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ドローン空撮テクニックまとめ

空撮テクニック/操作方法

空撮機で綺麗な映像を撮影するための空撮テクニックを解説。

カクッとならない映像を撮るために意識すべきことから、プロポの操作方法、撮りたいおすすめな空撮ショット、環境別・被写体別の空撮テクニックも載せています。

これまで様々な場所で飛ばした経験から書いてますので、ぜひ参考に素敵な空撮映像を撮ってください!

綺麗な映像を撮るために意識すべきこと

撮影の際に大事なのはプロポの操作です。

プロポ操作が下手だと、どれだけ被写体が素晴らしくても映像が台無しになります。

綺麗な映像を撮るために意識すべきことは以下3つです。

  • 進路変更せず、直線を意識して飛ばす
  • 速度をずっと一定にする
  • 一度決めたスティックを固定し続ける

この3つを意識するだけで綺麗な映像を撮れますし、逆にこの3つを意識して飛ばさないと、いつまで経っても使える映像は撮れません!

進路変更せず、直線を意識して飛ばす

素人っぽい映像になってしまうのは、カットの途中で進路変更するのが原因です。

基本的に、空撮では1カット同じ進路で飛ばします。

真っ直ぐなら真っ直ぐだけ、横移動なら横移動だけ。余計な操作をしないことが大事!

この際に大事なのは、直線を意識して飛ばすことです。

前進するなら、線があると仮定して本当にまっすぐ飛ばす。右に横移動するなら、横に伸びる直線があると仮定してまっすぐ右に飛ばす。

素人がよくやる失敗カット
真っ直ぐ進んでいるのに途中でカクッと進路を変更してしまう。途中まで真っ直ぐ進んでいても、被写体が画面からズレてきてしまい、修正するために無駄な操作をしてしまう。

進路変更せず直線を意識して飛ばすことで使える映像を撮れます。

1カットで1方向と覚えておくようにしましょう!秒数で言えば、10秒程度同じ進路でまっすぐ飛べば素材としてはOK!

撮影中にカクッとなっても、編集で入れなければ問題なし。ただ、使えるカットを増やすためにも撮影の段階で気をつけましょう!

速度をずっと一定にする

速度は1カット撮り終えるまで一定が基本。

速くなったり遅くなったりするのはNG!まったく同じ速度で前進するなり上昇するなり、速度は撮影中は一定を心掛けます。

速くしたり遅くしたりすることが、素人っぽい映像になる原因ですね!

一度決めたスティックを固定し続ける

  • 進路変更せず直線的に飛ばす
  • 速度を一定にする

上記2つを行うために共通するのが、スティックを固定し続けることです。

1カット10秒なら、10秒間は絶対にスティックを動かさない。

固定し続けないと使える映像は撮れませんが、逆に、固定さえできれば使える映像が撮れますので、まずはなにより固定するためのスティック操作を習得しましょう。

カクッとならない固定するためのプロポ操作

ここでは業務・趣味問わず多くの方が利用しているDJIのMavicシリーズの操作方法を解説

操作で苦戦するのが固定し続けること。

カクッとならない使える映像を撮れるかどうかは、すべて左右のスティックを固定できるかどうかです。

空撮に使うのは以下2つの操作になるので、この2つの固定の仕方を解説していきます。

  • 左右のスティック
  • 左上のチルト調整ダイヤル

スティックを固定し続ける操作方法

空撮機のスティックは常に真ん中へ戻るようになっています。

スティックを中途半端な位置で固定するには、戻ろうとする力に抵抗し続けなければならず、これに苦戦している人が多いです。

固定できないがために素人っぽい映像になってしまうんですよねぇ…

スティックを簡単に固定する方法↓

  • 指2本(親指と人差し指)を使用
  • 人差し指は添えてストッパーにする

普段、スティック操作を親指だけで操作している人は多いと思います。

しかし、Mavicシリーズのプロポのスティックは真ん中に戻ろうとする力が強い(硬い)ため、その力に抵抗するには、指1本よりも指2本で操作したほうがいいのは小学生でも理解できると思います。

指2本にしてほかの操作に支障があるなら問題ですがなにもありません!スティックを固定するなら、必ず指2本で操作することをおすすめします。

誤解してはいけないのが、ただ指2本を使って操作すればいいわけではありません。巷で言われている、いわゆるつまむような持ち方ではまったく固定できません。

メインは親指で操作し、人差し指は添えてストッパーの役割のために使います。わかりやすく書くと、添えている人差し指にスティックを押し続ける感じです。

前進するときの操作はこんな感じです↓

操作で固定するには、添えている人差し指に(親指で)スティックを押し続ける。

固定する操作方法は、以下の記事にも書いていますのでそちらをチェック!

チルトを固定し続ける操作方法

チルト操作のダメな例

空撮するうえで映像に動きを出したりプロっぽい絵を撮るときに有効なのが、カメラの角度(チルト)を変えることです。

多用することは推奨しませんが、適切なタイミングで取り入れることで絵に動きが出てさまざまな表現ができます!

チルト操作の基本もスティック操作と同じで、一定の速度で動かすこと

1カットのなかで速くなったり遅くなったりすると、素人っぽい映像にしかなりません。いくらスティック操作が上手くても、チルトの速度が一定でないと映像が台無しになります。

チルト操作の良い例

親指と人差し指をスティック操作に使うため、基本的にチルトは中指で操作します。

ポイントは指先でダイヤルをまわさないこと。指先だけでダイヤルをまわすと、速度を一定にするのは難しいです。

上の写真のように、ダイヤルの上に覆い被せるように指全体を置き、そのまま少しだけ指全体を下げることで、一定した速度でチルトを動かせます。

プロポは「DJI RC」や「RC Pro」を推奨

プロポは操作に大きく関係します。

実は、一般的なプロポは操作しづらく、モニター内蔵型のプロポ「DJI RC」や「DJI RC Pro」のほうが操作性が良く、非常に固定しやすいです。

使用したほぼ全ての人が同じような意見を持っており、実際に操作してみても操作性は違います。確実に操作性が増し、その結果、滑らかな映像を撮れるため、できるだけどちらかのプロポを使用することをおすすめします。

それまで操作があまりできなかった人も、DJI RCやDJI RC Proに変えた途端よくなっているケースがほとんどです!

【余談】スティックのモードを解説

プロポには2つのモードがあり、「どちらを選ぶべきか?」という議論が常にあります。

  • モード1(日本で昔から使用)
  • モード2(世界標準)

日本ではラジコンで一般的だったモード1が主流、日本を除く世界ではモード2が主流。いまでは日本でもモード2の利用者は多くなっています。

ネット上のどの記事を読んでもモード2がおすすめされているので、ここ日本でもモード2の利用者は多くなってますね!

モード2は直感的で初心者には操作しやすいとされています。一方、モード1は両方のスティックを使って操作する場面が多くなるため、初心者には難しいとされています。

空撮するうえでは左右両方のスティックで操作したほうが微調整できるため、空撮するならモード1のほうが複雑な操作でも繊細な操作がしやすいです。

ただ、空撮は基本的に単純で簡単な操作しかしないので、どちらもそこまで変わらず操作できるのも事実なので、しっくりくるほうを選べばいいと思います。

わたしは、ラジコンを一度も触れたことがないドローンから始めた世代ですが、ずっとモード1を使用してます。ドローンを買った当初、どちらのほうが操作しやすいか試行錯誤したところ、モード1のほうが操作しやすかったからです。

離発着に重要なハンドリリース・ハンドキャッチ方法

習得しておくと便利なハンドリリースとハンドキャッチ。

手から離発着できるようになると、どんな環境でも離発着できますし、完全に習得してしまうと地面から離発着することがなくなります。

わたしも今では100%ハンドリリース・ハンドキャッチです!

ただ便利な一方で、高速で回転する鋭利なプロペラが自分の顔や指に接近するため、とても危険で怪我をするリスクがあり、細心の注意を払ってやる必要があります。

ここではハンドリリースとハンドキャッチをざっくり解説します。注意事項やより詳しいやり方は以下の記事に書いていますので、そちらをご覧ください。

ハンドリリースのやり方

  1. プロペラが正しく装着されているか確認
  2. 右手にプロポ、左手に機体を持つ(モード1)
  3. 機体を頭より高い位置にあげる
  4. 肘の内側を使って逆八の字にしてプロペラをまわす
  5. スティックを上に倒して離陸

ハンドリリース時は機体の障害物センサーが作動しませんので、簡単に離陸させれます。

プロペラが抜けてしまうと怪我するため、プロペラがしっかり装着されているか必ず確認し、自分の目線(頭)よりも高い位置で離陸させると安全に離陸できます。

ハンドキャッチのやり方

  1. 左手を伸ばした位置に真上から機体を下ろしてくる
  2. 頭より高い位置でキャッチする
  3. スティックを下に倒しプロペラ停止

ハンドキャッチするときは、機体の障害物センサーが自分に反応してしまいキャッチしづらいですが、センサーの性能をしっかり理解すればすんなりキャッチ可能です。

キャッチする手を伸ばした位置に、真上からドローンを下ろしてくれば障害物センサーは反応することなくキャッチできます。

キャッチすると、場合によっては機体が逃げようとしますが、慌てずにスティックを下に倒してプロペラを止めましょう。

機体を真横に倒して強制的にプロペラを停止することもできますが、モーターに負担がかかりますし、危険なのでやめましょう!

衝突・墜落を防ぐテクニック

ドローン飛行でもっとも怖いのは、衝突や墜落といった事故。

法律を遵守していれば事故を起こす確率は低いですが、Miniシリーズなどで一人で目視外飛行するときなど、墜落・紛失する可能性が高く、実際に多くの事故事例があります。

空撮用ドローンの事故で多いのが以下2つ。

  1. 障害物に衝突し墜落・紛失
  2. バッテリー切れで未帰還

上記の事故は気を付けることで防げます。

障害物に衝突し墜落

事故でもっとも多いのが、障害物の存在に気づかず衝突させてしまうこと。

法律をしっかり守り、事前にロケハンして障害物を確認しておくことで防げる確率は高いですが、周囲をよく確認せず飛ばしてしまう人も多いです。

よく墜落させてしまう状況
衝突させるときは「目視外飛行」のときがほとんど。あとは、滝壺などでGPSが突然切れて機体が流されてしまい枝に接触というケースもあります。

操作では「ノーズインサークル」か「横移動」か「後進」しているときの衝突が多く、これは機体の後ろと左右はモニターに映らないため、そのまま「大丈夫だろう」と突っ込むわけです。

わたしもドローンを買った当初は、まわりを確認せずにノーズインサークルをして木に突っ込ませていました^^;

衝突や墜落を防ぐ方法

  • 事前にしっかり障害物を確認する
  • 狭い空間では目視も入れる
  • やばいかなと思ったら即操作を止める

ドローンを衝突させる原因の大半が「ロケハン不足」か「操作の不慣れ」です。

■ロケハンして障害物を確認

ドローンを飛ばす前は、事前に障害物を確認しておくことは必須です。

特によく確認しておくのは、「枝」や「電線」の有無。

枝や電線は目視では発見しづらく、モニターを見てドローンを操作していても、枝や電線は見えづらく、見えたときには手遅れで突っ込んでしまいます。

双眼鏡を使い、飛行前にしっかり確認したうえで飛ばすことで衝突は防げます!

■障害物が多い・空間が狭い場所では目視多め

森のなかや滝など狭い空間で操作するときは、把握してない障害物がある可能性があるので、必ず機体とモニターを相互に確認しながら操作することをおすすめします。

わたしも普段は100%目視外で飛ばしていますが、狭い空間のときはなるべく機体を目視する回数を増やして撮影しています!

■「衝突する?」と思ったら即中断

手元のモニターを見て操作(目視外飛行)していてもっとも大事なことが、以下のようことを思ったら一度操作を中断することです。

  • まだ大丈夫かなぁ
  • そろそろやばいかなぁ
  • まだいけるでしょ!

経験上、障害物まであとどれくらい余裕があるかわからない状況で飛行していて、上記のようなことが頭に思い浮かび、そのまま操作し続けた場合に墜落してます。

まさに車で言う「だろう運転」です!「だろう」「かも」という単語が頭に出てきたら、良い感じに撮影できていたとしても、一度操作をやめて機体のカメラで周囲を確認してみましょう!

ひとり目視外+ノーズインサークルする際のテクニック

目視できない距離で、しかも、障害物があるとわかっていてノーズインサークルをする場合、衝突させてしまうリスクが非常に高いです。

その際に有効なのが、事前にその障害物のギリギリを機体カメラを見ながら適当に飛行し、飛んだ跡を地図上につけておくこと

「DJI FLY」も「GO 4」アプリも左下に小さな地図が出て、飛行した場所には飛んだ跡が表示されます。飛んだ跡をつけておくことで、それを越えなければ障害物にぶつかることはないので、安心してノーズインサークルできるというわけです!

この方法はGPSに頼ることになるため、電波の補足状況がよくなかったり、正しく補足できていない場合には危険はあります。

これまでの経験上、この方法で衝突や墜落させたことはありません!

もし目視できない距離で、ひとりでノーズインサークルする機会がありましたら、ぜひこの方法を試してみてください。

バッテリー切れで墜落

  • 30%を切ったら帰還させる
  • 強風時は遠くへ飛ばさない

バッテリー切れで墜落のケースも多いです。

この場合、撮影に夢中になりギリギリまで粘ってしまうのが原因。帰還させている途中でバッテリーが0%になり墜落してしまうケースです。

DJI社のドローンは事前に設定したパーセンテージを切ると警告音が鳴ります。そのパーセンテージを30%や40%にしておき、早めに帰還させることで対策可能。

また、強風時には遠くへ飛ばさないことはもちろん、風下には飛ばさないよう注意することで、未帰還は防げます

強風のときは通常よりバッテリーの減りが早いので気をつけましょう!

強風時に機体を紛失するケースは多いため、飛ばす際には飛ばし方が重要です。以下の記事では、強風時における飛行方法を書いています。

実践で使える空撮ショット

実際にドローン空撮する際によく使用するショットを紹介。

空撮では簡単な操作しかせず、以下の操作にプラスしてチルトを操作するくらいです。

  • 前進(後進)
  • 横移動(左右)
  • 上昇(下降)
  • 前進+上昇
  • 後進+上昇
  • 斜め移動
  • ノーズインサークル

前進(後進)

機体を前後にまっすぐ飛ばします。

風景撮影など、もっとも使われる操作方法です。スティックは片方しか操作せず、ただ真上か真下に倒せばいいだけですので難しいことはありません。

広い空間や壮大な場所で飛ばす場合、絵に変化が出ないため、Sモードを使用して速度を速くして飛ばすことをおすすめします!

注意点として、後進するときにはうしろが見えないため、事前に障害物がなにもないことを確認してから飛ばすように。

横移動(左右)

左右どちらかに機体を移動させます。

こちらも使用頻度の高い操作方法です。

高度を上げても使えますが、例えば、川の上を低空で横に移動させることもでき、これはドローンでしかできないのでおすすめ!

モニターでは左右が見えないので、事前に障害物を確認しましょう!

上昇(下降)

機体の高度を上げたり下げたりしますが、操作自体はこちらも簡単。

下降時には、自らが起こしたプロペラの風で不安定になるため注意が必要ですが、DJI社のドローンなら全速で降下してきても特に問題ありません。

最初は物陰に隠れていて徐々に上昇して被写体を見せる「リビールショット」がおすすめ!

前進+上昇

前進しながら上昇するカットもよく使います。

スティックは左右2本操作しますが、どちらもいい具合に上に倒すだけなので簡単です。

手前に障害物があり、その障害物を超えて隠れていた景色を見せるときなど有効です。

後進+上昇

機体をバックさせながら徐々に上昇していく絵もよく使います。

例えば、被写体から次第に離れて高度を上げていくことで、その被写体がどんな場所にあるのか見せるために使ったりします。

斜め移動

車やバイク、電車、船など、一直線に動く被写体を撮影する際に使用します。

動体空撮の際には必須の操作方法ですので、撮影する場合にはぜひマスターしましょう!

操作方法としては、「前進(後進)」+「横移動(左右)」の両方のスティックをちょうどいい具合に倒すことで斜めに飛ばせます。

飛ばしていると次第に被写体から離れたり近づいたりして常に微調整が必要ですし、カクッとなりやすいため、綺麗に斜め飛行しようと思ったら難易度は高いです。

ノーズインサークル

ノーズインサークルはドローン空撮で定番の撮影方法です。

素人の映像を脱してプロっぽい映像に仕上がります。この操作は映像に必ずとっていいほど使用されるため習得必須です!

うまく操作できれば素晴らしい映像を撮れますが、操作が下手だと一気に素人っぽい映像になりますので、完璧に操作できるように練習しましょう。

ぐるっと円を描く必要はなく、10秒ほど構図を外さずまわれればOKです!

ノーズインサークルのやり方は以下の記事で解説しています。

被写体別の空撮テクニック

被写体別の空撮テクニックと注意点の解説になります。

船舶のドローン空撮テクニック

動体空撮のなかでもっとも簡単で、練習のための被写体として最適なのが船舶です。

特にフェリーは速度も遅く(20〜30km台が多い)、Nモードでじっくり撮影できますし、海上を航行していることもあり、万が一墜落してしまったとしても大きな事故は避けれます。

船舶撮影の基本

  • 近く・遠くから撮影
  • さまざまな角度・高さから撮影
  • 速度を意識した撮影
  • 船の左前からの絵を撮る

船舶に限った話ではありませんが、さまざまな角度・高さ・距離からの撮影を心掛けます。

船舶の撮影は、通常少し離れた位置から撮ることが多いですが、被写体に接近したほうが迫力が出ますので、安全に配慮しつつ、できるだけ接近した絵を撮りましょう!

ドローンは自由自在に動けるため、複数の方向から船体を撮ることが大事になります!

真上から俯瞰、斜め上から、真横から、水面ギリギリで少しチルトを上げ気味に撮ったりすることで、同じ船でも全然違う絵を撮れますよ。

基本的には船と同じ速度で追い撮り。ほかにも、船の前方から後方へ、すれ違うよう飛ばせば船のスピード感を出せたりできます。

船舶撮影の定番構図

船舶の全体像を撮る際の定番構図は、船の進行方向左斜め前です。これはタンカーなど新造船のトライアルなどの撮影でよく撮られる構図です。

船舶撮影の注意点

  • 風やバッテリー残量を意識
  • 船の前はなるべく飛ばない
  • 裏側は電波が途切れる可能性

船舶空撮で注意すべき点は上記のとおり。

撮影していると、つい夢中になってどんどん遠くへ飛ばしてしまい、気づいたら2km超えてる… なんていうこともよくあります。

バッテリー残量はいつも以上に気を配り、早めに警告が鳴るよう設定しておくことをおすすめします。

船を追っているときは追い風で気づかず、帰還させる際に向かい風で全然進まないことも考えられるので、風上か風下か事前に確認しておきましょう!

飛行で避けるべきなのが、船の前(進行方向)を飛ばすことです。

特に、船と同じ高度やそれよりも低い高度で船の前を飛ばしてしまうと、電波が途切れた際にその場でホバリングしてしまい衝突…なんていうことも考えられます。危険を避けるためにも、船よりも低い高度で船の前を飛ばすのは絶対NGです。

また、低い高度で船の裏側に隠れてしまうと電波は途切れやすいので注意。

電波の混線は大丈夫!?

航行中の船は電波を発しますが、経験上、ドローンの電波が船の電波と混線したことはありません。たとえ影響を受けたとしても操作不能になる可能性は限りなく低いです。使用している周波数が異なるため、混線することはほとんどないでしょう。

鉄道のドローン空撮テクニック

鉄道空撮は撮影できるチャンスが限られ、操作も難易度が上がるため難しいです。

法律的にも、鉄道周辺の空域を飛行させる際には、基本的に国交相への申請時に「独自マニュアル」で通す必要があるため、気軽に飛ばせるものでもありません。

鉄道空撮の基本

  • 鉄道の斜め前に位置
  • 斜め移動で並走

限られた時間で、しかも、高速で移動している被写体をさまざまな角度や高さから撮るのは難しく、一度につき1方向からの絵になってしまいます。

鉄道の斜め前に陣取り、斜め移動しながら鉄道とともに並走する絵が一般的。

■鉄道が通過する一連の流れを撮る

鉄道がやってきて走り去っていく一連の流れを撮影するのもおすすめ。

その際の機体の位置は以下のとおり。

鉄道の斜め前→鉄道の真横→鉄道の斜め後ろ

ただ単に斜めに並走するだけなら難しくありませんが、ドローンを鉄道の斜め前から真横にし、斜め後ろへと展開するとなると非常に難しいです。

斜めに並走するだけなら「エレベーター」と「エルロン」だけですが、そこに「ラダー」が交ざるため、操作が複雑になり難易度UP!

カクッとなりやすいですし、綺麗に撮れていても被写体(鉄道)から遠ざかってしまうため、なかなか満足できる映像は撮れません。

鉄道空撮の注意点

  • 航空法(飛行マニュアル)を遵守
  • 接近しすぎない
  • 障害物に注意

鉄道空撮はリスクが高いです。

そもそも鉄道付近の飛行は航空法(飛行マニュアル)で規制されており、自由自在に飛ばせるわけではないので注意。

具体的には、飛行マニュアルに鉄道付近の飛行に関する記載があり、多くの人が利用している「航空局標準マニュアル」では、鉄道上空とその付近は飛行禁止です。

鉄道空撮は基本的に「独自マニュアル」での申請が必要!

航空法の問題をクリアしても、鉄道(線路)に接近すること自体がリスクですから、基本的に高度分の距離や30m以上は離れる必要があります。

また、撮影中は手元のモニターに意識が集中してしまうため、事前に障害物の確認は必要ですし、しっかり補助者に確認してもらいながら飛行しましょう!

車のドローン空撮テクニック

自身が所有する車やかっこいい車を撮影したい人は多いですが、自身の車であれば速度も調整できるため比較的撮りやすいです。

車の空撮の基本

  • さまざまな角度から複数カット
  • CMを意識した撮影
  • 景色のいい開けた場所で撮影

ただ走行中の車を撮るのではなく、自分や知り合いの車を撮影するなら、車は何度も行ったり来たりできるため複数カット撮れます。さまざまな角度・速度で撮影して映像に変化をつけることが大事です。

並走するもすれ違うのも良し。基本的に鉄道と同じ並走する映像がよく使われるため、斜め移動の操作方法を習得する必要があります

撮影場所は、車やバイクが映えるように、高原や開けた山道など広大な場所や絶景の場所がおすすめ!具体的にはCMで使われそうな・使われている場所です。

車の空撮の注意点

  • 障害物に注意
  • 道路交通法に注意

こちらも走る車に夢中になるため、道路脇の電灯や電柱などの障害物には注意

道路からの離発着は「道路使用許可」が必要になりますし、道路上空を飛行するのも道路を管轄している警察署に電話で確認しましょう!

高速道路や交通量の多い道路は、航空法(飛行マニュアル)で禁止されていますので、なるべく交通量の少ない場所で撮影することをおすすめします。

道路を横切るのはOK?

高速道路や交通量の多い道路を除き、基本的に道路を上空で通過するだけなら許可等は必要のないケースが多いです。ただ、飛行する際には念の為、管轄する警察署への確認を推奨します。

滝での空撮テクニック

滝はドローンとの相性抜群で、空撮し甲斐のある被写体です。

地上からだと見れない滝の全景を撮影できたり、激しく流れ落ちる滝に接近でき、迫力あるドローンならではの映像を撮れます。

滝の撮影は電波状況や飛行環境が悪いことが多く、墜落の可能性が高まるため細心の注意を払う必要があります。

滝空撮の基本

  • さまざまな高さ・角度・距離から撮影
  • スローモーションを入れる
  • 前進+チルトUPを入れる

滝の撮影でもさまざまな方向・高度から撮影します。

滝の一番下からゆっくり一番上まで上がっていく絵もドローンでしか撮れません。

わたしがよく撮影するのは、最初は地面を流れる水を映しておき、ゆっくり前進させながらチルトを徐々に上げて、最終的に滝を映すという撮影方法。(上の映像で0:55〜)

また、滝で有効的なのがスローモーション撮影です。

フレームレートを60fps120fpsにすることで、流れ落ちる水をスローにしたり、それを逆再生したりして面白い表現ができます。

120fpsで撮影できる機体でおすすめはDJI Mavic 3です。

【関連記事】「DJI Mavic 3」の性能スペックと実際に使用したレビュー

滝空撮の注意点

  • GPSの補足状況に注意
  • 見えない細かい枝に注意
  • 水飛沫に注意

■電波には要注意!

滝壺はGPSの電波をキャッチしづらいです。

ATTIモードが選択できればGPSをキャッチせず高度を上げれますが、一部の機体では、GPSが一定の数補足できないと高度制限で高く飛ばせません。

GPSがキャッチできない場合、滝からなるべく離れた場所の高い位置でホバリングしていると、数十秒から数分でキャッチできます。

滝撮影では、滝に接近して高度を下げるとGPSの電波が掴めなくなり、突然ATTIモードに切り替わることがあります。いきなりATTIモードになると滝が作り出す風で機体が流され、ATTIモードに慣れていないとすぐに衝突して墜落してしまいます。

撮影中は常にGPS電波の補足状況を確認することはもちろん、急にATTIモードになっても大丈夫なように、あらかじめ操作できるようにしておきましょう。

■見えない小さな枝に注意!

滝のまわりには木の枝が多く、目では確認できない細い枝もあります。引っ掛かると墜落してしまうため要注意です。

冬は葉っぱが落ちて完全に枝だけなので、細い枝は確認しづらい!

対策としてプロペラガードも有効ですが、細い枝だと意味ない場合が多いため、事前に目視でしっかり確認しておくことが大事です。

■滝の水飛沫に注意

滝の撮影で注意すべきは水飛沫です。

滝に接近すればするほど迫力ある映像を撮れる一方、滝の水飛沫でカメラに水滴が付く可能性があり、そうなると撮影中断になります。

また、万が一機体が濡れてしまうと、後々故障の原因にもなりますので、濡らさないように注意してギリギリを攻めましょう!

滝をドローン空撮するおすすめな撮り方や注意点は以下の記事で解説しています。

氷瀑の空撮テクニック

滝が凍ってできる「氷瀑」もドローンでは撮り甲斐あります。

撮影方法は基本的に滝と同じですが、氷瀑ならではのおすすめな撮影方法があるので紹介。

氷瀑空撮の基本

  • チルトを上げて撮影

氷瀑の氷は下に垂れ下がっていて、まさに芸術作品です。

実は上空から撮ってもパッとしない絵しか撮れず、氷瀑は地上から見るのと同じ、下から見上げるように撮ったほうが魅力的に撮れます。

具体的には、高度を下げた状態でカメラチルトを上げ、氷瀑に接近してそのままゆっくり高度を上げていくと、芸術的な氷瀑の素晴らしさを映せます。

こんな感じのカットです↓

氷瀑空撮の注意点

  • 水滴の凍結に注意

水量の多い滝では完全に凍ることはなく、接近しすぎると水飛沫が付きます。

氷点下ではカメラや機体に滝の水飛沫が付着するとそのまま凍ってしまうのです!

レンズに付着すると凍ったまま取れないため、拭き取るために一度帰還させる必要がありますし、機体が凍ってしまうと飛行に悪影響を及ぼす可能性があるため、氷点下での水飛沫には要注意です。

凍ったまま気づかず撮影してしまい、使いたかった映像をボツにしたことがあります…。

氷瀑をドローン空撮するおすすめな撮り方や注意点は以下の記事で解説しています。

棚田の空撮テクニック

春先から稲刈りの秋におすすめな被写体である棚田。

ドローンで上空から綺麗に撮れる時期や方向などがありますので、撮影する際にぜひ参考にしてみてください。

棚田空撮の基本

  • 上段側からの撮影が綺麗
  • 高度を変えて撮影する
  • 撮影時期や時間帯を変えて撮影

棚田全体の絵を撮るなら、上段側から撮影するのが基本です。上段側から撮影することで、棚田の石積みによる段々を美しく写せます。逆に、下段からだと高度を高くあげないと綺麗に写せません。

高度を上げて全体を撮影するのはもちろん、カメラを真下に向けての俯瞰撮影も忘れずに。俯瞰すると、棚田1枚1枚をはっきり写せ綺麗です。また、高度をできるだけ下げて低空で撮影することもおすすめです。低空ですと、色鮮やかな稲の緑や黄色をおさめれます。

撮影時期も、田植え直後の春から夏、稲が育った夏、稲刈り前の秋など、別々のシーズンに撮影することで棚田の変化をおさめれます。

時間帯も大事で、色鮮やかな棚田を写すなら晴れの日の日中、幻想的な棚田を撮るなら早朝や夕方がおすすめ!場所によっては雲海や夕日を入れて撮影できます。

棚田空撮の注意点

稲に注意点
  • 見えづらい電線に注意
  • 稲にダメージを与えない
  • 高度150mを超えないように

棚田には、電線などの見づらい線がある場合が多いです。事前にしっかり確認したうえで飛ばさないと、プロペラが引っ掛かっってしまうことも考えられますので、徹底的なロケハン必要です。

育てられている稲は売り物ですので、墜落させるのは絶対にNGです。低空で飛ばしすぎるとプロペラで稲にダメージを与えてしまうことも考えられますので、低空で飛ばしすぎないように注意が必要。

高低差のある規模の大きな棚田を撮影する際、撮影に夢中になりすぎて高度150mを超えてしまうことがあります。操縦位置よりも低い場所を飛ばす場合には、地表からのドローンの高度は把握できないので、その辺は気をつけながら飛ばすといいですね!

棚田をドローン空撮するおすすめな撮り方や注意点は以下の記事で解説しています。

環境・気候別テクニック

飛行する環境や気候別のテクニック・注意点を解説していきます。

  • 狭い空間での空撮テクニック
  • 降雪時の空撮テクニック
  • 強風時の空撮テクニック
  • 夜間飛行×動体の空撮テクニック

狭い空間での空撮テクニック

狭い空間での飛行は、障害物へ衝突&墜落の危険性が高く繊細な操作を必要とします。普段、海や山など広い空間でしか飛ばしてないと、狭い空間での操作は難しいです。

狭い空間で操作できるとドローンをどこでも飛ばせるようになりますし、広い空間で飛ばすときもカクッとならない滑らかな操作ができます。

Cモードを使用

狭い空間ではゆっくり飛ばすため「Cモード」の使用を推奨します。

機体によってはCモードは最高速度が3kmほどなので、フルスティックでも速度が遅くて繊細な操作がしやすく、狭い空間で飛行する際に安心してじっくり飛ばせます。

近年発売されている機体のCモードは最高速度が20km以上と速く、Cモードでもなかなか繊細なスティック操作が要求されます。

狭い空間では指2本での操作が必須です。Cモードで指2本を使って繊細な操作ができれば、どんな環境でも自由自在に機体を動かせるようになります。

機体目視とモニターを交互に

狭い空間では機体を目視する回数を増やしましょう!

空間が極端に狭かったり、障害物が多かったり、滝壺だったり、絶対に落とせない状況では、必ず機体モニターを交互にチラ見しながら飛ばします。

例えば、狭い空間でノーズインサークルをしようとした場合、枝などに当たらないよう機体を見つつ、モニターで構図を確認しながら飛ばします。

モニターに集中しすぎてしまうと、接触&墜落の可能性大!

プロペラガードを装着

狭い空間ではプロペラガードの装着を推奨。

小さな枝だと効果がないこともありますが、目に見えるくらいの枝ですと、運が良ければプロペラガードに当たってセーフになることもあります。

狭い空間でゆっくり飛ばすなら、プロペラガードを装着するデメリットはありませんので、気休め程度にも装着しておくことをおすすめします。

これまでプロペラガードを装着していたがために墜落を防げたことが多々あります!

狭い空間での操作方法や注意点は以下の記事にも書いています。

降雪時の空撮テクニック

降雪時のドローン飛行は、普段見れない幻想的な景色を撮れます。

フレームレートを60fpsや120fpsに設定してスローモーション撮影することで、空中を舞っている雪を撮れます。また、ピントを調節できる機体なら、背景をぼかして雪に焦点を当てることで、雪ひとつひとつを捉えることも可能です。

雪の撮影では、基本的に雪が吹いてくる方向にカメラを向けることで、雪がカメラの真横を通り過ぎていくおもしろい映像を撮れます!

60fpsでも120fpsでも撮影できるおすすめの機体はDJI Mavic 3です。

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降雪時の注意点

  • 乾燥したサラサラ雪のときに飛ばす
  • 帰還後は水分を完全に拭き取る

同じ雪でも「水分多めの湿った雪」と「乾燥したサラサラ雪」があります。

ドローンは電化製品ですので、水分にはめっぽう弱く、飛行させるなら必ず乾燥したサラサラ雪のときに飛ばすようにしましょう!

これまで降雪時に何度も飛ばしてますが、故障もなく無事に飛ばせてます!ただ、機体上部に排熱口がある機体(Mavic 3など)では飛ばさないほうがいいです。

降雪時はなるべく短時間での飛行を心掛け、帰還させた機体は水滴1滴も残さず完全に拭き取り乾燥させましょう!故障の原因になります。

強風時の空撮テクニック

ドローンは風に弱いため、強風時の飛行は最大限の注意が必要です。

基本的に強風時には飛ばさない

これを徹底すれば、未帰還となり紛失することはありません。

強風によりドローンを紛失するケースは多いため、機体の耐風性能の数値は信用しないようにしてください!

どうしても飛ばす場合には、以下のことを守れば未帰還の確率は下げれます。

  • 500g以上の無人航空機で飛ばす
  • 風上と風下を把握して飛ばす
  • 遠くへ飛ばさず近場で飛ばす
  • バッテリーは半分切ったら帰還

■重量のある無人航空機で飛行

重量199g未満の「模型航空機」での未帰還・紛失事例は多数。例えば、DJI Mini 2は耐風性能8m/sですが、実際、それ以下の風速で飛ばして帰ってこないケースは多々あります。

強風時に飛ばすには、必ず500g以上はある無人航空機で飛ばすように!

■風上と風下を把握して飛行

強風時の飛行でもっとも大事なのが、風上と風下をしっかり把握し、必ず操縦者よりも風上側で飛行させることです。風下へ飛ばしてしまうと、戻ってこない可能性がありますが、風上側で飛行させておけば、帰還させるときは風に流されるように簡単に帰還できます。

風向きは変わることもありますので、常に風向きに注意しておく必要あり

■近場で飛ばし、バッテリーに余裕を持つ

強風時には遠くへ飛ばさず、なるべく近場で飛ばすこと。

また、バッテリー残量は余裕を持って半分を過ぎるに帰還させたほういいです。できれば、素材が撮れたら欲張らずにすぐ帰還させるのが理想です。早ければ早いほうがいい。

風速5m/s以上は飛ばせない!?
国土交通省への許可申請時に「航空局標準マニュアル」を使用している場合には、風速5m/sまでしか飛ばせませんので注意。独自マニュアルにすれば機体の耐風性能まで飛ばせます。

強風時のドローン飛行や、機体の性能上限まで飛行させれる独自マニュアルの書き方は、以下の記事に書いていますので参考までにどうぞ。

夜間飛行×動体空撮のテクニック

夜間に動体空撮する際のテクニックを解説。

航空法的にハードルの高い撮影ですが、現状ですと200g未満の「模型航空機」には航空法の夜間飛行の規制が適用されませんので、許可申請なしに飛ばせます。

夜間の動体空撮は難しいと思いきや、昼間に問題なく動体空撮できるのであれば、特別難しいことはありません。むしろ周囲の余計な景色がないことから、モニター上で唯一見える動体に集中できるため、夜間のほうが簡単だったりします。

夜間はまわりの景色が見えないことで、微調整しているのが映像上でわかりづらいというメリットもあります!

夜間は性能のいいカメラがおすすめ
航空法の問題はありますが、夜間空撮するなら無人航空機のほうがおすすめです。搭載されているカメラの性能が高いため、ノイズの少ない素晴らしい映像を撮れます。模型航空機のカメラではさすがに限界があります。

帰還は写真モードか地図を頼りに

例えば、海で夜間に船を空撮した場合、船の撮影が終わり帰還させるときは画面が真っ暗で何も見えないことがあります。

撮影中は船の明かりがあるので問題ないですが、撮影が終わり海をひたすら戻ってくる場合、画面が完全に真っ暗になってしまいます。

その場合には、動画モードから写真モードに変更することで少し明るくなります。また、画面左下へ表示される地図を見ればホームポイントや飛ばした跡が残っていますので、それを頼りに帰還できます。

夜間×動体の注意点は?

夜は周囲の状況がわかりづらいため、模型航空機であっても必ず補助者に周囲の船舶の有無を確認してもらうことが大事です。

まとめ

空撮する際の空撮テクニックや注意点を解説しました。

空撮テクニックに関しては、指2本での繊細な操作を習得し、地理や気象条件が異なる場所でたくさん飛行回数を重ねることで身に付いていきます。

どんな場所でも機体の衝突・紛失リスクはありますし、第三者や他人の物件に危害・損害を与えてしまうことがあるため、飛行させると同時に常に「安全」を心掛けましょう!