりがないのなら使用するのもありだけど、基本的に粗くなるので使うのは避けるべき。

裏側からの撮影がおすすめ

今治城

天守を撮影するなら裏側の「裏高麗門」側からも撮りたい。

「裏高麗門」のところに小さな公園があるのでそこから飛ばせばOK。観光客も通るので橋を占有したりするのはダメだし、邪魔にならないように飛ばすこと。

個人的に好きな構図が、この「裏高麗門」を手前に、うしろに天守を入れた絵だ。

ドローン自体は水面近くを飛行し、少し見上げるようにして撮る。ドローンは高いところから俯瞰で撮るだけと思い込んでいる人も多いが、実は水面から見上げるようにして直線的に滑らかに撮れるのもドローンならでは。とくにお城の場合は、上空から撮るよりも低い位置から見上げるように、人間が下から見上げるように撮ったほうがかっこいい。上空からでは迫力もなければ、高さもわからず大した絵にならないのだ。

今治城を撮るときには正面側からはもちろんのこと、裏側から撮ることをお忘れなく。実は裏側からのほうが天守にも近づけて海も写せたりする。

今治城でのドローン飛行許可

今治城

今治城は、今治市の公園緑地課に「ドローン飛行予定表」を提出すれば誰でも飛行できる。

ドローン飛行予定表は、公園緑地課の公式ホームページからダウンロード可能。それと同時に国土交通省の「無人航空機の飛行に係る許可・承認書」の添付も必要。

事前に2つを添付してメールで送るだけ!

メールの提出先は以下の通り。

提出先今治市公園緑地課
電話番号0898-36-1563
Eメールkouen@imabari-city.jp

飛行できる範囲は基本的にお堀の上空。しかし「ドローン飛行予定表」を提出していれば公園内を飛行できるため、敷地内の一部でも飛ばせる。

ほかのお城も意外と飛行可能

お城はドローンを飛ばせないと思いきや、愛媛県内にあるお城に関してはわりと個人でも飛ばせ。飛ばせないのは国宝にもなっている「松山城」くらいで、そのほかのお城は申請書を提出したり、そもそも申請なしで飛ばせるお城もある。

今治城

一方、今治城には飛行禁止の場所も決まっており、それは天守がある区画。ここは管理している場所が「大洲城管理事務所」で飛行は許可していないとのこと。天守を撮影するなら周囲のお堀から撮影するしかない。

航空法に関しては、DID地区(人口集中地区)に該当している。また「30m以内に人や物件〜」にも該当しているし、映像撮影するなら「目視外飛行」も必要。今治城で飛行するなら国土交通省の飛行許可・承認申請は100%必要なので取得しておこう。

注意点はある?

今治城

実際に飛行させてみて危ない障害物はなく非常に飛ばしやすかった

しかし、飛ばす数ヶ月前に誰かがお堀にドローンを水没させたらしく、回収のために消防などが来て大変だった、と管理者さんが言っていた。飛ばした経験からしても、一体どこに墜落させる要素があるのか全然わからないが、あんなところで水没させてしまう人がいるんだなぁと驚いた。

注意すべき点としては、ついうっかりお堀から外にはみ出したり、逆に天守がある敷地内へ入ってしまわないようにすることだ。とくにお堀の外は普通に歩道になっているため、第三者が歩いている可能性がある。歩道には電線もあるので、手元のモニターに夢中になりすぎないよう要注意。

飛行マニュアルを遵守

今治城

航空法を守ることはもちろんのこと飛行マニュアルに沿った運用も必要だ。

とくに今治城は観光客が次々とやってくるので第三者には要注意。お堀の上空だけを飛ばしていれば問題ないが、お堀にかかっている橋の上を通過するなら注意が必要だ。また、ここはDID地区なので「目視外飛行」するなら補助者の設置が必要になる。

次いでに言うと、ここは街のど真ん中とも言える。よって飛行中に通報される可能性もゼロではないので、あらかじめ最寄りの警察署に連絡を入れておくと安心だ。

まとめ

今治城

実際に今治城を撮影してきた体験談や飛行許可について書いてみた。

ここのお城は意外と誰でも撮れるので、今治を観光する際はあらかじめ申請をして撮影することをおすすめする。映えるかっこいいお城だし、障害物もなく安全に撮れる。もちろんDID地区だし、観光地にもなっているから絶対に墜落させてはいけないが。